試合レポート

宮浦健人ニサ、今季最後のホームゲームでオルシュティンに3-1で勝利

2023年4月22日

ポーランド男子バレーボールリーグ(プルスリーガ)7-8位順位戦、宮浦健人所属のニサは現地時間4月21日(金)にホームでオルシュティンと対戦し、3-1(25-21, 23-25, 25‐17, 25-21)で勝利しました。

宮浦健人は4セット目のみ途中出場し、サービスエースで1得点の活躍でした。

第1セットスタメン

ニサ

OH:ブシェク(ポーランド)、クファソフスキ(ポーランド)
MB:ゼルバ(アルゼンチン)、アブラモヴィッチ(ポーランド)
OP:ベンタラ(チュニジア)
S:ズコウスキ(クロアチア)
L:デムビエツ(ポーランド)

オルシュティン

OH:ピリンスキ(ポーランド)、シメンデラ(ポーランド)
MB:シフチク(ポーランド)、ヤクビシャク(ポーランド)
OP:クルル(ポーランド)
S:ヤンケヴィッチ(ポーランド)
L:チウナイティス(ポーランド)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

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試合レポート

第1セット、序盤はクファソフスキのブロックや連続アタックで7-3とニサがリードします。

オルシュティンもシフチクのクイックなどで得点を重ねて13-10としますが、ズコウスキやアブラモヴィッチのサービスエースなどでニサが21-13と点差を広げます。

その後シメンデラのサービスエースやクルルのスパイクなどで24-21とオルシュティンが点差を詰めますが、最後は好調のクファソフスキのスパイクで25-21としたニサがこのセットを取ります。

第2セット、序盤からシフチクのスパイクやヤクビシャクのサービスエースでオルシュティンが9-6とリードします。

そこからニサがブシェクのサーブから連続得点を決めて11-11と同点に追いつくと、そこからはお互いにブレイクを取りながら点差があまり開かず16-17まで進みます。

しかしニサのベンタラにアタックミスが続いて18-21とオルシュティンが抜け出すと、そのまま最後はシメンデラがスパイクを決めて23-25でこのセットをオルシュティンが取ります。

第3セット、序盤からブシェクのスパイクやベンタラのサービスエースで連続得点を決めたニサが8-3とリードします。

そこからオルシュティンもクルルのスパイクなどで11-9と点差を縮めますが、すぐにニサがクファソフスキのスパイクなどでブレイクに成功して19-13と再度点差を広げます。

その後もニサリードで終盤まで進み、最後はブシェクのスパイクが決まって25-17でこのセットをニサが取ります。

第4セット、序盤はクルルのスパイクやブロックでオルシュティンが5-7とリードします。

しかしニサがアブラモヴィッチのブロックやゼルバのサービスエースで9-7と逆転すると、さらにクファソフスキのスパイクやズコウスキのサービスエースで13-8と点差を広げます。

オルシュティンもシフチクの連続ブロックで14-12と点差を縮めますが、そこからニサがクファソフスキのブロックやリリーフサーバー宮浦(OP)のサービスエースで22-17と再度点差を広げます。

そのまま最後はブシェクがスパイクを決めて25-21でこのセットを取ったニサが3-1でオルシュティンに勝利しました。

MVP:OHカミル・クファソフスキ(19得点(うちサーブ1、ブロック3)、アタック決定率58%、サーブレシーブ成功率49%)

宮浦健人は4セット目にリリーフサーバーとして出場し、サービスエースで1得点の活躍でした。

次は現地時間4月24日(月)17:30(日本時間翌0:30)から、アウェイでオルシュティンと対戦します。

次戦がニサの今シーズン最終戦となります。

感想など

まず今季最後のホームゲームで勝ててホッとしました。

相手のオルシュティンはこの試合の2日前まで準々決勝を戦っていた関係でメンバーをかなり落としてきていたので、ニサとしては絶対に負けられない試合でした。

正直相手のスタメンの中には今シーズン途中交代でもほとんど試合に出ていなかったこのメンバーも2人ほどいたのでニサのストレート勝ちかなと思っていたのですが、まさか2セット目取られてしまうとは(笑)。

でも3セット目からは再びサーブが走って、宮浦にもサービスエースが出て勝ってくれて本当にホッとしました。

宮浦に関しては本当に今季リリーフサーバーで出てサービスエースを決めるのが当たり前みたいになったのは本当にすごいです。

この経験はきっと日本代表でも重宝されるかなと思います。

だたニサについて、最近はミラノの緻密なバレーを見ていただけに、プレーの粗さがかなり目に入ってしまいました。

サーブレシーブが苦手なのは仕方ないですが、2本目がキレイなセットにならず、結果的にアタッカーの選択肢を狭めて失点になってしまうというケースがよくありました。

またニサのセッターのズコウスキのセットが特に粗く、サイドセットはネットから近すぎたり離れすぎたりするし、ミドルやパイプへのセットは低すぎることが多かったですね。

セッターの身長が2メートルもあるのにセットが低くなるのは本当にもったいない。

逆に同じポーランドリーグで身長173cmのサンチェス(アルゼンチン)の方が高くて打ちやすいトスを上げられています。

リーグの全体的な傾向として、イタリアリーグの方が粗削りなのパワーバレーでポーランドリーグの方が緻密でテクニカルなバレーだと思いますが、その中でもニサはポーランドリーグで一番荒削りなチームでミラノがイタリアリーグで一番緻密なチームなのかもしれませんね(笑)。

さて、ニサは残りあと1試合となりました。

この日のスタメンは1/3くらいいつもと違うメンバーで挑んでいたので、もしかしたら次の最終戦では今回スタメンじゃなかったメンバーに総入れ替えで挑んでくれるんじゃないかと期待しています。

ぶっちゃけ7位になろうが8位になろうがチームとしてはあんまり関係ないですから、それよりも最後の試合で全選手をプレーさせる方がいいと個人的には思います。

なので、もしかしたら今季最後の試合で宮浦スタメン&MVPが見られるかも!?

月曜の最終戦は現地まで行く予定ですので、その姿をぜひ拝んで、宮浦選手を最高の形で見送れたらと思います。

写真:PZPL

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