試合レポート

モンツァがターラントに3-1で勝利し連敗脱出、髙橋藍は11得点の活躍

イタリア男子バレーボールリーグ後半第4節、髙橋藍所属のモンツァは現地時間1月21日(日)にターラントと対戦し、3-1(25-20, 21-25, 25-22, 25-22)で勝利した。髙橋藍は先発出場し11得点だった。

第1セットスタメン

モンツァ

OH:マー(カナダ)、髙橋
MB:ガラッシ(イタリア)、ディマルティーノ(イタリア)
OP:シュワーツ(カナダ)
S:カショパ(ブラジル)
L:ガッギーニ(イタリア)

ターラント

OH:ランザ(イタリア)、グティエレス(キューバ)
MB:ガルジューロ(イタリア)、ジェンドリック(アメリカ)
OP:ラッセル(アメリカ)
S:トリニダード(セルビア)
L:リッツォ(イタリア)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

試合レポート

第1セット、序盤は競った展開が続く。モンツァがOH髙橋のブロックで6-4と1度リードするが、ターラントもMBジェンドリックのサービスエースなどで8-9とするなどお互いにブレイクをしながら点差が離れない展開が続く。しかし中盤以降OPシュワーツのスパイクなどでモンツァがジワジワと引き離して16-12と抜け出す。その後モンツァにミスが重なり17-16と1点差まで詰め寄られるが、OPシュワーツやMBガラッシのスパイクで22-18と再び点差を広げる。最後はOPシュワーツのブロックが決まって25-20でこのセットをモンツァが取る。

第2セット、出だしはOHランザのサーブからブレイクしたターラントが0-2と先行するが、Sカショパのサーブでモンツァもブレイク仕返し6-6と同点に追いつく。そこからはモンツァはOPシュワーツやOHマー、ターラントはOHランザやOPラッセルを中心に得点を重ね、競ったまま18-18と試合が進む。しかしMBガルジューロのブロックなどで18-21とターラントが終盤で抜け出すと、そのまま最後はOHグティエレスのスパイクが決まって21-25でこのセットをターラントが取る。

第3セット、序盤はOHランザのスパイクやブロックで2-5とターラントが先行する。しかしMBガルジューロが続けてアタックミスをしてしまい10-10とモンツァが同点に追いつくと、OPシュワーツのスパイクやブロックで13-12と逆転に成功する。さらにMBディマルティーノの連続ブロックで19-16とモンツァがリードを広げる。その後MBガラッシのブロックで24-20とセットポイントを握ると、最後はOPシュワーツがスパイクを決めて25-22でこのセットをモンツァが取る。

第4セット、OH髙橋のサービスエースなどで5-3とモンツァが先行するも、OHグティエレスのサービスエースでターラントが5-6とすぐに逆転する。そこからはモンツァはOHマーやMBガラッシ、ターラントはOHランザやOPラッセルを中心に得点を重ね、競ったまま16-16と試合が進む。しかしOH髙橋が連続でスパイクを決めて18-16とモンツァが抜け出すと、その後はターラントにブレイクを許さず、最後はOHマーのスパイクが決まり25-22でこのセットをモンツァが取り切る。

この結果3-1でモンツァがターラントに勝利した。

MVP:OPアーサー・シュワーツ 22得点(ブロック3) チームアタック効果率42.86%

OH髙橋藍 11得点(うちサーブ1、ブロック1) アタック効果率26.09%

これでモンツァは通算成績8勝7敗24ポイントとし6位を維持。

次回は日本時間1月24日(水)28時30分からヴェローナと対戦する。

イタリアリーグHP: https://www.legavolley.it/
配信(VBTV、有料): https://www.volleyballworld.tv/home

トシキのコメント

ひとまずリーグ戦連敗脱出おめでとう!

ハードなスケジュールの中でコンディションを整えることがとても大変だと思いますが、勝たなければならない相手にしっかり勝つことができてひとまずホッとしたというのが素直な感想です。

この試合は見た印象でも数字でもシュワーツの日でした。納得のMVP。高さのあるスパイクが目立っていました。元ミドルブロッカーだけあってブロックも3本。ただサーブに関してはミスが多かったようですね。サーブも強烈ですから、コッパイタリアに向けて万全にしてもらいたいところ。髙橋とのフェイクセットも決まってました。

逆に髙橋はこの試合あまり目立たず。得点もミドルのガラッシよりも少なかったです。でも彼が目立ちすぎないくらいがいいのかなとも思ったり。元々運動量が多く、数字に表れない貢献度が高い選手なので、長いシーズン戦うことを考えるとそれでもいいのかなと。それでもアタック効果率はもう少し上げたかったですね。

ミドルはガラッシもよかったけどディマルティーノも要所でのブロックが光った。モンツァのミドルは2人とも高さはそれほどではないけど、アタック、ブロック、サーブとどれもレベルが高いんですよね。

ターラントは元イタリア代表のランザの頑張りが光っていました。今年で33歳の世代ですけどまだまだやれますね。

さて、あと来週のヴェローナ戦が終わるといよいよコッパイタリア準決勝。この1週間のどう過ごしてどう上手くコンディションを持ってこれるかがひとつのカギとなると思うので、来週末にベストパフォーマンスを出せるように頑張ってほしいと思います。

Photo: volleyball.it

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