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林謙人コーチ所属キエリがノヴァラを下しコッパイタリア準決勝進出!石川祐希、髙橋藍に続く今季日本人3人目の快挙!「初めてのコッパイタリアでこういう経験ができるというのはすごく楽しみ」

2024年1月26日

イタリア女子コッパイタリア準々決勝、林謙人コーチ所属のキエリは現地時間1月24日(水)にノヴァラと対戦し、3-1(25-17, 25-21, 23-25, 25-23)で勝利した。

第1セットスタメン

キエリ

OH:スキナー(アメリカ)、オモルイ(イタリア)
MB:ザッカイユ(キプロス)、ヴァイツェル(ドイツ)
OP:グロベルナ(ベルギー)
S:マリノヴ(イタリア)
L:スピリト(イタリア)

ノヴァラ

OH:サクマリー(ハンガリー)、ボゼッティ(イタリア)
MB:ダネシ(イタリア)、ボニファシオ(イタリア)
OP:アキモヴァ(ロシア)
S:ボシオ(イタリア)
L:フェルシーノ(イタリア)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

試合レポート

第1セット、OHスキナーのサーブからOHオモルイのスパイクやSマリノヴのブロックなどで5連続ブレイクを決めたキエリが9-2と序盤から一気にリードを広げる。ノヴァラはMBボニファシオのブロックで13-8とやや点差を縮めるが、すぐさまOPグロベルナのスパイクやブロックで16-8とキエリが点差を広げる。その後もMBヴァイツェルのスパイクなどでキエリがブレイクを奪い21-12とすると、そのまま最後はノヴァラのサーブミスで25-17としてこのセットをキエリが取る。

第2セット、序盤からキエリがOHスキナーやOPグロベルナのスパイクで得点すると、ノヴァラもOPアキモヴァのスパイクなどで得点を重ね7-7と競ったまま試合が進む。中盤にOPグロベルナのスパイクで15-13とキエリが2点差をつけて18-16までリードを保つが、OPアキモヴァのスパイクで18-18と追いつく。しかしOHスキナーのスパイクなどで2連続ブレイクを決めてキエリが21-18と抜け出すと、最後はノヴァラにスパイクミスが続いて25-21でこのセットもキエリが取る。

第3セット、OPアキモヴァのサービスエースで2-4とノヴァラが先行すると、その後もOHバイスのスパイクなどで6-8とリードを保つ。その後キエリがOHスキナーのアタックなどで9-9と同点に追いつくが、MBボニファシオのブロックやサービスエースで10-13、さらにSボシオのツーアタックなどで13-17とノヴァラがまたリードを広げる。そこからノヴァラにミスが重なり16-17とキエリが1点差まで迫るが、終盤にOPアキモヴァがスパイクを決め続け、最後も彼女のスパイクで23-25としてこのセットをノヴァラが取る。

第4セット、出だしはキエリにミスが重なり0-3とノヴァラがリードする。そこからMBザッカイユのブロックで5-5とキエリが追いつく。さらにSマリノヴのブロックなどで8-6と逆転するが、Sボシオのサービスエースなどで3連続ブレイクを決めたノヴァラが10-11再び前に出る。しかしLスピリトを中心とする守備からOPグロベルナのスパイクなどで3連続ブレイクを決めてキエリが17-14と再度逆転に成功。終盤にOHボゼッティのスパイクでノヴァラが20-20と同点に追いつくも、途中出場のOHキングドン(アメリカ)のサービスエースなどで23-20とキエリがまた突き放す。最後はOPグロベルナのスパイクで25-23としこのセットをキエリが取り切る。

この結果3-1でキエリはノヴァラに勝利した。

MVP:Sオフェリア・マリノヴ 5得点(うちブロック2) チームアタック効果率34.12%

これでキエリはコッパイタリア準決勝進出を決めた。準決勝は2月17日(土)にコネリアーノと対戦する。

また次回のリーグ戦は日本時間1月28日(日)25時00分からヴァッレフォリアと対戦する。

林謙人コーチコメント

ケント:サーブが序盤からすごくよくて、サーブの効果が高かったのと、こっちのレセプションがすごく安定して、サイドアウトの展開がミドルを中心に組み立てられたのがすごくよかったなと思います。ここまでの試合で序盤にミドルを多用するというデータを取られていた分、そこにあげずにサイドに散らしたところから展開できたことが、攻撃が効果的に回ったことにつながったのかなと思います。

T:1、2セット目はほとんどキエリペースで進んでから3セット目をノヴァラに取られました。その後の4セット目ではどのように修正されたのでしょうか。

ケント:ベンチの話を聞く限りではサーブをしっかり狙うところと攻めどころをもう一回確認しようという話が出ていました。3セット目にサーブの効果率が落ちてしまったのが、セットを落とした大きな原因だったので。そういうところと、相手のOHボゼッティ選手に好きなようにアタックでやられていた部分があったので、そこのディフェンスの部分とかサーブでどう抑えるかというところを上手く修正できたのかなと思います。

T:来月のコッパイタリアファイナル4に向けて意気込みをお願いします。

ケント:初めてのコッパイタリアでこういう経験ができるというのはすごく楽しみです。ただその前にリーグ戦がまだありますし、来週CEVカップもまだあるので、そこをしっかり戦って、チーム力をもっと上げていこうかなと思います。レセプションアタックがよかったのがひとつの大きな(今日の)勝因だったので、強みであるブレイクの部分をもう一度確認して、次また戦えるように頑張ります。

マリノヴ選手コメント

マリノヴ:とてもうれしいです。この試合は私たちにとってとても重要でした。私たちは出だしから高い集中力を持って試合に臨むことができたことがとてもよかったと思います。ノヴァラはとてもいいチームでしたし試合の中で修正してきましたが、私たちは改めて勝利への強い意志を持って第4セットに臨むことができました。これはとてもすばらしいことでした。

T:あなたはこの試合のMVPに選ばれましたが、あなたがMVPを選ぶとするなら誰を選びますか。

マリノヴ:チーム全員です。私たちはお互いに助け合っていることを感じています。コートに入った全員がポジティブなエネルギーを発揮してくれていました。これはアメイジングでした。

Photo: legavolleyfemminile.it

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