イタリア男子バレーボールリーグ後半第9節、髙橋藍所属のモンツァは現地時間2月24日(土)に谷口渉所属のパドヴァと対戦し、3-1(25-20, 25-18, 23-25, 25-13)で勝利した。
髙橋藍は途中出場で2得点の活躍だった。
第1セットスタメン
モンツァ
OH:マー(カナダ)、レプキー(カナダ)
MB:ガラッシ(イタリア)、ディマルティーノ(イタリア)
OP:シュワーツ(カナダ)
S:カショパ(ブラジル)
L:ガッジーニ(イタリア)
パドヴァ
OH:ガルディーニ(イタリア)、ポッロ(イタリア)
MB:プラク(オランダ)、クロサート(イタリア)
OP:ガルシア(プエルトリコ)
S:ファラスキ(イタリア)
L:ツェンガー(ドイツ)
※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ
試合レポート
第1セット、序盤はOHポッロの巧みなアタックなどで得点を重ねたパドヴァが6-8と先行する。しかしOHレプキーのサービスエースで9-9とモンツァが同点に追いつくと、中盤で立て続けに3つのブロックを決めて17-15と逆転する。さらにOHレプキーの連続サービスエースなどで4連続ブレイクを決めて22-16とモンツァがリードを広げると、最後は途中出場のOHデスメット(ベルギー)のスパイクがミスになり25-20でこのセットをモンツァが取る。
第2セット、レプキーの3本のサービスエースを含む4連続ブレイクで序盤からモンツァが6-1とリードする。パドヴァは途中出場のOPステファニ(イタリア)のスパイクなどで8-6と点差を縮めるが、OHレプキーのサービスエースやMBガラッシのスパイクなどで15-10とモンツァがまた点差を広げる。終盤にもOHレプキーのブロックなどで連続ブレイクを決めて24-16とモンツァがセットポイントを握ると、最後はパドヴァのタッチネットで25-18としてこのセットもモンツァが取る。
第3セット、モンツァはOH髙橋をスタートから起用する。OHデスメットのスパイクなどで5-8と序盤はパドヴァがリードする。OHレプキーのサービスエースで8-9とモンツァが1点差まで詰め寄るも、OPステファニのスパイクやサービスエース、MBクロサートのブロックなどで11-15とパドヴァが点差を離してリードを保つ。Sカショパの連続サービスエースで16-17とモンツァが再度1点差とするが、そこからサーブミスが続いてブレイクが取れず、最後はOHポッロのスパイクで23-25としてパドヴァがこのセットを取る。
第4セット、序盤からOHマーのアタックなどで4-1とモンツァがリードする。そこからMBガラッシのブロックやSカショパのツーアタックなどで連続得点を決めて13-5とモンツァがリードを広げる。さらにOHマーのスパイクやサービスエースなどでブレイクを決めて23-11とモンツァがパドヴァを大きく突き放すと、最後はパドヴァのサーブミスで25-13としてこのセットをモンツァが取り切る。
この結果モンツァが3-1でパドヴァに勝利した。
MVP:OHエリック・レプキー 22得点(うちサーブ8、ブロック3) アタック効果率39.13%
OH髙橋藍 2得点 アタック効果率20.00%
これでモンツァは通算成績12勝9敗36ポイントとした。
次回は日本時間2月27日(火)28時00分からチャレンジカップ決勝2レグをワルシャワ(ポーランド)と対戦する。
イタリアリーグHP: https://www.legavolley.it/
配信(VBTV、有料): https://www.volleyballworld.tv/home
トシキのコメント
レプキーが強すぎました・・・(笑)
サービスエース8点、ブロック3点って総得点の半分をアタック以外で取ってるし、アタックも失点1点で効果率40%超とまずまず、サーブレシーブも失点なし。素晴らしすぎる。サービスエース8点とかいつぞやの西田(笑)。
本当にコッパイタリア準決勝以降のレプキーはチームが負けた試合でもずっと好調をキープしていますね。
怪我明けの髙橋がこのレプキーからスタメンを奪い返すのはやっぱり厳しいと言えるでしょう。
実際にこの試合でも髙橋は辛酸をなめました。
1、2セットを危なげなく取り、前回のカターニャ戦同様に3セット目に髙橋をスタメン起用。しかしそのセットを接戦の末パドヴァに取られ、4セット目は再びマーがスタメン出場します。
3セット目を失ったのは決して髙橋のせいではありませんが、期待ほどの活躍ができなかったのは事実でしょう。前回のワルシャワ戦もそうだったように、それは本人が一番よくわかっていることだと思いますので、焦らずに改善していってほしいと思います。
たぶん彼なら大丈夫。
パドヴァは昨年同様にいい選手はそこそこ揃っているのに、やっぱりそれが上手く活きてないんですよね。監督の意図が本当にわからない。
守備も得意なポッロ弟が昨シーズンの髙橋と同じようにポジション5にされて、サーブレシーブがかなり苦手なガルディーニを真ん中でサーブレシーブをすることの多いポジション2に置いているのは本当にわからない。
パドヴァはサーブレシーブの直接失点が減ればだいぶ楽だろうに。
やはり昨季まで2シーズンいたチームだけあって、試合後に髙橋はいろんな選手とハグして話していましたね。映像で確認できただけでも、ガルディーニ、クロサート、ツェンガーと話してましたね。
こういう選手たちの姿を見るのはいつも心が温まるし、ずっと見ていられます。
これからもどんどん人の輪が大きくなっていくとよいな。
Photo: verovolley