観戦・取材日記

欧州チャンピオンズリーグ・ファイナル4@ローマ

2017年5月11日

先日4/29, 30の日程で行われた、ヨーロッパ最強クラブチームを決める大会、ヨーロッパチャンピオンズリーグ・ファイナル4を観戦した。ファイナル4の観戦は2年前のベルリン大会以来2回目。ポーランドのチームが1つでも勝ち上がることを期待してたが、ふたを開けてみればイタリア✕2(開催地枠含む)、ロシア、ドイツという顔ぶれに。

準決勝①
ゼニト・カザン(RUS) vs ベルリン・リサイクリングバレー(GER)
3-0(25-21, 25-22, 25-13)

スタメン(ポジション1から反時計回り)
カザン:MBヴォルヴィッチ、Sブティコ、WSアンダーソン(USA)、MBグッツサルユク、OPミハイロフ、WSレオン(CUB)、Lヴェルボフ
べルリン:Sジュコウスキ(CRO)、WSショット、MBヴィグラス(CAN)、キャロル(AUS)、WSクロム、MBオコリッチ(SRB)、Lペリー(AUS)

前日の寝不足のせいであまり試合内容を覚えていない(てか途中寝てしまった)。しかし印象としては、思っていたよりベルリンが頑張っていた。というかカザンがいまいちだったと言った方がいいだろう。特にミハイロフとレオンが調子悪そうだったので、アンダーソンが頑張っていた(ミドルは攻撃面ではほぼ空気)。対するベルリンはリベロのペリーがよくディグを上げていたように思う。彼も石川君とほぼ年は変わらないに凄いな。

ミハイロフのサーブ

 

準決勝②
シル・シコーマ・コルッシ・ペルージャ (ITA) vs クチーネ・ルーベ・チヴィタノーヴァ (ITA)
3-2 (25-19, 22-25, 25-19, 21-25, 15-9)

スタメン
ペルージャ:MBビラレッリ、Sデチェッコ(ARG)、WSザイツェフ、MBポドラスチャニン(SRB)、OPアタナシェヴィッチ(SRB)、WSブルガル(AUT)、Lバーリ/ トシ
チヴィタノーヴァ:MBスタンコヴィッチ(SRB)、OPソコロフ(BGR)、WSコヴァル、MBカンデラーロ、Sクリステンソン(USA)、WSユアントレーナ、Lグレベニコフ(FRA)

今大会ホストチーム・ペルージャが大応援団の後押しで接戦をものにした。チヴィタノーヴァはセリアAにおいて抜群の安定感を誇っていた(実際今大会の後リーグ優勝を果たした)だけにこの結果は予想外だった。ペルージャがよかったというよりは、チヴィタノーヴァがいまいちであったように見えた。ペルージャのスター・ザイツェフもスタート時はガンガン決めていたが、波が激しくブロックを浴びる場面も多く見られた。またフルセットではあったものの各セットとも点差がついてあまり盛り上がらなかった。しかしデチェッコのバックアタックにはしびれた。

3位決定戦
クチーネ・ルーベ・チヴィタノーヴァ (ITA) vs ベルリン・リサイクリングバレー(GER)
3-1 (29-27, 22-25, 25-21, 25-21)

スタメン
チヴィタノーヴァ:MBチェスター、Sクリステンソン(USA)、WSユアントレーナ、MBスタンコヴィッチ(SRB)、OPソコロフ(BGR)、WSチェブルイ(SVN)、Lグレベニコフ(FRA)
べルリン:Sクーナー、WSショット、MBヴィグラス(CAN)、キャロル(AUS)、WSクロム、MBオコリッチ(SRB)、Lペリー(AUS)

この試合、少し気になってたスロヴェニアのチェブルイがスタメンでうれしかったが、あまり活躍してくれなかった。その代わり第2セットまではキャロルが神がかってて、2年前のベルリンでのファイナル4の映像がよぎった(その時はベルリンがスクラに勝って3位になった)。しかし勝負の世界は甘くはなく、第3セット以降から地力の差が出てしまって気が付けばチヴィタノーヴァが勝って3位となった。しかし、ベルリンもあのメンバーでよく頑張ったと思う。最後のブロンズメダルポイントは、ユアントレーナのサービスエースで、これがまた超かっこよかった。そういえば、試合前のスパイク練習でリベロのグルベニコフが真下にガンガン打ってたな笑。

スタンコヴィッチのクイック

 

決勝戦
シル・シコーマ・コルッシ・ペルージャ (ITA) vs ゼニト・カザン(RUS)
0-3 (15-25, 23-25, 14-25)

スタメン
ペルージャ:MBブティ、Sデチェッコ(ARG)、WSザイツェフ、MBポドラスチャニン(SRB)、OPアタナシェヴィッチ(SRB)、WSブルガル(AUT)、Lバーリ/ トシ
カザン:MBヴォルヴィッチ、Sブティコ、WSアンダーソン(USA)、MBグッツサルユク、OPミハイロフ、WSレオン(CUB)、Lヴェルボフ

やっぱりカザンは強かった。2セット目だけはペルージャのレセプションが機能したおかげでいい勝負ができていたが、その他のセットはカザンのサーブが猛威を振るった。特に第3セットのレオンは3連続エースをとっちゃたりなんかしてもう凄かった。そしてその場面で狙われ続けたブルガルがとてもかわいそうであった。見てられなかった。カザンはサイドの3人がいい感じに得点していたのに対し、ペルージャはザイツェフの孤軍奮闘という感じで、やはりラッセル(USA)がいれば、、、なんて思った次第である。でも欲を言えばせめて1セットくらいは取ってほしかったな。そんな盛り上がりにかける決勝戦であった。

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