東京オリンピック男子インドアバレーボール競技はプール予選最終日を終えました。この日に新たに日本、フランス、アルゼンチンの予選突破が決まり、決勝トーナメントに進出する上位8チームが出揃いました。イラン、ベネズエラ、アメリカ、チュニジアは予選敗退となりました。
大会5日目(8月1日)の試合結果
プールA
- ポーランド vs カナダ 3 : 0 (25-15, 25-21, 25-16)
- イタリア vs ベネズエラ 3 : 0(25-22, 25-15, 25-17)
- 日本 vs イラン 3 : 2 (25-21, 20-25, 29-31, 25-22, 15-13)
ポーランドがカナダにストレート勝利。ポーランドはキャプテンのクビアクが今大会初めてAチームでスタメン出場して決勝トーナメントに備えました。続くイタリア対ベネズエラは、第1セットこそイタリアがベネズエラにリードを許す場面もありましたが、それ以降は危なげない展開でこちらもストレート勝利。35歳のユアントレーナはこの日もスタメンで17得点を上げました。
決勝トーナメントへの切符をかけた日本対イランは大接戦の末、フルセットで日本が勝利。西田が両チーム最多の30得点、石川もサービスエース4本を含む20得点とWエースの活躍が光り、92年バルセロナ五輪以来29年ぶりの決勝トーナメント進出を決めた。イランも若手のサレヒを中心に得点を重ねたがミスが目立ち一歩及ばす、2大会連続の予選突破を逃しました。
日本対イラン戦の興奮はこちらの記事にも書いています笑
プールB
- ブラジル vs フランス 3 : 2 (25-22, 37-39, 25-17, 21-25, 20-18)
- ロシア vs チュニジア 3 : 0 (25-20, 25-22, 25-16)
- アメリカ vs アルゼンチン 0: 3 (21-25, 23-25, 23-25)
ブラジル対フランスは今大会の最長3時間の激闘となりました。フランスはこの試合でブラジルに2セット以上取れれば自力での予選突破が決まるという状況でした。立ち上がりの第1セットは硬さが見られましたが、ヌガペトとパトリィを中心に得点を重ねた第2セットを39-37の大接戦で掴み、第4セットも25-21で取って自力予選突破を果たしました。そのままの勢いで勝って3位以上での突破を目指しましたが、そこはやはり王者ブラジルが許さず、ウォレス、レアル、ルカレッリの3人のサイドが安定した活躍を見せたブラジルがファイナルセットを20-18で取って勝利しました。
ロシア対チュニジアは、ロシアがストレートで勝利。これでロシアのプールB1位通過が確定しました。またこちらも決勝トーナメント進出をかけたアルゼンチン対アメリカ戦。日本対イラン同様競った展開になるのかと思いきや、終始アルゼンチンペースで試合が進み気づけばアルゼンチンがストレートで勝利。アルゼンチンはエースのコンテがサービスエース3点を含む16得点の活躍でチームを引っ張りました。アメリカは要所でのスパイクミスが目立ち、またサーブでもアルゼンチンの硬いディフェンスを崩せず、なにか本来の力を出し切れていないように見えました。前回のリオ五輪銅メダルのアメリカがまさかの予選敗退となりました。
予選最終順位
プールA
- ポーランド 4勝1敗13ポイント ★
- イタリア 4勝1敗11ポイント ★
- 日本 3勝2敗8ポイント ★
- カナダ 2勝3敗7ポイント ★
ーーーーーーーーーー 予選突破ライン - イラン 2勝3敗6ポイント
- ベネズエラ 5敗0ポイント
★は決勝トーナメント進出決定
プールAは予想通り3~5位が混戦になりました。勝ち点の僅かな差が運命を分けました。
プールB
- ロシア 4勝1敗12ポイント ★
- ブラジル 4勝1敗10ポイント ★
- アルゼンチン 3勝2敗8ポイント ★
- フランス 2勝3敗8ポイント ★
ーーーーーーーーーー 予選突破ライン - アメリカ 2勝3敗6ポイント
- チュニジア 5敗1ポイント
こちらは大会前から「死のプール」と言われてた通りの大混戦でした。 そんな中でも序盤良くて終盤調子を落としたアメリカや逆に終盤に息を吹き返したフランスなど、コンディショニングの差というものも見えたような気がします。とにかくプールA1位の恩恵はあまり感じられないですね笑。
準々決勝予定
8月3日(火)
9:00 ロシアvsカナダ
13:00 日本vsブラジル
17:00 イタリアvsアルゼンチン
21:30 ポーランドvsフランス
各プール1位と4位は自動的に組み合わせが決まりましたが、2位3位は抽選の結果、日本(A3位)対ブラジル(B2位)とイタリア(A2位)対アルゼンチン(B3位)となりました。日本はアルゼンチンと当たりたかったでしょうが、こればかりは仕方ないですね。全力でぶつかるだけです!でもアルゼンチンもイタリアじゃなくて絶対に日本と当たりたかったことでしょう笑。
この準々決勝で勝てばどのチームもあと2試合は試合ができることになります。オリンピックはこの準々決勝がキモ。ここで勝つか負けるは大違いです。とにかくどの試合も楽しみです!
視聴方法
テレビ放送(日本対ブラジル)
- NHK総合 13:00(LIVE)
ウェブ配信
写真:FIVB