観戦・取材日記

ポーランドリーグ決勝戦を観戦してきました。

2017年5月5日

ご無沙汰しております、筆者です。これまで書きたいことはぼんやりとあるけど筆が進まないという状況が続き、前回の投稿から約3か月が過ぎてしまいました。これからは定期的に更新できたらいいなと思います。

さて今回は、4月23日に行われましたポーランドリーグ(Plus Liga)の優勝決定戦、ザクサ・ケンジェジンコジレ(Zaksa Kędzierzyn-Koźle)対スクラ・ベウハトフ(Skra Bełchatów) の試合を見てきたので、そのレポートを行いたいと思います。

決戦の舞台(アゾティホール(ケンジェジンコジレ))

会場内はやはりほとんどの客が地元・ザクサのファンで埋め尽くされ、優勝の瞬間を待ちわびる人々の期待感と熱気に包まれていました。そんな中、私といっしょに観戦していた友人はお互いにお気に入りの選手が所属するスクラを応援しました。頑張れスクラ!

スタメン

ザクサ: OPコナルスキ、WSブシェク、MBビエニェク、Sトニウッティ(フランス)、WSデロー(ベルギー)、MBヴィシニェフスキ、Lザトルスキ
スクラ: OPヴラズウィ、WSクレク、MBクウォス、Sウリアルテ(アルゼンチン)、WSペンチェフ(ブルガリア)、MBリシナツ(セルビア)、Lピェホツキ

第1セット

第1セットは両チームともプレーに硬さが見られ、ミスが目立ちました。そうした中でも中盤までは、トニウッティが上手くトスを散らしていたザクサが先行してスクラがそれに追いつくというシーソーゲームが続いていました。しかし、20-19でスクラの1点ビハインドの場面から、リシナツ(友人のお気に入り)が好サーブを続けて放ち、4連続得点(うち1点はサービスエース)で20-23と逆転に成功します(友人大興奮)。ザクサに1点を返されたのち、キャプテン・ヴラズウィ(筆者のお気に入り)によるスパイクとサービスエースで、第1セットは21-25でスクラが取りました(筆者大興奮)。

ヴラズウィのサーブ

 

第2セット

2セット目も1セット目と同じく、中盤までは2点差以上開かない接戦でした。そこから先に抜け出したのはスクラ。ペンチェフとリシナツがサーブで攻め、それにクレクとヴラズウィがこたえて13-18とその差を5点とします。「もうこのセットもスクラがもらったな、このまま3-0でいけるんじゃね?」と思っていたら大間違い。それからデローが確変してスパイクを次々に決め、気が付けば20-20の同点に。その後、ザクサ・コナルスキのアタック・サービスエースで24-21となり、スクラもペンチェフのサーブで23点まで粘りましたがあと1点が取れず、最後はビエニェクのクイックが決まり、25-23で第2セットはザクサ。

第2セットの様子

 

第3セット

このセットをザクサがとれば勝ち点の関係でザクサが優勝ということで、スクラにとってはもう後がない背水の陣で挑んだ第3セット。しかし3セット目は序盤からザクサのサイド陣が躍動して序盤から7-3と点差を広げます。しかしスクラのサイド陣も負けじと追いつき8-8になってそこからはまたシーソーゲームに。しかし今回も先行するのはザクサ。スクラを応援していた身としては、スクラが頑張って1点取っているのに対し、ザクサはあっさりと1点を取っているように思えて(実際はザクサの選手もとても頑張っていた)、ブレイクが遠くとても苦しい心境である一方、そんないい試合を生で見れていることに幸せを感じてもいました。そんな中で22-21の場面から、リシナツ(友人のお気に入り)とヴラズウィ(筆者のお気に入り)による2連続ブロックが飛び出し(両者大興奮)22-23と逆転に成功!そのあともったいないタッチネットを挟んだヴラズウィのスパイクポイントで23-24でスクラのセットポイント。しかし次のラリーでヴィシニェフスキのクイックが決まり24-24の同点になります(この場面でクイックに上げれるトニウッティはやはりさすが)。あとはもうハラハラしてました笑。ヴラズウィのスパイクがなかなか決まらなくて、先にザクサのコナルスキが決めて。「ああ、26-25だ、やばい、ヴラズウィ決めてくれ~」、、、ブロック。27-25。ザクサ優勝、スクラ2位確定。

ザクサ優勝の瞬間のすぐあと

 

第4セット

両チームとも控え選手による消化セット。見ていたけど見ていない。ぼーっとしてました。どうでもよかったです。25-18。結果3-1で試合もザクサの勝ち。

総評

スクラが優勝を逃した以前に、いい試合だっただけに事実上3セットで終わってしまったことが本当に残念でした。もっと本気の両チームの試合を見たかったです。ほとんど互角の試合でしたが、あえて勝敗を分けたポイントを上げるとすれば、リベロの差ではなかったかと思います。ザクサのリベロ・ザトルスキは、代表での経験も豊富で、守りの中心としてチームを上手くまとめ上げていたように思えました。一方スクラのリベロ・ピェホツキは、まだ21歳と若く、どこか他のメンバーに遠慮しているように感じました(それもあってかこの試合中、彼と他の選手による「お見合い」が何度かありました)。レベルの高い試合では、リベロのコミュニケーション能力が本当に大事になるのだなと感じさせられる試合でもありました。結果、残念ながら応援していたチームが優勝する姿を見ることはできませんでしたが、ポーランドリーグの優勝決定戦を生観戦することができて本当に楽しかったです!やっぱりバレーボールは最高でした!!!

表彰式の様子

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