試合レポート

髙橋藍MVPの活躍でモンツァがイタリアリーグ決勝進出!!!

2024年4月15日

イタリア男子バレーボールリーグのプレーオフ準決勝第5戦、髙橋藍所属のモンツァは現地時間4月14日(日)にトレンティーノと対戦し3-2 (25-18, 25-22, 23-25, 24-26, 17-15)で勝利した。

髙橋藍はスタメンで出場し19得点の活躍でMVPに選出された。

第1セットスタメン

モンツァ
OH:マー(カナダ)、髙橋
MB:ガラッシ(イタリア)、ディマルティーノ(イタリア)
OP:レプキー(カナダ)
S:カショパ(ブラジル)
L:ガッジーニ(イタリア)

トレンティーノ
OH:ミケレット(イタリア)、ラヴィア(イタリア)
MB:コザメルニク(スロベニア)、ポドラスチャニン(セルビア)
OP:リヒリツキ(ルクセンブルク)
S:アクアローネ(イタリア)
L:ラウレンツァーノ(イタリア)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

MVP:OH髙橋藍 
19得点(サーブ2)
アタック効果率39.47%

この結果モンツァは準決勝通算3勝2敗とし、トレンティーノを破って決勝進出を決めた。

決勝戦も5戦3勝方式でペルージャと対戦する。プレーオフ決勝第1戦は日本時間4月18日(木)27時30分からペルージャホームで行われる。

イタリアリーグHP: https://www.legavolley.it/
配信(VBTV、有料): https://www.volleyballworld.tv/home

トシキのコメント

髙橋藍モンツァ決勝進出!!!!!

よくぞここまで来てくれました。

第1戦、第2戦は比較的簡単に敗れてしまい、そのまま3連敗してしまうのかと思いきや、マーの復活と3OHシステムの導入で怒涛の3連勝を飾り見事に決勝進出を決めました。

この試合は25-11で締めた第4試合の勢いそのままに序盤からモンツァのサーブとディフェンスが機能して危なげなく第1セットを先取。

第2セットは22-22と終盤まで競る激しい攻防になりますが、最後にマーがサービスエースを決めて25-22でモンツァがこのセットも続けて取ります。

第3セットも出だしから髙橋、マー、レプキーの3人のアウトサイドヒッターが躍動して10-5と大きくリード。このままこのセットも取ってストレート勝利を決めるかと思われました矢先、トレンティーノのブロックなどで4連続ブレイクを奪われて10-10とトレンティーノが同点に追いつきます。

その後終盤まで競りますが、最後はレプキーのサーブがミスになり23-25でトレンティーノが第3セットを取り返します。

そして続く第4セットも終盤までお互い一歩も譲らない展開になりますが、あと一歩及ばず24-26でトレンティーノが奪い、勝負をファイナルセットへ。

第5セット序盤は髙橋のスパイクなどで6-4とモンツァがリードしていましたが、ラヴィアの連続サービスエースで7-8とトレンティーノが逆転。

そこからモンツァが1点を追う展開になりますが、切り返しからレプキーとマーが決めて13-11と再びモンツァがリード。そして14-13とマッチポイントで迎えたサイドアウトの場面、ここで決めれば決勝進出というところでしたが、トスを託された髙橋のスパイクがトレンティーノの壁に阻まれて14-14とデュースになります。

しかしレプキーがスパイクを決めて15-14とすると、最後は先ほどの悔しさを晴らすかのように髙橋が2連続でスパイクを決めきり、17-15でモンツァが第5セットを奪って勝利!!!!!

決勝進出を決めました。

一度マッチポイントを止められても信じてトスを託したセッターのカショパとそれに応えたラン・タカハシ。アツい締めくくりでした。

この試合のモンツァは持ち味のサーブの他、チーム全体としてディフェンスが非常によく、全然ボールが落ちませんでした。特にリベロのガッジーニがよかったです。裏MVPをあげたいくらいに。

髙橋のプレーでは特にフェイクセットが印象的で、セットにして他のアタッカーに託したものと自分でそのまま打ったもの両方含めてほぼ得点にしていたんじゃないかと思います。すばらしい状況判断。

トレンティーノもオポジットのリヒリツキがスパイクをバンバン決めてましたが、モンツァがそこに多少目をつぶってもアウトサイドヒッターのミケレットとラヴィアをマークし、結果彼らのアタック効果率を下げられたのが勝利に繋がりました。

モンツァの決勝進出は2000/01シーズン以来23年ぶり、日本人選手のイタリアリーグ決勝進出は加藤陽一さんがいた2002/03シーズンのトレヴィソ以来21年ぶりです。

でもまさか石川祐希よりも先に髙橋藍がこのイタリアリーグ決勝に到達しようとは、シーズン開始前には想像もしていませんでした。

髙橋藍のキャリアのスピード感は本当に凄まじい…。

決勝の相手はコッパイタリア決勝で敗れた相手のペルージャ。ただそのときは髙橋が怪我でいなかったので、今回はどうなるか本当にわかりません。

コッパイタリア、CEVチャレンジカップとどちらも決勝戦で苦い思いをしてしまったモンツァ。

3度目の正直で金メダル獲得なるか!?!

とにかく楽しみすぎます!!!

Photo: Legavolleyball.it

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