試合レポート

パリがモンペリエに3-0で勝利し今季最多の4連勝!宮浦健人は10得点、甲斐優斗もサーブで勝利に貢献

2024年2月11日

フランス男子バレーボールリーグ第20節、宮浦健人と甲斐優斗が所属するパリは現地時間2月10日(土)にモンペリエと対戦し3-0(25-21, 25-21, 25-20)で勝利した。宮浦健人は10得点の活躍、甲斐優斗は途中出場したが得点はなかった。

第1セットスタメン

パリ

OH:パヌ(フランス)、コンデ(アルゼンチン)
MB:ユルコヴィック(オーストリア)、ウェッター(アメリカ)
OP:宮浦(日本)
S:モッタパエス(フランス)
L:カプル(セルビア)

モンペリエ

OH:ライヘルト(ドイツ)、マルティッラ(フィンランド)
MB:デミヤネンコ(カナダ)、ルゴフ(フランス)
OP:パラシオス(アルゼンチン)
S:コール(フランス)
L:ルイス(スペイン)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

試合レポート

第1セット、MBルゴフの連続ブロックなどで0-4とモンペリエが先行する。しかしMBウェッターのブロックやSモッタパエスのサービスエースで4連続ブレイクをあげて9-8とパリが逆転に成功すると、さらにOHパヌのブロックやOP宮浦のスパイクで16-13と点差を広げる。そのまま終盤はOP宮浦のスパイクを中心にサイドアウトを取って24-21とセットポイントを握ると、最後は相手のアタックミスで25-21としてこのセットをパリが取る。

第2セット、序盤はOHパヌのサービスエースで4-3とパリがリードすると、さらにOHコンデのスパイクなどで10-7とパリが点差を広げる。そこからOHライヘルトのブロックで10-9とモンペリエが点差を縮めると、さらにOHライヘルトのスパイクやブロックで17-18と逆転する。しかし終盤にOP宮浦のスパイクなどで連続ブレイクを決めて22-20とパリが再度リードする。そのまま最後はモンペリエのアタックミスで25-21としこのセットもパリが取る。

第3セット、序盤は点差が開かず競ったまま9-9と進む。しかしOHパヌのスパイクやMBユルコヴィックのブロックなっで4連続ブレイクを決めて14-9とパリが抜け出すと、そこからOHコンデのスパイクを中心にサイドアウトを重ねて23-18とパリがリードを保って終盤を迎える。そのまま最後はMBウェッターのブロックで25-20としてこのセットもパリが取り切る。

この結果3-0でパリはモンペリエに勝利した。

MVP:OHルーカス・コンデ 15得点(うちブロック1) アタック効果率52.17%

OP宮浦健人 10得点 アタック効果率16.66%

OH甲斐優斗 無得点

これでパリは通算成績11勝9敗30ポイントとして暫定8位に浮上。

次は日本時間2月14日(水)28時00分からフランスカップ準々決勝をトゥールと対戦する。

リーグHP: https://www.lnv.fr/lam/statistiques
配信サイト(有料):https://www.lnvtv.com/

選手試合後コメント

OP宮浦健人

チームとしては試合に3-0で勝てて良かったんですけど、個人としては今日は調子が良くなかったです。1セット目は要所で決めれたっていうところは自分の中で良かったと思うんですけど、2セットに入ってからは自分の中でうまくいかない部分もあって、途中から思いっきり行けないっていうところがありました。そこは本当に苦しい展開だったんですけど、3セット目にうまく立て直すことができたのかなと個人的には思っているので、これも自分の中ではいい経験というか、試合の中で立て直せた部分は自分のものにしたいと思います。

OH甲斐優斗

2セット目、競っている場面でサーブで出て、そこでしっかりブレイクができたので、そこはよかったかなと思います。

トシキのつぶやき

この日は現地取材でした。

ひとまず勝ててよかった!

これまで現地で見た2試合はどちらも負けていたので今回も負けると疫病神確定となりかねないところでしたが、「2度あることは3度ある」ではなく「3度目の正直」が出てくれてよかったです(笑)。

1セット目序盤と、2セット目中盤は相手にリードされることはありましたが、ほとんどパリリードで試合が進みました。

ただ本人も言っていたように宮浦の調子はよくなく、特に第2セットは被ブロックが目立ち、ほとんど点数を決めることができていませんでした。

ただ第2セット終盤のハイボールをしっかり決めきると、そこから第3セットにかけては高い決定率でチームに大きく貢献していました。

ただこの試合はMVPコンデの攻守にわたる安定した活躍がとても光っていました。ここまでリーグ戦4連勝、フランスカップも入れると5連勝ですが、本当に彼の加入はパリバレーにとって大きなものになっていると思います。

なんたって若い19歳(元々スタメンだったコヴァチェヴィッチは40歳、半分以下)。今後が楽しみです。

あとモッタパエスも目立ってました。1セット目の窮地を救ったのは彼のサーブでしたし、この日はラリー中にバックアタックも打ってました(笑)。ほんとに打つの好きだな(笑)。

甲斐は直接得点はなかったものの、2セット目は2連続ブレイクで得セットに貢献。いい感じにチームにも溶け込んでいるみたいでよかったです。

モンペリエはMBルゴフ、OHライヘルトなど各国の代表もちょいちょいいてメンバー的にはパリよりも集まっている感じのチームなんですが、この日はサーブが走らずスパイクが決まらずで上手く行ってなかったですね。わからないものです。

それとこの日はお客さんがかなり入っていて、立ち見の人も大勢いらっしゃいました。少なくとも僕が見た3試合の中では最高の客入り。

したがって試合後にコートにあぶれる人の波もすごかった。

やはり人気なのは宮浦、そしてその次に甲斐。

どの国に行っても日本人選手は本当に人気者です。

Photo: Parisvolley、筆者撮影

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