試合レポート

宮浦が3本のサービスエースを決めるもチームは0-3で敗れ5連敗

フランス男子バレーボールリーグ第10節、宮浦健人所属のパリは現地時間12月5日(火)にショーモンと対戦し0-3(21-25, 17-25, 20-25)で敗れました。宮浦健人は先発出場し10得点の活躍でした。

第1セットスタメン

パリ

OH:パヌ(フランス)、コーウェル(アメリカ)
MB:マーセ(ドイツ)、ウェッター(アメリカ)
OP:宮浦(日本)
S:モッタパエス(フランス)
L:カプル(セルビア)

ショーモン

OH:スイヒコネン(フィンランド)、カルドソ(ブラジル)
MB:マーシュマン(アメリカ)、ガスマン(アメリカ)
OP:インドラ(チェコ)
S:ウォーズリー(アメリカ)
L:クロステル(アルゼンチン)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

試合レポート

第1セット、出だしからお互いにサイドアウトを取り合う展開となり8-8と試合が進みます。しかしMBガスマンのスパイクなどショーモンがブレイクを重ねて9-11と抜け出します。パリはMBウェッターのスパイクで12-12と一度追いつきますが、その後OHスイヒコネンのサービスエースで13-15と再びショーモンが一歩抜け出します。そこからパリはOHコーウェルのスパイクなどで得点しますが連続得点が出ず、逆にOPインドラのスパイクやサービスエースでさらに点差を広げたショーモンが21-25でこのセットを取ります。

第2セット、序盤はパリがOP宮浦のサービスエースなどで7-5とリードします。しかしOHカルドソのスパイクで7-7とショーモンがすぐに同点においつくと、さらにOPインドラのスパイクやMBマーシュマンのブロックでショーモンが6連続ブレイクを決めて8-14とパリを一気に突き放します。その後パリはMBマーセのサービスエースなどで15-19とやや点数を縮めますが、直後にショーモンが3連続ブレイクを決めて15-23と再び点差を広げます。そのまま最後はMBマーシュマンのブロックが決まって17-25でこのセットもショーモンが取ります。

第3セット、序盤にOP宮浦の2連続サービスエースなどで6-2とパリが大きくリードします。しかしOPインドラのアタックなどで7-7とショーモンがすぐに同点に追いつくと、さらにOHスイヒコネンのサービスエースで10-11と逆転に成功します。その後はパリにミスが続いて12-15、さらにOHカルドソのスパイクが立て続けに決まり14-21とショーモンが点差を広げます。パリは終盤SモッタパエスのサービスエースやOP宮浦のブロックなどで食らいつき19-23としますが、最後はMBガスマンのスパイクが決まり20-25でこのセットをショーモンが取り切ります。

この結果パリは0-3でショーモンに敗れました。

MVP:OPパトリク・インドラ 15得点(アタック1、サーブ1)、アタック効果率76%

宮浦健人は10得点(うちサーブ3、ブロック1)、アタック効果率20%

これでパリは通算成績3勝7敗9ポイントとして暫定11位となりました。

次は日本時間12月9日(日)4時00分からプレシロバンソンと対戦します。

リーグHP: https://www.lnv.fr/lam/statistiques
配信サイト(有料):https://www.lnvtv.com/

トシキのつぶやき

非常に厳しいです。

前の試合で活躍していたサイドのコーウェルがこの試合はスタートから入り一定の活躍を見せてくれましたが、いかんせんパリのアタックが決まらない。

ショーモンのチームアタック決定率が61%とかなり高かったのに対し、パリは43%。相手のブロックやサーブにやられたこれまでの試合とは違い、この試合はパリのスパイクをレシーブでうまく対応され、逆にパリはショーモンのスパイクに対応できませんでした。特にオポジットのインドラに対してはほとんど何もできず、アタック効果率76%(かつアタック失点ゼロ)という驚異の数字をたたき出されてしまいました。

パリのアタック決定率が上がらなかった要因として、この試合のSモッタパエスのセットが安定していませんでした。特にMBマーセに対するセットが試合を通して低く、得点チャンスを逃すもったいないシーンも何回かありました。それ以外にもアタッカーが気持ちよくスパイクを打てるシーンが少なかったように見えました。

試合後にショックを受けているような姿を見たので、モッタパエス本人も痛感していることだと思います。まだ20歳と若いので、ここから這い上がってほしいです。

同様に宮浦のアタックもなかなか数字が上がりませんでした。アタック失点はそれほど多くなかったですが、うまく相手に拾われていました。しかし計3本のサービスエースを奪うなどサーブはよく走っていたので、サーブの調子は維持しつつアタックの数字を上げていかないといけませんね。

この敗戦を受けてパリバレー監督のクビが濃厚という報道が出ていました。まだ確定ではないと思いますが、監督の交代でチームとして生まれ変われることを期待します。

また今回対戦したショーモンには今年のパリ五輪予選で日本を苦しめたフィンランド代表のスイヒコネンがいましたね。フランスリーグの選手は僕でもよく知らない選手が多いので、こうやってちょっと知ってる選手が出ているだけでもうれしいです。

というかショーモンはフランスのチームなのにスタメンにフランス人がひとりもいませんでした。フランスリーグは外国人枠がないと知ってはいましたが、本当に1人もフランス人が出ないチームがいたことには驚きました。これでも地元ファンに応援されているのですから、チームが地域に根付いてさえいれば選手の国籍は関係ないのですね。

Photo: LNV

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