現地時間10月12日(土)イタリアスーパーレガ前半第3節、石川祐希所属のペルージャとモデナが対戦し、ペルージャが3-0(25-23, 25-19, 25-21)で勝利しました。
ペルージャは若手のOHチャンチョッタ(イタリア)を初めてスタメン起用。試合はセット序盤から中盤にかけてはモデナがOPブケッゲル(オーストラリア)のスパイクなどで得点を重ねてリードする場面がありました。しかしペルージャはOPベンタラ(チュニジア/ ポーランド)が2本のサービスエースと4本のブロックを決めたほか、チーム合計6本のサービスエースと9本のブロックでモデナに差をつけストレート勝利を挙げました。
石川祐希は3戦目にして初めてベンチスタートとなり、出場は2セット目終盤で後衛のOPベンタラと交代した場面だけでした。おそらくレシーブを固める意図があったと思いますが、僕から見ても珍しい起用法でした。
ただペルージャのロレンツェティ監督は普段はあまり使われないような選手交代をする監督でもあります。実際この試合でも石川の場面だけでなく、サーブを打った後のミドルをレシーバーと交代して、後衛のアウトサイドヒッターをリベロと交代させるということもやっていました。僕個人としては一見奇抜と思えるこのような選手起用法は好きですし勉強になります。
モデナはかつてはBIG4の一角に数えられていましたが、ここ2シーズン連続でリーグ戦とコッパイタリアともにベスト4に進めていません。今季はセッターに世界No. 1のひとりとされるデチェッコ(アルゼンチン)が加入したほか、OPブケッゲルやOHグティエレス(キューバ)などパワフルなスパイカーを揃えました。
試合序盤はそのアタッカー陣がテンポよく得点を決めて、ペルージャに勝つかもしれない雰囲気すらありましたが、セット終盤で毎回パフォーマンスが落ちてしまって結果的に1セットも取ることができませんでした。
逆にペルージャは安定感があるどころか勝負所でこそしっかりと点数を取れていました。この辺りが勝つチームと負けるチームの違いであり、こうした場面で決め切れる選手こそ一流なのだなと改めて感じられた試合でした。
でもそろそろまた強いモデナも見たいので、モデナの選手たちにも頑張って欲しいな。特にグティエレスはめちゃくちゃ跳んで見ていて面白いので、レセプションと被ブロックの改善がんばれ。
あと改めてスタッツ見てみるとSジャネッリ(イタリア)がアタックポイント4点は笑う。スタメンサイドだったOHチャンチョッタよりも決めてる笑。
ペルージャ
スタメン:MBロセル(3)、OPベンタラ(13)、OHセメニウク(8)、MBルッソ(11)、Sジャネッリ(7)、OHチャンチョッタ(3)、Lコラチ
途中出場:OHプロト二ツキー(3)、Lピッチネッリ、OH石川
モデナ
スタメン:MBサングイネッティ(1)、OPブケッゲル(13)、OHグティエレス(6)、MBアンザーニ (1)、Sデチェッコ(1)、OHリナルディ(9)、Lフェデリチ
途中出場:MBマティ(3)、OHダヴィスキバ(2)、OPイクバイリ(1)
MVP:OPワシム・ベンタラ
13得点(うちサーブ2、ブロック4)、アタック効果率22.22%
OH石川祐希
途中出場 0得点
詳しい試合のスタッツはこちら↓
https://www.legavolley.it/match/38218
次戦:日本時間10月20日(日)25:00 vs チステルナ
配信:VBTV, FOD(ペルージャ戦のみ)
Photo: legavolley.it, Sir Safety Perugia