日本代表 男子

龍神NIPPON、ウズベキスタンにも3-0で勝利しグループ戦1位通過確定

2023年8月23日

アジア選手権2023(会場:ウルミア(イラン))、バレーボール男子日本代表はグループ戦で第2戦でウズベキスタンと対戦し3-0(25-8, 25-19, 25-13)で勝利しました。

第1セットスタメン

日本

OH:大塚、甲斐
MB:山内、エバデダン
OP:宮浦
S:山本龍
L:小川

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

試合レポート

第1セット、序盤からOH甲斐のサービスエースやOH大塚のスパイクで7-2とリードします。さらにMB山内が5本連続のサービスエースを含む7連続ブレイクで15-4と点差をさらに広げます。その後OP宮浦にも3本のサービスエース、OH甲斐やMBエバデダンのスパイクで24-7と大差でセットポイントを握ります。そして最後はMB山内が決めて25-8で日本が第1セットを取ります。

第2セット、OP宮浦のスパイクやMB山内のブロックで9-4と日本がリードします。ウズベキスタンもサイド攻撃を中心に得点しますが、MBエバデダンのブロックなどで日本がブレイクして19-11と点差を広げます。ここからウズベキスタンの連続ブロックや日本のアタックミスで20-17とウズベキスタンが点差を縮めます。しかし最後は途中出場のMB小野寺のサービスエースが決まって25-19でこのセットも日本が取ります。

第3セット、OH甲斐とOP宮浦のスパイクで序盤から6-2と日本が点差を広げます。その後もOH大塚のスパイクなどで14-6と点差を広げます。そこからウズベキスタンもサービスエースとブロックで14-9と連続ブレイクに成功しますが、OH甲斐のスパイクなどで20-11と日本が再び点差を広げます。終盤A代表初スタメンセッターの山本龍のツーアタックで日本が24点目を奪うと、最後は相手のコンビネーションミスで25-13としてこのセットも取った日本が3-0でウズベキスタンに勝利しました。

感想など

昨日とはメンバーをガラリと入れ替えての試合となりました(ただし髙橋健太郎は怪我のためか出場せずに山内と小野寺が半々で出場)。

ただ相手も前日のタイよりもさらに力が落ちるウズベキスタンで、第1セットはサービスエース10本というサーブ祭り(笑)。山内の5連続サービスエースは本人の公式戦最高記録だったのではないでしょうか。ただ第2セットはアタック失点が多く内容としてはよくなかったですね。ただ第3セットは相手に連続ブレイクを許す場面もありましたが、全体的にはよいテンポで試合を進めることができていたと思います。

この試合はセッター山本龍がよく頑張っていたと思います。ユニバーシアード終了後からと合流してまだ間もないにも拘わらず大崩れすることなく各アタッカーにセットを供給し続けました。また配球としてもミドルやパイプも使って上手く分散させていて、見ている側も飽きさせない見事なトスワークだったと思います。相手のサーブが弱く自由が効いたことはあるでしょうが、それでも真ん中を使うことはセッターとして大なり小なり勇気がいることだと思いますので素晴らしいトスワークでした。また大塚との「洛南カルテット」コンビがこうしてシニアA代表で見れたことに胸がアツくなりました。

また甲斐もよかったですね。大塚と甲斐のOH対角でどっちが2番ポジション(セッターに近くサーブレシーブの負担が大きいポジション)をするのかなと思ったら甲斐が2番でした。それでもサーブレシーブで大崩れすることはありませんでしたし、サーブはやはり流石の威力。さらにスパイクも高さがあってウズベキスタンブロックの上に通ったボールも少なくなかったです。またライトからのスパイクもお手の物(むしろこっちの方が得意そうに見えました)。パイプはもっとトスが高ければなあと思いましたがそれでもなんなく決めてました。やっぱり甲斐優斗という選手には夢があるなあ~。

宮浦はウズベキスタンに対してややアタック失点が多く本調子ではないような感じでした。試合の中でセッター山本とのコンビネーションを確認しているようにも見えました。ただ試合中は笑顔が多く終始リラックスしているようでした。決勝トーナメントでどんどん調子を上げていってくれることを期待しています。でもまたこのまま西田スタート宮浦控えで行くんでしょうか?なんかそうなりそう。

ウズベキスタンのユニフォームはシャツネームがありませんでした。全員「UZBEKISTAN」。なんか部活のシャツのようで切なくなりました。日本との試合、彼らはどう感じたのでしょうか。

本日の会場は夜にイラン戦があるからか前日よりも人数も熱量も大きかったです。試合前の練習からイラン人のにーちゃんたちがいっぱい叫んでいました(特に「ニシダ」コール(笑))。イランのお客さんはとても騒がしいです(笑)。フィリピン会場はまだ行ったことないですが、フィリピンのアイドルを見るような「ワーキャー」とは違った、野郎どもの「ウォォォォ!」という唸り声が会場に響きます。個人的にこの雰囲気は嫌いじゃないです。日本戦でこれならイラン戦はやばいんだろうな。隣のイラン人記者は「地獄だよ」って言ってました(笑)。

さ、次は中2日空いての決勝トーナメント!あと3試合!!金メダルを見届けます!!

Photo: AVC、筆者撮影

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