イタリア男子バレーボールリーグセリエA後半第10節、石川祐希所属ミラノ(8位)は現地時間3月4日(土)にアウェイでルーベ・チヴィタノーヴァ(4位、以下ルーベ)と対戦し、0-3(22-25, 15-25, 12-25)で敗れました。
試合後、この試合のMVPにも選ばれたルーベのOHマティア・ボットロ選手にコメントをいただきました。
―今日の試合はある意味やりにくかったように見えたのですがいかがでしたか。
ボットロ:そうですね。彼らはベンチも含めて8人しかおらずポジションも揃っていなかったので、このようなチームとの試合は変な感じがしました。今日の試合は練習試合でもなくただの練習のようでした。セッターは2人ともいませんでしたし、ユウキもいなかったので。本当に自分たちにとってはトレーニングでした。ラッキーでした。
―しかし1セット目にあなたがコートに入る前まではそんな相手に対してチームは苦戦していましたね。
ボットロ:はい、タフでした。このような相手と試合をするときはとても変な感じなんです。攻めていくことは容易なはずなんですが、気持ち的にそれが難しかったのです。彼らは5人の選手を欠いていてもうどうしようもない状況でしたが、そのことは気にせずにプレーしていました。まるで普通のチームのように。たしか私たちは2点リードされていて、それはタフで変な状況でした。そこで雰囲気を変えるべく自分がベンチから選ばれてコートに立ちましたが、とても変でタフでした。
―そこであなたは見事にチームを良い方向に導きました。コートに入るときは何を考えていましたか。
ボットロ:ただいつもどおりに自分ができること、これまでの練習や試合で培ってきたことをコートで出すことを考えていました。今日の自分のパフォーマンスにはとても満足しています。チームを助けることができましたし、そうすることを毎日考えていますから。
―残るレギュラーシーズンの試合はペルージャ戦のみとなりましたね。
ボットロ:はい、レギュラーシーズン最終戦として首位ペルージャとの試合が残っています。私たちにとっては今日のミラノのような感覚です。ペルージャはベストで私たちより強いので、ある意味気楽に試合ができます。精神的な準備の部分はとても簡単だと思います。しかし勝ち点3を取れるように頑張ります。
―あなたはパドヴァで石川選手と一緒にプレーされたことがありますね。
ボットロ:はい、1年一緒にプレーしました。なので彼のことはよく知っています。いい関係を築けていましたし、コート上で多くのことを話しました。お互いに忙しかったのでコート以外ではそこまでではなかったですが。その点はランとの方が多いですね。彼は昨季のチームメイトで、もう一度私と一緒にプレーしたいと言ってくれています。将来本当にそうなるかもしれないですね。
―あなたにとって石川選手はどんな人物ですか。
ボットロ:私がユウキとプレーしたのはプロ選手として最初の年でした。彼はプロとしてのメンタリティーや姿勢といった部分でとても助けてくれました。彼は私にとってマスター(師匠)みたいな存在です。逆にランは弟のような存在ですね。彼はイタリアリーグのことも、プロバレーボールのことも知らずにやってきたので、私はユウキが自分にしてくれたことをランにしていました。そんな感じです。
写真:筆者撮影、Lega Pallavolo Serie A
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