試合レポート

林謙人コーチ所属キエリ、準々決勝初戦でノヴァラを3-2で下し準決勝進出に王手「キエリの新たなページを創り出したい」

イタリア女子バレーボールリーグのプレーオフ準々決勝第1戦、林謙人コーチ所属のキエリは現地時間3月27日(水)にノヴァラと対戦し、3-2(25-18, 17-25, 28-26, 19-25, 15-8)で勝利した。

第1セットスタメン

キエリ
OH:スキナー(アメリカ)、キングドン(アメリカ)
MB:グレイ(イタリア)、ザッカイユ(キプロス)
OP:グロベルナ(ベルギー)
S:マリノヴ(イタリア)
L:スピリト(イタリア)

ノヴァラ
OH:ボゼッティ(イタリア)、マルコヴァ(ロシア)
MB:ダネシ(イタリア)、ボニファシオ(イタリア)
OP:アキモヴァ(ロシア)
S:ボシオ(イタリア)
L:フェルシーノ(イタリア)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

MVP:OPカヤ・グロベルナ
23得点(うちサーブ2)
アタック効果率33.33%

これでキエリは準々決勝通算1勝0敗とし、次の試合で勝利すれば準決勝進出が決まる(3戦2勝方式)。

プレーオフ準々決勝第2戦は日本時間3月30日(土)28時30分からキエリホームで行われる。

イタリアリーグHP: https://www.legavolleyfemminile.it/
配信(VBTV、有料): https://www.volleyballworld.tv/home

林謙人コーチの試合後コメント

チャレンジャーとして臨むプレーオフ第1戦。

キエリはこれまでまだ一度もファイナル4に駒を進めた事はありません。新たな歴史を刻む上でも日々に重要な第1戦。

相手の新戦力を警戒していましたが、序盤からサーブでボコボコに叩く事に成功し優勢に。

途中、アウトサイドヒッターがスザクマリー選手に代わり、好守と巧打に苦しめられセットを落としましたが、最後まで攻めのサーブをリマインドし続け、自らの力で勝利をもぎ取りました。

私が感じた大きな差はベンチと選手の連携度合いです。私たちは"SIDE BEFORE SELF(自己よりも他者を優先する)"というスローガンを掲げ、とにかくチームの為のプレーや行動を心がけるようにしています。選手もスタッフの話をよく聞き、スタッフも選手を慮って同じ目標へ向かって走っている感覚があります。

一方でノヴァラは監督が話していてもそれぞれがバラバラな方向を見ていたり、別のところで会話が始まっていたりとチームコヒージョンが低いように感じました。あくまで個人的な感想ですが。

プレーでの決め手は先程申した通りですが、そこに行き着くマインドセットの部分で上回っていたのが今回の勝利に直結していたと考えます。

とはいえ、強敵。必ず次は相手も修正してきます。

このヒリヒリする最高の舞台を思い切り楽しみながら、キエリの新たなページを創り出したいと思います。

Photo: legavolleyfemminile.it

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