バレーボールネーションズリーグ2024女子大会第1週トルコラウンド、日本代表は現地時間5月15日(水)にトルコと対戦し3-2(25-23, 25-21, 23-25, 20-25, 15-11)で勝利した。
スターティングメンバー
日本
OH:古賀(31)、石川(20)
MB:渡邊(4)、山田(9)
OP:林(8)
S:岩崎(2)
L:小島
途中出場:MB荒木(3)、OP和田(1)、MB宮部(1)、S関、OH井上
トルコ
OH:バラディン(15)、イヴェギン(19)
MB:カラッチ(8)、ベイザ(10)
OP:ヴァルガス(12)
S:オズバイ(1)
L:シムゲ
途中出場:OPカラクルト(16)、OHアイディン(2)、Sシャヒン(1)、Lアイカッチ
※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ
※()は得点
TOSHIKI’S MVP
OH古賀紗理那
31得点(うちサーブ3、ブロック1)、アタック効果率25%、サーブレシーブ成功率43%
両チーム最多31得点の大車輪の活躍で文句なしのMVP。対角のアウトサイドヒッターが石川であったため、サーブレシーブをほぼ免除された中で前衛後衛関係なく打ちまくり自身の役割である攻撃面でチームの勝利に大きく貢献した。特にレシーブが乱れた際のハイボールを何度も託され、それを得点に変えた。またサーブでもチーム最多3本のサービスエースを上げ、スパイクレシーブもリベロ小島に次ぐ14本と守備面での貢献も光った。
試合解説
今大会でパリ五輪出場権獲得する必要がある日本女子チームは、1つでも多くのポイントを獲得して予選ラウンド終了時点で世界ランキング上位(アジア最上位、またはそれとすでに出場権を獲得しているチームを除いた上位3つ以内)に入っている必要がある。
そのため今回世界ランキング1位トルコからの勝利は獲得ポイントという意味でもとても大きな1勝であった。
日本は上述のキャプテン古賀の大活躍のほか、試合を通してサーブが上手く機能していた。
直接的なサービスエースはそれほど多くはなかったが、第1セットのMB渡邊のサーブからの5連続ブレイク、第2セットのS岩崎のサーブからの4連続ブレイクなど、相手のアウトサイドヒッターを狙うジャンプフローターサーブが高い効果を上げていた。
またポイントゲッターであるOPヴァルガスをはじめトルコのアタックミスに助けられた部分も大きかったが、そのアタックミスも日本のブロック&ディフェンス、特にディグ(スパイクレシーブ)がとても警戒されていたからこそ多くのミスを誘うことができたようにも見えた。
そしてこの試合ではメンタル面の強さも見ることができた。
トルコはOPカラクルトをスタメンに据えてから彼女の活躍もあり3、4セットを続けて取る。その後第5セットも出だしからトルコが3連続得点を決め、試合を見ていた人のほどんどがトルコの逆転勝利のエンディングが脳裏によぎっただろう。
そこで日本はタイムアウト。主将の古賀が「絶対追いつけるから落ち着いて」と声をかける。
そして直後にトルコのアタックミスで1-3とすると、続くMB山田のサービスエースなどで3-3と本当に追いつく。
その後もOH古賀のサービスエースやOH石川のスパイクで10-5と1万人弱のトルコファンに囲まれる完全アウェイの中でも日本の勢いは止まらず、最後はOH古賀のスパイクで15-11として試合を決めた。
世界ランク1位、完全アウェイ、さらに流れ的にも難しい状況を乗り超えての今回の勝利。
本当に大きな1勝であるし、選手たちにも大きな自信となったことだろう。
ただ個人的はやや古賀に頼り過ぎてしまっていた部分が心配ではある。連戦で毎回この戦い方はできないだろう。
OP林やミドルへの本数も増やしていけたらもっと楽に戦えるだろう。日本女子はどうしても攻撃がレフトに偏ってしまうので、オポジットが林のときにもバックアタックをもっと使えるようになればなと思う。
詳しい試合のスタッツはこちら
ハイライト動画
次戦情報
vs ブルガリア
5月16日(木)23:00~(日本時間)
テレビ放送
BS-TBS(録画、17日(金)17:30~)
TBSネーションズリーグ特設サイト:https://www.tbs.co.jp/volley-nationsleague/
ネット配信
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Photo: FIVB