イタリア男子バレーボールリーグセリエA、石川祐希所属ミラノはチヴィタノーヴァとのプレーオフ準決勝第1戦を現地時間4月13日(木)にアウェイで戦い、0-3(17-25, 22-25, 17-25)で敗れました。
石川祐希はこの試合もスタメンで出場し、7得点の活躍でした。
第1セットスタメン
ミラノ
OH:メルガレホ(キューバ)、石川
MB:ロセル(アルゼンチン)、ピアノ(イタリア)
OP:パトリィ(フランス)
S:ポッロ(イタリア)
L:ペサレージ(イタリア)
チヴィタノーヴァ
OH:ニコロフ(ブルガリア)、ヤント(キューバ)
MB:シネニエゼ(フランス)、アンザーニ(イタリア)
OP:ザイツェフ(イタリア)
S:デチェッコ(アルゼンチン)
L:バラーゾ(イタリア)
※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ
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試合レポート
第1セット、出だしからミラノのミスやヤントのスパイクでチヴィタノーヴァが0-4とリードします。
そこから石川やパトリィのスパイクでブレイクを重ねて7-8とミラノが1点差まで迫りますが、ニコロフのスパイクなどでチヴィタノーヴァ7-11と再び点差を戻します。
さらに終盤でザイツェフのスパイクやヤントのブロックで15-22としてチヴィタノーヴァがミラノを突き放すと、最後は石川のサーブがミスとなり17-25でこのセットをチヴィタノーヴァが取ります。
第2セット、序盤はお互いにミドルを中心に得点を重ねて6-6と競った展開となります。
そこからニコロフのサービスエースやヤントのブロックなどでチヴィタノーヴァが4連続ブレイクに成功して7-11と一気に抜け出します。
ミラノもメルガレホのスパイクなどでサイドアウトを重ね、終盤に石川のスパイクで20-21と1点差まで迫ります。
しかしデチェッコのブロックで21-24とチヴィタノーヴァがセットポイントを握ると、最後はまたしても石川のサーブがミスになり22-25でこのセットもチヴィタノーヴァが取ります。
第3セット、序盤からチヴィタノーヴァがシネニエゼやザイツェフのスパイクで得点を重ねて3-6とリードします。
ミラノもポッロにサービスエースが出て6-7と迫りますが、そこからアンザーニのサービスエースやシネニエゼのブロックで6-11とチヴィタノーヴァが逆に点差を広げます。
その後もニコロフのスパイクやサービスエースで11-19と点差をさらに広げると、そのまま最後はザイツェフがサービスエースを決めて17-25でこのセットもチヴィタノーヴァが取ります。
結果、ミラノはチヴィタノーヴァに0-3で敗れました。
MVP:Lファビオ・バラーゾ(サーブレシーブ成功率55%)
石川祐希は7得点、アタック決定率37%、サーブレシーブ成功率50%の活躍でした。
プレーオフ準決勝第2戦は現地時間4月16日(日)18:00(日本時間翌1:00)からホームのミラノで行われます。
試合の感想など
予想通り前回の試合からの時間が短く移動もあったミラノがらしさを出せずにチヴィタノーヴァに一方的に敗れる結果となりました。
前回の記事でミラノのディフェンス力の高さをその特徴にあげましたが、この試合のチヴィタノーヴァはチームのアタック決定率が65%とかなり高かったことから、それが機能していなかったことが伺えるでしょう(ザイツェフにいたってはオポジットなのにサーブレシーブを91%で返球しながらアタック決定率82%とバケモノじみた数字に(笑))。
またミラノは石川がサーブレシーブで倒れてスパイクを打てないところにポッロがセットをあげてしまうなど、らしくないミスも目立ちました。
やはりまだまだ疲労が抜けていなかったことや対策に時間が取れなかったことが原因だと思います。
ただ今回は仕方ないというか、これでも問題はないと思います。
しっかりリカバリーできるミラノホームでの第2戦からが本番でしょう。
しかし収穫もあったと思います。
それはパトリィの活躍。
試合に負けはしたもののこの試合のパトリィは調子がよく、久々にチームのベストスコアラーでもありました。
ペルージャ戦で特に活躍が目立った石川とメルガレホ、ポッロが回復し、これに好調なパトリィが加われば次からはきっと勝てる!
ミドルのみんなはもう元気なはず(笑)
また第4戦には現地に行こうと思っているので、次から連勝してそこでちょうど決勝進出を決めてくれるといいなと勝手に妄想しております(笑)
とにかく次からの戦いを熱く見守りましょう。
写真:LegaPallavoloSerieA