試合レポート

宮浦健人ニサ、ザビエルチェに0-3で惨敗

2023年2月16日

ポーランド男子バレーボールリーグ(プルスリーガ)第24節、宮浦健人所属のニサ(8位)は現地時間2月12日(日)にアウェイでザビエルチェ(3位)と対戦し、0-3(19-25, 17-25, 15-25)で敗れました。

宮浦健人は1、3セット目に途中出場し、スパイクとサーブで2得点の活躍でした。

第1セットスタメン

ニサ

OH:ゲルジョット(ポーランド)、クファソフスキ(ポーランド)
MB:ヤンコフスキ(ポーランド)、ゼルバ(アルゼンチン)
OP:ベンタラ(チュニジア)
S:ズコウスキ(クロアチア)
L:デムビエツ(ポーランド)

ザビエルチェ

OH:クフォレク(ポーランド)、コヴァチェヴィッチ(セルビア)
MB:ズニシュチョウ(ポーランド)、シャラーハ(ポーランド)
OP:コナルスキ(ポーランド)
S:タヴァレス(ポルトガル)
L:ダナニ(アルゼンチン)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

この試合のスタッツはこちら

試合レポート

第1セット、序盤からSタヴァレスのサービスエースなどでザビエルチェが連続ブレイクを決めて0-4とリードを広げます。

その後ニサもOPベンタラのブロックやOHクファソフスキのサービスエースで8-8と追いつきますが、そこからOHクフォレクのスパイクやSタヴァレスのサービスエースで10-14とザビエルチェが再び点差を離します。

ニサはOPベンタラのスパイクで得点を重ねてブレイクチャンス伺いますが、ミスが重なるなどして逆に14-22と点差を広げられてしまいます。

17-24とザビエルチェがセットポイントを迎えた場面から、途中出場の宮浦がスパイクとサーブで続けて得点を決めて一矢報いるも、最後はそのサーブがわずかにアウトになって19-25でザビエルチェがこのセットを取ります。

第2セットも序盤からOHクフォレクのサーブが走り、サービスエースを含む3連続ブレイクで1-4とザビエルチェがリードします。

その後もザビエルチェがOHコヴァチェヴィッチのスパイクやMBズニシュチョウのサービスエースなどでブレイクを重ねて5-12と点差をさらに広げます。

ニサはOPベンタラでサイドアウトを切りつつ半分以上の選手を入れ替えて状況の打開を図りますが、点差が縮まらないまま14-21とセット終盤を迎えます。

最後はOPコナルスキの力強いスパイクが決まって17-25でこのセットもザビエルチェが取ります。

第3セット、あとがないニサは2セット目途中のメンバーをそのままスタートから起用します。

しかしまたもや序盤からOHクフォレクのサービスエースやOPコナルスキのスパイクなどで1-7とザビエルチェが大きくリードします。

そこからはサイドアウトの取り合いとなりますが、ザビエルチェがいろんなスパイカーを使って得点していくのに対し、ニサはほとんどが相手のサーブミスによる得点で、11-17と進んでいきます。

終盤ニサはOHエルグラオウイが奮闘するも最後はOPコナルスキのスパイクとブロックが連続して決まり、15-25でこのセットも取ったザビエルチェが0-3でニサに勝利しました。

MVP:OHバルトシュ・クフォレク(12得点(うちサーブ2)、アタック決定率100%、サーブレシーブ成功率64%)

宮浦は2得点(うちサーブ1)、アタック決定率25%の活躍でした。

これでニサは通算12勝12敗37ポイントとし、9位に落としました。

次節は現地時間2月17日(金)20:30(日本時間翌4:30)から、アウェイで同16位のビエルスコビャワと対戦します。

前半戦のレポートはこちら↓

試合の感想など

うーん、厳しいのひとこと。

全体の内容としては今季ワーストの試合だったと思います。

実際一度も20点台に乗せないまま負けたのはこの試合が初めてでした。

サーブレシーブが崩されてしまうのはいつものことですが、この試合はOPベンタラ以外のサイドの選手が得点できず、またサーブでの殴り合うことも全くできていませんでした。

やはりニサはザビエルチェのようなコントロールサーブに長けかつサーブレシーブが堅いチームとの相性が最悪ですね。

ただその中でもOPベンタラだけは孤軍奮闘。

あんなに味方のサーブレシーブがボロボロでほとんどハイボールを打っていたにも拘わらずアタック決定率58%(効果率も47%)でした。

さすが来シーズンにイタリアのペルージャに行くうわさが立っているだけあって、やはりこの選手だけは別次元のレベルだなと改めて感じました。

それは宮浦もスタメンを奪えないわけです。

日本代表で西田からスタメン奪うよりも難しいと思います。

この試合でも宮浦がベンタラと代わって出場機会を得られたことはよかったですが、正直ベンタラ自体はなんら悪くなかったので必要な交代だったのかどうかは少し疑問です。

この試合宮浦は1、3セット目に途中出場しました。

相変わらず点差がかなり離れた状況からの起用だったのでやりづらさはあったと思いますが、代わってすぐの1本目を決められるようになると、セッターとしてももっとボールを集めやすくなるのかな。

次の出場機会こそはもっと活躍して途中出場MVPを取ってもらいたいです!!

ニサはこれで9位、プレーオフ進出のためにはレギュラーシーズン終了時点で8位以上であることが条件です。

レギュラーシーズンは残り6試合。

おそらく順位表を見る限り6位以上はほぼ確定しているので、残り2枠を4チームで争う形となります。

ポーランドリーグ順位表

ニサはすでにこれらのチームとの直接対決はないので、あとは3つの下位チームに確実に勝ちつつ、3つの上位チームのうち1つでも勝てるかどうか。

なかなか厳しい状況ではありますが、なんと頑張ってほしいと思います。

写真:PZPL

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