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髙橋藍パドヴァ、ピアチェンツァに敗れ前半戦を10位で終える

イタリア男子バレーボールリーグセリエA第11節、髙橋藍所属の10位パドヴァは現地時間12月11日(日)にホームで同5位のピアチェンツァ対戦し、1-3(24-26, 17-25, 25-21, 20-25)で敗れました。

この試合髙橋はスタメンで出場し9得点の活躍でした。

第1セットスタメン

パドヴァ

OH:髙橋、デスメット(ベルギー)
MB:ヴォルパト(イタリア)、クロサート(イタリア)
OP:ペトコヴィッチ(セルビア)
S:サイッタ(イタリア)
L:ツェンガー(ドイツ)

ピアチェンツァ

OH:ルカレッリ(ブラジル)、レアル(ブラジル)
MB:アロンソ(キューバ)、カネスキ(イタリア)
OP:ロマノ(イタリア)
S:ブリザール(フランス)
L:スカンフェーラ(イタリア)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

この試合のスタッツはこちら

試合レポート

ピアチェンツァは本来スタメンのMBシモン(キューバ)がケガのため、代わりにMBアロンソを起用。

第1セット、パドヴァはOHデスメットとOPペトコヴィッチでサイドアウトを取りつつ、MBクロサートのブロックやOHデスメットのエースなどでブレイクを重ね11-7とリードします。

しかしその後ピアチェンツァもOHレアルのスパイク、OPロマノのサーブなどでじわじわとブレイクを重ねていき、終盤OPペトコヴィッチのミスで17-18と逆転に成功します。

22-22の場面で1度アウトになったピアチェンツァOHレアルのサーブがチャレンジでインに、逆にその後23-23の場面でリリーフサーバーで入ったパドヴァOHガルディーニのサーブはギリギリのところでアウトになってしまうなど運にも見放されてしまったこのセットのパドヴァ。

デュースまでもつれるも最後はOH髙橋のスパイクがミスとなり24-26でピアチェンツァがこのセットを取ります。

第2セット、序盤MBアロンソのブロックやMBカネスキのエースで連続ブレイクに成功したピアチェンツァが3-6とリードします。

パドヴァはOHデスメットやMBクロサートでサイドアウトを取ってブレイクチャンスを伺いますが、ピアチェンツァの両OHレアルとルカレッリのスパイクがそれを拒み、更にパドヴァはピアチェンツァのサーブに苦しみ12-18と逆にリードを広げられてしまいます。

その後もピアチェンツァの勢いが止まらず、最後は途中出場MBカネッラ(イタリア)のサーブがミスとなって17-25でこのセットは危なげなくピアチェンツァが取ります。

第3セット、パドヴァはMBヴォルパトに代えてMBカネッラをそのまま起用。

序盤はお互いにサイドアウトを取り合う拮抗した展開が続きますが、OHデスメットが相手のOHレアルをブロックするなどして11-9とパドヴァが先に2点差をつけてリードします。

その後もOHデスメットを中心にサイドアウトを取ってパドヴァが僅かなリードを保ち続けると、OHレアルのタッチネットで19-16と点差を広げます。

更に終盤リリーフサーバーで入ったOHガルディーニにエースが出てパドヴァがセットポイントを握ると、最後はOH髙橋のキレのあるパイプ攻撃がピアチェンツァコートに突き刺さり、25-21でパドヴァがこのセットを取り返します。

第4セット、パドヴァはサイドの3人、ピアチェンツァはOPロマノにボールを集めてお互いにサイドアウトを取っていき、9-9と点差が離れないまま中盤に差し掛かります。

しかしその後OHレアルのサーブがパドヴァコートを襲い、4連続ブレイクで10-14とピアチェンツァが一気に抜け出します。

ここからなんとか逆転したいパドヴァでしたが、OHルカレッリにもエースがでて13-19と点差を更に広げられてしまいます。

終盤パドヴァは長いラリーからOH髙橋がスパイク決めたり、OPペトコヴィッチのサービスエースなどいいプレーも見られましたが、強力なピアチェンツァアタッカー陣の勢いを止めるまでには至らず、最後はこのセット好調だったOPロマノがスパイクで20-25とし、1-3でパドヴァはピアチェンツァに敗れました。

MVP:OHヨランディ・レアル(18得点(うちサーブ1、ブロック1)、アタック決定率50%)

髙橋は9得点(うちブロック1)、アタック決定率42%、サーブレシーブ成功率50%でした。

これでパドヴァは通算成績を4勝7敗9ポイントとして暫定10位。

次は現地時間12月18日(日)18:00(日本時間翌2:00)から、ホームで同2位のモデナと対戦します。

前半戦の試合レポートはこちら

感想など

悔しい敗戦。

この日のピアチェンツァは怪物MBシモンがいなかったので、この機会になんとか勝ちたかったですが、やはりシモンがいなくても強かったです。

1セット目を取れていたらどうなっていたかわかりませんでしたが、あの終盤の相手のチャレンジは成功してこっちのチャレンジは失敗してしまうあたり何かツキも回ってなかったように感じます。

でも、負けは負けでもシエナ戦より前のストレートで負け続けた3試合に比べると見ごたえあったし、収穫のある敗戦だったと思います。

特にセットを取った第3セットこそ、パドヴァの戦い方であり勝ち方なんじゃないかと思える内容でした。

サーブレシーブを耐えながらサイドアウトを取り続けて、僅かなチャンスでブレイクして再び愚直にサイドアウトを取り続ける。

日本語解説の福澤さんも言ってましたが、ビッグサーバーが多くなく、ブロックも特別よいわけでもないパドヴァは明らかにサイドアウト中心に点数を重ねて勝つチームなんですよね。

この日の第3セットは相手が強豪であってもこのスタイルならセットを取れるということを改めて証明してくれたと思います。

だからこそパドヴァはサーブレシーブの安定性をまず第一に考えないといけないですが、福澤さん曰く、パドヴァのクッティーニ監督にはまだサーブレシーブよりもオフェンスを重視したい気持ちがあって、だからこそ攻撃が悪くなったらどんなに守備で貢献していようとも髙橋を交代させてしまうと。

これは僕も福澤さんと同意見で、クッティーニ監督はサーブレシーブよりもアタックやブロックを重視したいタイプで、かつどのローテーションでもブレイクを取りたいタイプなんじゃないかなと。

サーブレシーブの安定とブレイクの可能性を特定のローテーションに集中させるなら、髙橋藍をセッターの隣の2番ポジションに配置して、髙橋が真ん中でサーブレシーブをする回数を増やし、更にサーブがいい髙橋のときに前衛にOPペトコヴィッチが来るようにするのが絶対にいい(こればかり言う(笑))。

でもおそらくクッティーニ監督は上記のことよりも、前衛サイドが髙橋ひとりになるローテが増えるのとか、ブロックがセッターサイッタと並んじゃうのとかをそれより大きなデメリットとして考えちゃってるんじゃないかと思っています。

でもそれでここまでそんなにうまくいってないんですが…(笑)。

とにかくこの試合の福澤解説は共感の嵐でした。

まだVBTVで日本語解説の方見ていない人はぜひ見てほしい。

正直選手時代、特に晩年の福澤さんはサーブがしょぼくてあまり好きではなかったですが、解説者になってくれてほんとうによかったです。

福澤さんありがとうございます!!!

ピアチェンツァはシモンいなかったし、ブリザールもサーブがゴリゴリじゃなかったけど、レアルとルカレッリのブラジル代表OH対角は流石だった。

レアルはレセプション苦手というデメリットを差し引いてもありあまるサイドアウト力。

とりあえずサーブで直接失点さえしなければ上から打って得点に変えれるのは相手にとっては脅威でしかない。

パドヴァもペトコヴィッチが確変起こしたらそうなるけど、基本的にはセッターサイッタのよさを生かす丁寧なサーブレシーブを供給しないと強豪には勝てないよ。

さて、来週からリーグも後半戦です。

次の相手のモデナは前半戦はフルセットの末勝ちましたが、その後調子を上げて現在は2位となっているのでどうなるかわかりません。

また会場のパラ・パニーニはお客さんの熱量もすごいですからね。

でも勝つ!勝ってこっから逆転のプレーオフ進出を決めましょう!!

あ、来週は現地取材行きます!!!

写真:Lega Pallovolo Serie A

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