コラム

サントリー2連覇おめでとう!

2022年4月24日

4月17日に行われたVリーグ男子ファイナルについて、ようやく試合の映像が見れたので感想を残します。

まずファイナルの2日目が無事に開催されてよかったです。

女子は両チームに新型コロナの陽性者が出て2試合目が中止となって1試合目の勝者だった久光がそのまま優勝となりました。男子ももし同様の事態になっていたのならWD名古屋の優勝と結果が変わっていましたし、そうではなくても両チーム、そしてファンにとってとても後味の悪い終わり方になっていたでしょうから、それが回避できたことがまずはよかった。

そしてファイナル2日目のサントリーのパフォーマンスは優勝チームの名にふさわしい素晴らしいゲームだったと思います。1日目が3‐0で名古屋の勝利だったので、試合前には「このまま名古屋の優勝かな」なんて思っていましたが、よい意味で予想を大きく裏切ってくれました。1日目はやっぱり前日のパナソニックとのフルセット+ゴールデンセットの疲れがあったんでしょうね。

サントリーが勝てた要因というのはいろいろあると思うのですが、個人的にキーとなったのは両オポジットへのハイセット(2段トス)の質だったと思います。サントリーのムセルスキーと名古屋のクレクはそれぞれバレーボール界を代表する怪物アタッカーで、どちらも爆発的な得点力を持っています。

しかし、苦しい状況でも高さのある打ちやすいセットを供給してムセルスキーの高さを生かし続けたサントリーに対し、名古屋はクレクへのトスが低くなる場面が比較的多く彼の持ち味を生かし切れてなったように見えました。ゴールデンセットは特にその差が顕著だったように感じます。

エンドライン付近から大宅がライトにドンピシャのハイセットを上げてムセルスキーがスパイクを決めたシーンには痺れましたね。

ムセルスキーにだけでなく、この試合はサントリーの全アタッカーが持ち味をセッター大宅に上手く引き出されていたように感じました。チーム全体のアタック決定率が、ファイナル2試合目が69.1%、続くゴールデンセットが66.7%と驚異的だったことからもその凄さが伺えます。今回MVPをセッター大宅が取ったのも納得です。

ムセルスキーに比べると打数は少なかったですが、柳田もやはり勝負どころに強い男ですね。こういう大事な試合でのハイパフォーマンスは流石。2本のエースにも痺れました。今年は日本代表候補から外れてしまいましたけど、なんとか進化を続けてカムバックしてほしいと思います。アラインと対角組んで彼をカバーしても上手く回るくらいサーブレシーブが安定すればチャンスはある。しかし藤中との対角が現状バランス良すぎなんですよね…。

シーズン序盤はドーピング問題でムセルスキーが出られずアラインが奮闘、途中柳田のケガによる離脱、更にシーズン終盤にはロシアーウクライナの戦争が始まり、ウクライナ出身のロシア人ムセルスキーにとってはメンタル的に難しい状況だったと思います。それでもレギュラーシーズン2位、かつ決勝2戦目からの逆転優勝は本当に素晴らしい。

また長年サントリーを支えてきたリベロ鶴田が最後に優勝して引退できたことを嬉しく思います。鶴田選手は僕が中学時代から知っている選手で、当時はめちゃめちゃ凄いバリバリのエースアタッカーでしたが、密かにずっと応援していました。本当にお疲れ様でした。

とにかくサントリーサンバーズ2連覇達成おめでとうございます!

この後の黒鷲旗、そしてアジアクラブ選手権も楽しみにしてます!!

 

 

 

 

 

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