試合レポート

日本男子バレー、善戦するもポーランドに敗れる。予選突破は最終日に持ち越し。

2021年7月30日

東京オリンピック男子バレー4日目の日本は世界ランク2位のポーランドと対戦。0-3のストレートで敗れました。これで日本の予選突破は明日の結果次第となりました。

試合結果

日本vsポーランド 0-3(22-25, 21-25, 24-26)

1セット目スタメン(サーブ順)

日本:MB6山内、OP11西田、OH21髙橋、MB2小野寺、S12関田、OH14石川、L20山本
ポーランド:MB15コハノフスキ、OP6クレク、OH9レオン、MB20ビエニエク、S11ジズガ 、OH14シリフカ、L17ザトルスキ

日本は過去3試合と同じメンバー、ポーランドも初日と2日目と同じ本気のスタメンで試合に臨んみました。体の不調を訴えていたポーランドのキャプテン・クビアクは、2日前のチュニジア戦ではフル出場して復活をアピールしていましたが、この試合は再び控えに戻りました。彼の代役はイケメン特集でも紹介したサウスポーのシリフカ。実況の人はずっと「シフリカ」って間違えてましたね(笑)。

日本は試合開始直後からポーランドの高いブロックに苦しみ、1本目から西田がシャットアウト。しかし、イタリア戦とは違い相手ブロックへ早めに対応すると、そこからは石川・西田を中心にサイドアウトを重ねて必死に食らいつき1点差のまま終盤を迎えます。しかし髙橋のスパイクミスから点差が開くと、そのまま逃げ切ったポーランドが第1セットを先取します。第2セットも似たような展開で、終盤まではなんとかいい勝負ができるのですが、20点に差し掛かろうとするところで抜けされてでしまいます。日本はこの試合サーブでレオンを狙って彼に気持ちの良いスパイクを打たせまいとしていましたが、なかなかレオンにストレスを与えることができませんでした。レオンだけじゃなく対角のシリフカもキレのあるスパイクで安定したパフォーマンスをみせていましたし。また逆相手のサーブの狙いが鋭く、日本の攻撃枚数が減らされてしまっていました。さらに相手ミドルブロッカーの日本のクイックに対するマークがとても厳しく、セッター関田はなかなかミドルをうまく使いきれずにいました。3セット目は逆に中盤で拮抗した状況から日本が抜け出すことに成功しましたが、20点以降にまた追いつかれます。セットを取れるチャンスはあったんですけど、23-23の場面で石川が珍しく被ブロックを浴びてポーランドが逆転に成功。最後も石川のレフトスパイクがポーランドの高いブロックに捕まって24-26で第3セットも失い、ストレートでポーランドが勝利します。あの場面で無理せずにリバウンドをとれたりできればよかったんですが、惜しかった。西田のサーブミスが比較的多かったのも痛かったですね。

それでもこの本気のポーランドにここまで戦えたのは素晴らしと思いますし、見ていても見ごたえのある試合でした。守備面、サーブレシーブとサイドアウトはうまく機能していたように思いますが、サーブで相手よりも攻めることができなければこのレベルのチームに勝つのは難しいなと感じました。ただでさえ日本はブロックが低いので、いかにサーブで相手の攻撃枚数を減らし、いかにいい状態でスパイクを打つ機会を減らせるかが本当に大切です。今日は西田などジャンプサーブ組も、小野寺などコントールサーブ組もサーブをうまく機能させることができていませんでしたね。サービスエースの本数はポーランドが3本で、日本が石川の1本のみ。ポーランドのエースを3本だけにできたのは本当に凄いと思いますが、日本はそれ以上にエースを取って試合を優位に進めたいところでした。

予選最後の相手はアジアのライバルイラン。これに勝った方が決勝トーナメント進出、負けた方は予選敗退というとても結果がわかりやすい試合となりました。今回大会のイランはポーランドをフルセットで破るなど、チーム完成度がとても高いです。この試合でもやはりサーブで殴り続けることができたチームが勝つ。これはもう間違いありません。チーム全員の攻めのサーブで絶対に宿敵イランを打ち破ってほしい!そして29年ぶりの決勝トーナメント進出へ!信じています!!!

あとポーランドはこれで予選突破を決めました。とりあえずポーランドおめでとう!

次回の試合予定

8月1日(金) 19:40〜 日本vsイラン

テレビ放送

  • NHK-BS1 19:25〜

ウェブ配信

テレビの生放送がないのでネットでリアタイ応援しましょう!!!!!

写真:FIVB

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