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石川祐希ミラノ、第2戦もストレートで敗れピアチェンツァが3位に王手

2023年5月4日

イタリア男子バレーボールリーグセリエA、石川祐希所属ミラノはピアチェンツァとのプレーオフ3位決定戦第1戦を現地時間5月3日(水)にホームで戦い、0-3(24-26, 19-25, 23-25)で敗れました。

石川祐希はこの試合スタメンで出場しチーム最多11得点の活躍でした。

第1セットスタメン

ミラノ

OH:メルガレホ(キューバ)、石川
MB:ロセル(アルゼンチン)、ピアノ(イタリア)
OP:パトリィ(フランス)
S:ポッロ(イタリア)
L:ペサレージ(イタリア)

ピアチェンツァ

OH:ルカレッリ(ブラジル)、レアル(ブラジル)
MB:シモン(キューバ)、カネスキ(イタリア)
OP:ロマノ(イタリア)
S:ブリザール(フランス)
L:スカンフェーラ(イタリア)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

この試合のスタッツはこちら

試合レポート

第1セット、出だしからポッロがサービスエースを決めると、さらにロセルやピアノのブロックも決まり6-4とミラノが先行します。

その後ブリザールのサービスエースなどでピアチェンツァが9-9と同点に追いつきますが、すぐに石川のサービスエースなどで13-10と再びリードを奪うと、さらにロセルのサービスエースやピアノのスパイクなどで18-12と点差を一気に広げます。

しかしそこからスパイクがなかなか決まらないミラノに対し、ロマノのスパイクで次々と得点を重ねたピアチェンツァが終盤に22-23と逆転に成功。

そのままデュースに入りますが、最後はロマノのサービスエースが決まって24-26でこのセットをピアチェンツァが取ります。

第2セット、序盤からお互いにサービスエースが飛び出してブレイクを取りつつも競った展開となり11-11と進みます。

しかしそこからブリザールのサービスエースなどで11-13とピアチェンツァが抜け出すと、さらにシモンのブロックなどで12-16と点差を広げます。

ミラノも石川のスパイクや途中出場のローレンス(OP、プエルトリコ)のスパイクなどで得点しますが、ミスも重なり17-22と逆に点差を広げられてしまいます。

そして最後はレアルのパイプ攻撃が決まり19-25でこのセットもピアチェンツァが取ります。

第3セット、ミラノはロセルのスパイクやピアノのブロックでブレイクしますが、ピアチェンツァも序盤からブリザール、ルカレッリ、レアルにそれぞれサービスエースが出て7-9とピアチェンツァがリードする展開となります。

その後もロマノのスパイクやシモンのサービスエース、カネスキのブロックなどで連続得点を決めたピアチェンツァが13-19と点差を大きく広げます。

しかしそこからミラノがメルガレホの好サーブから石川がスパイクやブロックで得点するなどして一気に5連続ブレイクを決めて19-19と同点に追いつきます。

終盤にも石川のスパイクを中心にサイドアウトを取って23-23とミラノがピアチェンツァに食らいつきますが、最後はメルガレホのスパイクがロマノのブロックに捕まり、23-25でピアチェンツァがこのセットも取り切りました。

この結果ミラノは0-3でピアチェンツァに敗れました。

MVP:OHヨランディ・レアル(14得点(うちサーブ1)、アタック決定率50%、サーブレシーブ成功率21%)

石川祐希はチーム最多の11得点、アタック決定率43%、サーブレシーブ成功率40%の活躍でした。

これでミラノは3位決定戦の通算成績を2戦2敗とし、あとひとつでも負ければ敗退が決まります。

プレーオフ3位決定戦第3戦は現地時間5月6日(土)18:00(日本時間翌1:00)からアウェイで行われます。

試合の感想など

ミラノがまたしてもピアチェンツァにストレート負け…。

チームの状態としては初戦に比べるとよくはなっていたと思いますし、実際にスタートはとてもよかったのですが、中盤まで大きくリードしていた第1セットを逆転で奪われると、そのあとは最後までリードする展開を作れませんでした。

第3セットの追い上げもすごかったですが、第1セットで連続ブレイクの末に逆転できたピアチェンツァとは違い、ミラノにはあと1点が出ませんでした。

ミラノのサーブは決して悪くなかったと思います。

サーブターゲットのレアルをよく狙えていましたし、サービスエース本数も少なくなかったですし、試合全体のピアチェンツァのサーブレシーブ成功率も26%と低く抑えることができていました。

しかしそれでもピアチェンツァのサイドアタッカー3人の決定率を下げることができず、ハイボールであっても次々とスパイクを決められてしまいました。

またミラノもピアチェンツァのサーブに攻められ、特に3セットだけでサービスエース11本も取られてしまったのは痛かったです。

ミラノは全体的にアタック決定率が低く抑えられてしまい(39%、ピアチェンツァは52%)、サイドだけでなく普段は決定率の高いミドルのロセルも33%となかなかスパイク得点を決めることができませんでした。

ロセルに対してはピアチェンツァのミドルが常にマークしていましたし、サーブレシーブがよくなくいい状態でスパイクを打てる場面が少なかったので、こうした低調な数字になってしまったと思います。

そしてパトリィに関してはアタックが決まらなすぎて第2セット途中にローレンスと交代させられてしまいましたね…。

そのローレンスが思ったよりよかったので3セット目もそのまま使ってもよいのではと思いましたが、3セット目はパトリィが戻ってきていくぶんか改善されましたがセット奪取にはつながらず。

石川についてはサーブレシーブで4失点は少なくない数字ですし、アタック決定率43%もそれほど悪い数字ではないものの、期待値から考えると全体としてあまり良いパフォーマンスだったとは言えませんでした。

ポッロがサーブでも3得点、サーブレシーブが乱れるなかでの献身的なセットでよく頑張ったし、ピアノもスパイクとブロックでチーム2位8得点といい働きをみせてくれました。

ただやはりプレーオフに入って初めての初戦からの2連敗。

さらにホームで1セットも取れなかったのはプレーオフに入って初めてのことでした。

プレーオフに入ってからのミラノは試合数だけでなく移動距離も大きく、選手たちの疲労がかなり溜まっていることは間違いないでしょう。

それでも次の第3戦ではなんとか元気な姿を見せてほしいと思います!!

フォルツァ・ミラノ!!!

写真:PowervolleyMilano

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