ポーランド男子バレーボールリーグ(プルスリーガ)第10節、宮浦健人所属でリーグ6位のニサは現地時間11月18日(金)にホームで同16位のビエルスコビャワと対戦し、3-0(25-14, 25-18, 25-21)でストレートで勝利しました。
宮浦はリリーフサーバーで途中出場しましたが、得点を上げることは出来ませんでした。
第1セットスタメン
ニサ
OH:ゲルジョット(ポーランド)、クファソフスキ(ポーランド)
MB:ゼブラ(アルゼンチン)、アブラモヴィッチ(ポーランド)
OP:ベンタラ(チュニジア/ ポーランド)
S:ズコウスキ(クロアチア)
L:デムビエツ(ポーランド)
ビエルスコビャワ
OH:ゲルギケ(ハンガリー)、ウルバノヴィッチ(ポーランド)
MB:ヴォフ(ポーランド)、シェク(ポーランド)
OP:ヘインズ(アメリカ)
S:ギル(ポーランド)
L:テクラク(ポーランド)、フィヤウェク(ポーランド)
※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ
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試合レポート
第1セットは序盤からビエルスコビャワがミスを連発し、その間にニサがOHゲルジョットの高さのあるスパイクを次々と得点し6-1と大きくリードします。
その後もニサの勢いが止まりません。
スパイクがなかなか決まらないビエルスコビャワに対し、ニサはサーブで崩してOPベンタラが確実に決めて20-12で大量リードを保ったまま終盤を迎えます。
そこでMBアブラモヴィッチのブロックとOHクファソフスキの連続エースでダメ押しの3連続ブレイクに成功したニサが25-14で危なげなく1セット目を奪います。
第2セット、MBゼルバがキレのあるクイックを決めた直後に途中出場のビエルスコビャワのOPシノスキをブロックで止めてブレイクを奪い、4-2とこのセットも序盤からニサがリードします。
その後はなかなか点差が離れませんでしたが、ニサのセッター、ズコウスキがトスフェイントを相手コートにポトリと落として13-10とすると、そこからゼルバの連続クイック、リリーフサーバー宮浦の強烈なサーブから切り返してベンタラがスパイクを決めるなどして16-11とニサが抜け出します。
ビエルスコビャワもOPシノスキのスパイクなどで応戦しますが、サーブが機能しかつ5人のアタッカーに満遍なくトスを散らすことのできたニサがその後もブレイクを重ね、最後はOPベンタラがスパイクを決めて25-18とこのセットもニサが取ります。
第3セット、序盤はお互いミドルブロッカーの打ち合いとなり、特にビエルスコビャワのMBシェクは自らのクイックで3回連続してサイドアウトを取りました。
そうして10-10までお互いスパイクを決め合う拮抗した展開が続きますが、中盤リリーフサーバーで投入されたニサのセッター、シュチュ―レクのサーブから自身のエースを含む3連続ブレイクでニサが18-13と大きくリードを奪います。
その後はこの試合高い決定率を見せたOHゲルジョットとOPベンタラで得点を重ねたニサが、最後もベンタラの軟打で得点を決めて25-21でこのセットも取り切り、ストレートで快勝しました。
MVPは21得点(うちブロック1)、アタック決定率脅威の74%を記録したOPベンタラが選ばれました。
これでニサは通算6勝4敗19ポイントで暫定4位に浮上。
次節は現地時間11月22日(火)18:30(日本時間翌2:30)からホームで同7位のカトヴィツェと対戦します。
感想など
危なげない試合でした。
ちょっとニサのワンサイドゲーム過ぎて見ている側はつまらなかったかも(笑)。
でもこれまであまりミドルを使ってこなかったニサのセッターズコウスキがこの試合は積極的にミドルを使い、また特にそれに応えたゼルバが決めまくる姿(決定率100%!)を見られたのは収穫でしたね。
これをきっかけに強豪相手でも積極的にミドルを使っていってほしい!てか使ってくれ!!
前節でザビエルチェに一方的にやられた分をビエルスコビャワに対してやり返したような印象もありました(笑)。
ただし宮浦の出番が少な目だったのは残念。
まあ今日はベンタラの調子がよかったから仕方がないのですが、1度くらいはスタメン宮浦見たいしMVP宮浦見たいな。
そのときが今後来るかどうかも楽しみにしておきましょう。
あとちょっと気になるのがOHゲルジョット。
この日も高さと幅のあるスパイクが決まりまくっていましたが、シーズンの序盤に見せていた強力なサーブが最近影を潜めているような気がします。
サーブレシーブが改善されつつあるのはいいことなんですが、それに引っ張られてサーブが弱くなったらダメでしょう。
ゲルジョットのエースも見たいぞ。
あとは第3セットはビエルスコビャワに簡単にスパイクを決められすぎていたような気がします(ビエルスコビャワは第3セットチームアタック決定率76%、ニサもこのセット73%でめっちゃ決めているけど…)。
相手のアタック決定率が高いということはサーブやブロックで相手にプレッシャーをかけられていないことになります。
このような試合をしていては上位チームには勝てません。
結果は3-0のストレート勝ちでしたが、特に第3セットの内容については素直に喜べるものではないでしょう。
次のカトヴィツェ戦ではよりサーブで最後までゴリゴリに殴るニサを見たい!!
写真:PZPL