イタリア男子バレーボールリーグセリエA5位決定戦予選、髙橋藍所属のパドヴァは現地時間3月26日(日)にアウェイでターラントと対戦し、0-3(26-28, 22-25, 17-25)で敗れました。
髙橋藍はこの試合もベンチスタートとなり、1、2セット目にレシーバーとして出場しました。
第1セットスタメン
パドヴァ
OH:ガルディーニ(イタリア)、デスメット(ベルギー)
MB:カネッラ(イタリア)、クロサート(イタリア)
OP:グッツォ(イタリア)
S:ゾッペラーリ(イタリア)
L:ツェンガー(ドイツ)
ターラント
OH:アントノフ(イタリア)、アレッティ(イタリア)
MB:ガルジューロ(イタリア)、ラリッツァ(イタリア)
OP:エクストランド(スウェーデン)
S:コッタレッリ(イタリア)
L:ピエッリ(イタリア)
※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ
この試合のスタッツはこちら
試合レポート
ターラントは本来ミドルブロッカーであるアレッティをアウトサイドヒッターとして起用しました。
第1セット、序盤からOPエクストランドやMBガルジューロのスパイクで3-6とターラントがリードします。
その後もターラントがSコッタレッリのツーアタックなどでコンスタントにブレイクを取り、11-17とリードを大きく広げます。
しかしそこからパドヴァもOHガルディーニのサービスエースや途中出場のOHアスパルホフ(ブルガリア)のスパイクなどで連続得点を決めて18-19と1点差まで迫ります。
さらにSゾッペラーリのサーブからOPグッツォとOHデスメットが続けてブロックポイントを決めるなどして23-20と一気に逆転します。
しかしここからターラントがOHアレッティのスパイクなどで24-24とデュースに持ち込むと、最後もOHアレッティがサービスエースを決めて26-28でこのセットをターラントが取ります。
第2セット、パドヴァはOHデスメットとMBクロサートに代えてOHアスパルホフとMBヴォルパト(イタリア)をスタートから起用します。
序盤からまたターラントがMBラリッツァのサービスエースやOHアレッティのスパイクで5-7とリードします。
さらにOHアントノフのサーブからサービスエースやMBラリッツァのブロックで4連続ブレイクを決めて11-16とリードを広げます。
その後お互いにアタックミスが目立ち、そこからパドヴァがMBカネッラのブロックやOHアスパルホフのスパイクで22-23と1点差まで追いつきます。
しかし最後はOPエクストランドのスパイクとOHアントノフのサービスエースで22-25となり、このセットもターラントが取ります。
第3セット、パドヴァはOHデスメットを戻し、セッターをサイッタに代えてスタートします。
またしても序盤からターラントがMBガルジューロのブロックやパドヴァの連続アタックミスなどで1-6とリードします。
さらにOHアントノフのスパイクやMBガルジューロのサービスエース、ブロックで次々とブレイクを決めたターラントが10-17とリードをさらに広げます。
パドヴァもOHガルディーニがスパイクやサービスエースを決めて16-20とします。
しかし終盤にOPエクストランドのブロック、OHアレッティのブロック、そして最後はMBラリッツァのサービスエースが決まって17-25でこのセットもターラントが取りました。
この結果パドヴァは0-3でターラントに敗れました。
MVP:OHアイモーネ・アレッティ(10得点(うちサーブ1、ブロック1)、アタック決定率80%、サーブレシーブ成功率33%
髙橋藍は1、2セット目にレシーバーとして出場し、得点はありませんでした。
次回は現地時間4月2日(日)15:30(日本時間22:30)からホームでチステルナと対戦します。
試合の感想など
まあ前回同様に練習試合のような試合でした。
ターラントはミドルのアレッティがアウトサイドしてましたし(でも大活躍でMVP取っちゃった(笑))。
3セットしかしてないのにお互いにミスがとても多くて見ごたえもいまいち、というか少し見ているのが辛かった…。
パドヴァはたぶん髙橋をレシーバーだけではなく普通に試合に出していたら勝てたでしょう。
ただそれをしなかったということはそもそもそこまでして勝つつもりもないということ。
おそらく勝てなくてもいい(むしろ5位決定戦本戦には進みたくない)から、レギュラーシーズンであまり出場機会がなかった選手や来シーズンもパドヴァに残る選手を中心にメンバーを組んでいるのかなと思います。
そうなってしまう理由は理解できますが、個人的にこんなお互いが勝つために最善を尽くそうとしない試合をお客さんを入れてお金を払ってやる意味はないと思います。
このレギュラーシーズン9~11位による5位決定戦予選は、新しい試みでしたが、完全に運営側の失策でしょう。
来シーズンからは見直してほしいです。
こんな感じだと髙橋ももう途中で帰国しちゃうかもしれませんね。
本人にとってはあまり意味はないし、最後まで付き合っていると代表が始まるまでの貴重なオフ期間がなくなっちゃいますしね。
でもその前にレギュラーシーズンで一度も試さなかった2番ポジションに髙橋パターンで試合やってくれないかな(笑)。
写真:Lega Pallavolo SerieA