バレーボールの2022男子世界選手権は10日、ポーランドのカトヴィツェで準決勝が行われた。4年前の決勝と同一カードとなったポーランド対ブラジルはフルセットの激戦となったが、ホームの地の利も生かしたポーランドが3-2(23-25、25-18、25-20、21-25、15-12)で勝利し、3年連続の決勝進出を決めて3連覇に王手をかけた。
一方敗れたブラジルは、自身の持っていた世界選手権の決勝戦連続進出記録を6で途絶えさせることとなった。
決勝戦のポーランド対イタリアは現地時間11日21時からポーランドのカトヴィツェで行われる。
以下選手コメント
バルトシュ・クレク(ポーランド、OP)
―今日も準々決勝のアメリカ戦に続いてフルセットの厳しい試合で、特に第5セット中盤はクレク選手自身苦しんでいるように見えましたがどうでしたか。
もちろん。第5セットはみんなが苦しみます。それが当たり前です。試合開始から2時間半も経つと難しい場面が個々人にもチームにも必ずやってきます。なので平常心を保ち、自分を信じて、自分の心理状態に注意しなければいけません。またそのようなメンタルを作り上げるために私たちは練習から今回の試合のようにハードにプレーをしています。そんな私たちのチームを本当に誇りに思います。
―いよいよ3連覇が見えてきましたが…
いやいやそれはまだです。明日の話をしましょう。明日の対戦相手はこの後のイタリアとスロベニアとの試合の勝者(その後イタリアが勝利)。試合は間違いなくタフな試合になるでしょう。3連覇については明日改めてお話できるとよいですね。
アレクサンデル・シリフカ(ポーランド、OH)
―今日の試合で一番難しかった場面はどこだったでしょうか。
第4セットが難しかったです。私たちには3-1で勝つチャンスがありましたが、ブラジルのプレーがとてもよかったです。ロドリギーニョがレアルと交代し、ブラジルのレセプションがよくなってファーストテンポでの攻撃、早いサイドやパイプ攻撃ができるようになったので、第4セットで試合を決めることが難しくなってしまいました。
―試合のターニングポイントはどこでしたか。
第5セットの11-10の場面が一番重要な場面だったと思います。バルテク・クレクがレアルのアタックに対してブロックの手を引っ込めてアウトにした場面です。あれが試合を決めました。
―明日の決勝戦の勝利のカギは何だと思いますか。
カギは自分たちの最高のバレーボールができるかどうかだと思います。これまでの結果からもわかるように、私たちが自分たちが持てる最高のバレーボールができさえすればどのチームにも勝つことができます。それがカギになるでしょう。まだ明日の対戦相手を待っている状態ですが、大事なのは自分たちのバレーボールをすることです。
―願わくばどちらと試合をしたいですか。
どちらでもかまいません。とりあえず次の試合の観戦を楽しんで、明日のことを考えましょう。
写真:FIVB