試合レポート

髙橋藍所属モンツァ、ペルージャに3-2で競り勝ちイタリアリーグ決勝は1勝1敗に

イタリア男子バレーボールリーグのプレーオフ決勝第2戦、髙橋藍所属のモンツァは現地時間4月21日(日)にペルージャと対戦し3-2(25-20, 23-25, 21-25, 25-19, 15-11)で勝利した。

髙橋藍はスタメンで出場し14得点の活躍だった。

第1セットスタメン

モンツァ
OH:マー(カナダ)、髙橋
MB:ガラッシ(イタリア)、ディマルティーノ(イタリア)
OP:レプキー(カナダ)
S:カショパ(ブラジル)
L:ガッジーニ(イタリア)

ペルージャ
OH:セメニウク(ポーランド)、プロトニツキ(ウクライナ)
MB:フラヴィオ(ブラジル)、ルッソ(イタリア)
OP:ベンタラ(チュニジア)
S:ジャンネッリ(イタリア)
L:コラーチ(イタリア)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

MVP:OHステファン・マー
28得点(うちサーブ1、ブロック4)
アタック効果率58.82%

OH髙橋藍 
14得点(サーブ2)
アタック効果率36.00%

この結果モンツァは決勝戦通算1勝1敗とした。

プレーオフ決勝第2戦は日本時間4月25日(木)25時00分からペルージャホームで行われる。

イタリアリーグHP: https://www.legavolley.it/
配信(VBTV、有料): https://www.volleyballworld.tv/home

トシキのコメント

モンツァ勝利!!!!!

前日のミラノに続いてモンツァもフルセットでペルージャを下して決勝戦通算1勝1敗に持ち込みました。

しかもミラノがトレンティーノに今季初勝利だったように、モンツァもペルージャには今季初勝利でした。確実に風向きが両チームに傾きつつあると思います。

この日も現地で観戦(ただし諸事情によりメディアパスが出ず一般観戦)。

チケットは完売、さらに各席にファイナル記念Tシャツが配布され、この日のモンツァ会場はペルージャサポーター席を除いて青一色に染まりました。

モンツァは、第1戦で活躍したOPシュワーツをスタメンに戻すかと思いきや第1戦と同じOHレプキーをセッター対角に据えた3OHシステムでスタート。

しかし結果的に今回はこれが功を奏しました。

やはりすごかったのは両チーム最多の26得点、アタック決勝率68%と大車輪の活躍でMVPにも輝いたマー。

本当に頼もしかったです。第1戦の不調がウソのように打てばほぼ決まる状態。

またブロックもチーム最多の4得点で、対角の髙橋と共に相手のOPベンタラに対して上手くプレッシャーをかけてミスを誘うことができていたと思います。

試合全体のMVPはマーでしたが、セットカウント1-2となった後の逆転のキーとなったのは間違いなく髙橋の活躍が大きかったでしょう。

第4セット序盤での緩急をつけた連続サービスエース、安定したレシーブ、そして全体を通して高かったアタック決定率も4、5セット目だけだと更に数字が伸びて驚異の80%でした。また得点に関してもこの2セットだけで自身の得点の半分以上の9得点をたたき出しています。

ラリー中の自らレシーブしてからの高速パイプ攻撃は正に芸術の域でした。

さらに4セット目のセットポイント、5セット目のマッチポイントを決めたのもこの男。

このプレーオフの間、セットポイントでボールを託されても決めきれない場面が何度がありましたが、この試合はどちらもきっちり1本で決めてくれました。素晴らしい。

ペルージャもと途中出場のOHレオンがアタック決定率76%と驚異的な活躍で最後までモンツァを苦しめましたが、彼のサーブに対してはモンツァのサーブレシーブ陣が頑張って抑えることができていたので、それもひとつの大きな勝因だったと思います。

サーブレシーブもそうですが、モンツァはこのプレーオフに入って本当にディフェンスのレベルが上がったなと感じます。前まではサーブでガンガン攻めて、サーブでの直接得点がなければ終わりみたいなイメージでしたが、拾ってつないでリバウンドしてラリーを制すという巧い戦い方がどんどんチームに浸透しているように見えます。

まだまだ1勝、優勝まであと2勝。

これからがまだ厳しい試合になると思いますが、次のアウェイも勝ってホームで優勝を見届けられたらこんなに幸せなことはないでしょう。

Forza MONZA!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

Photo: Legavolleyball.it、筆者撮影

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