イタリア男子バレーボールリーグセリエAは第6節、日本代表サウスポー西田有志所属のヴィボ・ヴァレンツィアは、ホームでラヴェンナと対戦。3‐0のストレートで勝利し、今季2勝目をあげました。また西田はこの試合のMVPにも選ばれました。
試合結果
ヴィボ・ヴァレンツィアvsラヴェンナ 3-0 (25-20, 25-22, 25-21)
第1セット。1本目からヴィボのセッターサイッタ(イタリア)は西田を選択し、西田もそれに応える豪快な一打を放って期待に応えます。その次の1本は相手ブロックに阻まれブレイクチャンスを逃しますが、それでも序盤はヴィボが先行して有利に進めます。中盤以降は更に粘りを見せ、ディグからのカウンターアタックでブレイクに成功。また今季初スタメンだったOHバシッチ(フランス)の活躍も光ったヴィボが1セット目を取ります。
2セット目は序盤でNISHIDA SHOWが待ってました(笑)。1-1の場面でサーブが回ってくると、そこからゾーン6に2本、そしてネットインで1本の3連続サービスエース‼2試合ぶりのサービスエースが3連続とはやっぱり怪物ですね。その後はミドルを含めた好調なスパイカー陣により安定してサイドアウトを展開。終盤にラヴェンナも粘りを見せてダグラス(ブラジル)をシャットアウトして21‐20と1点差まで詰め寄りますが、その後ミスが続いてしまい最後もサーブミスでヴィボが2セット連取します。
第3セットはラヴェンナのOHヤフトフのサービスエースからスタート。その後もMBコンパローニ(イタリア)のブロックなどでラヴェンナが4-1とリードを広げます。しかし、またもや西田有志のエンドラインギリギリのサービスエースを含めた連続ブレイクで5-4と逆転に成功。しかしそこからはお互い一歩も譲らないサイドアウトの応酬が続きます。ここでまた西田。今度はブロックで相手のパイプ攻撃をシャットアウトしてブレイクに成功し、11-9と2点差にリードを広げます。更に13-11の場面で相手レシーバーを吹き飛ばす本日5本目となるサービスエース‼今日のこの男は誰にも止められません。ヴィボはこのリードを最後まで保ち、最後は相手のサーブミスでゲームセット。ヴィボ・ヴァレンツィアが、ラヴェンナに3-0のストレートで勝利を収めました。
この日の西田はスパイク10得点(決定率53%)、サービスエース5本、ブロック1本でチーム最多の16得点をマークしました。もちろん試合MVPです。また最近の試合で気になっていた被ブロックも1セット目序盤の1本のみ、スパイクミスも1本だけと失点が少なかったことも非常に良かったと思います。とにかくサーブでガンガン殴る元気な西田の姿が見られてよかったです。偶然にも昨日のミラノ戦の記事の中で西田に似ている選手として紹介したプロトニツキもあの試合ではエース5本でしたね。この2人の直接対決は個人的に本当に楽しみにしてます!!
また今日の試合は、OHマウリシオ(ブラジル)に代わってスタメン出場したバシッチがとてもよかったですね。スパイク得点12点、アタック決定率67%でアタック失点なし!レセプションの返球率はこそ31%と良くはなかったですが、それを補ってあまるほどの活躍を見せてくれました。次の試合のスタメンはどうなるのでしょうか。ミドルブロッカーも最初はベテランのカンデラーロ(イタリア)が出てましたが、今では若手のガルジュリオがスタメンとして定着してますし、このままバシッチを使い続ける可能性もあるのかなと思います。
次の前半第7節は、11月21日㈰15:30からホームで昨年の王者チヴィタノーヴァとの試合です。はたしてキング相手に西田のジャンプサーブがどれだけ通じるか?西田とユアントレーナの打ち合いが見られるか?はたまたダクラスとルカレッリのブラジル代表アウトサイド対決か?見どころいっぱいですね!!
写真:Lega Pallavolo Serie A