試合レポート

宮浦健人所属ニサ、カトヴィツェにフルセットで敗れる

2022年11月26日

ポーランド男子バレーボールリーグ(プルスリーガ)第11節、宮浦健人所属でリーグ5位のニサは現地時間11月22日(火)にホームで同7位のカトヴィツェと対戦し、2-3(21-25, 24-26, 25-17, 25-22, 12-15)で敗れました。

宮浦は第1セットと第5セットに途中出場しアタックで1得点あげました。

第1セットスタメン

ニサ

OH:ゲルジョット(ポーランド)、クファソフスキ(ポーランド)
MB:ゼブラ(アルゼンチン)、アブラモヴィッチ(ポーランド)
OP:ベンタラ(チュニジア)
S:ズコウスキ(クロアチア)
L:デムビエツ(ポーランド)

カトヴィツェ

OH:シマインスキ(ポーランド)、ルソー(ベルギー)
MB:カニア(ポーランド)、ハイン(ポーランド)
OP:ヤロシュ(ポーランド)
S:セガノフ(ブルガリア)
L:マラリアインスキ(ポーランド)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

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試合レポート

第1セットは開始早々カトヴィツェのMBハインのサーブでニサOHゲルジョットが崩され、エースを含む4連続得点で0-4とカトヴィツェがリードします。

その後もOPベンタラがOHシマインスキのブロックに捕まり3-9となると、ニサは2枚替えでセッターのシュチュ―レクとOP宮浦を投入。

しかしその宮浦もカトヴィツェのブロックに捕まるなどして4-12と更に点差が広がってしまいます。

終盤でセッター、ズコウスキのサーブが走ったニサは4連続得点で17-20と3点差まで追いつきますが、カトヴィツェもOPヤロシュのエースが出るなどし、最後もそのヤロシュがスパイクを決めきって21-25でカトヴィツェが第1セットを取ります。

第2セットもMBハインのサーブからエースやブロックなどで連続得点を決めたカトヴィツェが1-6と序盤から大きくリード。

ニサもOHゲルジョットに代えてOHブシェク(ポーランド)を早めに投入するも、OHルソーのスパイクやOHシマインスキのエース、スパイクが決まったカトヴィツェが8-14と更に点差を広げます。

しかしベンタラのエースや途中出場のOHエルグラオウイ(モロッコ)とMBヤンコフスキ(ポーランド)のスパイク、ブロックなどでニサがジワジワとブレイクを取って点差を縮めていき、23-23でようやく同点に追いつきます。

そこから更に長いラリーからOHブシェクがスパイクを決めきって24-23と先にセットポイントを奪いますが、直後のベンタラがサーブでフットフォルトを取られると、そこからカトヴィツェに連続ブレイクを許してしまい、24-26でこのセットもカトヴィツェが取ります。

第3セット、ニサは2セット目から途中出場していた3人をそのままスタートから起用します。

このセットは序盤MBアブラモヴィッチが2連続エースを決めて3-1とこの試合初めてニサがスタートダッシュに成功。

ベンタラのスパイクなどで確実にサイドアウトを取り、アブラモヴィッチのエース、ヤンコフスキのブロック、更にベンタラにもエースが出るなどして14-9とニサがリードを広げます。

その後もニサの勢いは止まらず、ズコウスキのサーブから3連続ブレイク、アブラモヴィッチのサーブから2連続ブレイクとサーブでガンガン攻めるニサらしいゲームを展開して23-15とカトヴィツェを圧倒。

最後は相手のサーブがミスになって25-17でニサがこのセットを取り返します。

第4セットもスタートからズコウスキのサーブが走って、自身のエースを含む3連続ブレイクで4-0とニサがリード。

そこからはOPベンタラとOHエルグラオウイが高い決定率でスパイクを決めて相手にブレイクを許さず、逆にベンタラにエースが出るなどして15-10とニサが大きくリードを保ったまま試合が進みます。

カトヴィツェも途中出場のOHキロガ(アルゼンチン)のエース、OPヤロシュのスパイク、セッターセガノフのツーアタックなどで21-18と3点差まで詰め寄りますが、そこから再びOPベンタラのエースなどで相手に流れを渡さなかったニサが25-21でこのセットも続けて取ります。

第5セットは序盤にOPベンタラにスパイクミスがでて2-3とリードを許すと、そこからニサがカトヴィツェを追う展開になります。

その後さらにOPヤロシュがOHエルグラオウイをブロックで仕留めてカトヴィツェが5-7とリードを2点差に広げ、更にセッターセガノフのツーアタックが再び炸裂して8-11とカトヴィツェが3点差リードでセット終盤を迎えます。

直後にニサのOHブシェクがカトヴィツェのOPヤロシュをブロックしてブレイクを奪いますが、次のサイドアウトの場面でそのOHブシェクが痛恨のスパイクミスで10-13となっていまいます。

カトヴィツェはOHルソーのスパイクで14-11として先にマッチポイントを握りますが、直後にOHブシェクがスパイクを決めて最初のマッチポイントを防ぎます。

あとがないニサはここでリリーフサーバー宮浦健人を投入して最後の望みを託しますが、非常にも彼の放ったサーブはネットに阻まれ、12-15でこのセットを取り切ったカトヴィツェがフルセットの末にニサに勝利しました。

MVP:OPヤクブ・ヤロシュ(20得点(うちサーブ1、ブロック2)、アタック決定率57%)

宮浦は1得点、アタック決定率25%の活躍でした。

これでニサは通算6勝5敗20ポイントで暫定5位を維持。

次節は現地時間11月25日(金)20:30(日本時間翌4:30)から、ホームで同6位のグダンスクと対戦します。

感想など

正直カトヴィツェには3-0で勝てるんじゃないかと思っていましたが、そんなに甘くなかったですね。

やはりゲルジョットがサーブレシーブで崩れてしまうときついです。

でも今回は代わりに入ったメンバーがとてもいい働きをしてくれていました。

また3, 4セットはサーブでゴリゴリに殴るニサらしいニサが見られたのがよかったです。

ただ宮浦はよくなかったですね。

1セット目に途中から出て、あそこでもし巻き返せていたらそのまま2セット目以降も出て活躍できたかもしれなかったのに、あの短い出場時間の中で2本もブロックされてしまったのはよろしくないです。

また最終セットのサーブもミスしてしまいましたし。

厳しいかもしれませんが、数少ないチャンスをものにすることができなければポーランドリーグで生き残ることはできません。

次こそはチャンスをしっかりものにしてコートで躍動する姿を見せてほしいと思います!!

相手のカトヴィツェですが、OPヤロシュが最後までいい働きをしていました。

派手さはないですけどとても安定したオポジットです。

彼は元々ポーランド代表の選手で、欧州選手権やワールドリーグ(VNLの前身の大会)で優勝、ロンドン五輪メンバーにも選ばれら実力者です。

世代的にはクレクやクビアクと同世代の選手になります。

ただ代表のときはほとんど控えだったのでそこまでいい印象がなかったのですが、35歳となってここまで安定感ある頼れる選手になっているとは想像していませんでした。

この選手はこれからも密かにフォローしていこうと思います(笑)。

ニサの次回の相手はグダンスク。

勝利を掴みましょう!!

写真:PZPL

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