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宮浦健人所属ニサ、上位ヤストシェンブスキに逆転で敗れる

2023年1月26日

ポーランド男子バレーボールリーグ(プルスリーガ)第21節、宮浦健人所属でリーグ8位のニサは現地時間1月22日(日)にアウェイで同2位のヤストシェンブスキ・ヴェンギェル(以下ヤストシェンブスキ)と対戦し、1-3(25-22, 18‐25, 23-25, 16-25)で敗れました。

宮浦健人は1、3、4セット目にリリーフサーバーとして出場し、サービスエース1本を決める活躍でした。

第1セットスタメン

ニサ

OH:ゲルジョット(ポーランド)、クファソフスキ(ポーランド)
MB:ヤンコフスキ(ポーランド)、ゼルバ(アルゼンチン)
OP:ベンタラ(チュニジア)
S:ズコウスキ(クロアチア)
L:デムビエツ(ポーランド)/ ビニエク(ポーランド)

ヤストシェンブスキ

OH:クレヴノ(フランス)、フォルナル(ポーランド)
MB:グラディル(ウクライナ/ ポーランド)、エンバイエ(ポーランド)
OP:ボワイエ(フランス)
S:トニウッティ(フランス)
L:ポピフチャク(ポーランド)

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

この試合のスタッツはこちら

試合レポート

第1セット、序盤でニサはOHクファソフスキやOPベンタラ、ヤストシェンブスキはOHクレヴノやOPボワイエを中心にサイドアウトを重ねて10-10と点差が開かないまま試合が進みます。

中盤ニサはOHクファソフスキのブロックやサービスエースでブレイクに成功して15-12と点差を付けますが、ヤストシェンブスキも攻めたサーブからMBエンバイエのクイックなどでブレイクを奪い19-19と同点に追いつきます。

終盤22-21の場面でニサはリリーフサーバーOP宮浦を投入すると、強烈なサーブからOHゲルジョットのスパイクが決まり23-21と2点差をつけます。

さらに続く宮浦のサーブがエースとなりニサが先にマッチポイントを握ると、最後もOHゲルジョットが高さのあるスパイクを決めて25-22でこのセットをニサが取ります。

第2セット、ニサはOPベンタラが出だしでMBエンバイエのブロックに捕まるも、自身もヤストシェンブスキのOHクレヴノのブロックし、その後はサイドアウトが続いて6-6とまたも競った展開となります。

その後ニサはMBヤンコフスキのサービスエースやブロック、ヤストシェンブスキはMBエンバイエのクイックやブロックでお互いにブレイクを取りながらも点差が離れず13-13まで進みます。

しかしそこからヤストシェンブスキに連続ブロックが出て13-16と3点リードとなります。

ニサもSズコウスキのブロックなどで一時17-18と1点差まで迫りますが、次のSトニウッティのサーブからニサがなかなかサイドアウトを取れずにヤストシェンブスキに5連続ブレイクを許し17-24と一気にセットポイントに迫られます。

最後はOHフォルナルがスパイクを決めて18-25でこのセットをヤストシェンブスキが取ります。

第3セット、出だしからMBゼルバがOHフォルナルをブロックすると、さらにSズコウスキのサーブから相手のミスとOHゲルジョットのブロックなどで3連続ブレイクで5-1とニサがリードを広げます。

その後もOPベンタラのスパイクやMBヤンコフスキのブロックなどで12-6とリードを広げますが、直後にヤストシェンブスキのOHフォルナルのサーブがニサレシーバーを襲い、3本のエースを含む5連続ブレイクで12-12と一気に同点まで追いつきます。

そこからはニサはOHクファソフスキ、ヤストシェンブスキは途中出場のシムラ(ポーランド)を中心にサイドアウトを取り合う展開が続きます。

しかし終盤にOPベンタラが相手ブロックに2度捕まり21-23とリードを2点差にされると、最後は途中出場のハドラヴァ(チェコ)のスパイクが決まり23-25でこのセットもヤストシェンブスキが取ります。

第4セット、序盤からMBグラディルのブロックやOHフォルナルのスパイクでブレイクしたヤストシェンブスキが4-7とリードします。

その後もブレイクが取れないニサに対し、ヤストシェンブスキはOHシムラのブロック、OPハドラヴァのエース、OHフォルナルのスパイクなどで次々とブレイクを上げて9-17と大きくリードを広げます。

ニサもOPベンタラがスパイクとブロックで得点を重ねて14-18と点差を縮めますが、ヤストシェンブスキがさらにMBエンバイエのブロックなどでブレイクを奪い14-22と点差をもとに戻します。

そのまま最後はOHシムラのスパイクが決まり、16-25でこのセットも取ったヤストシェンブスキが1-3でニサに勝利しました。

MVP:OHトマシュ・フォルナル(17得点(うちサーブ3、ブロック1)、アタック決定率52%、サーブレシーブ成功率13%)

宮浦健人はサーブで1得点の活躍でした。

これでニサは通算11勝10敗34ポイントとし、順位は変わらず8位。

次節は現地時間1月27日(金)17:30(日本時間翌1:30)から、アウェイで同7位のオルシュティンと対戦します。

前半戦のレポートはこちら↓

感想など

この試合ニサはメンバーはいつもどおりだったのですが、OHローテーション位置を変えて戦っていました。

これまではゲルジョットがオポジットに近い5番、クファソフスキがセッターに近い2番だったところを今回は逆にしていました。

通常2番の選手の方がサーブレシーブを真ん中で行う回数が多いので、2番にサーブレシーブが上手い選手を配置することが多く、サーブレシーブに大きな不安を抱えるゲルジョットが2番に配置されるのは一般的ではないのですが、監督の何かしらの意図があったのでしょう。

これが功を奏した結果かどうかはわかりませんが、1セット目はとてもうまくいきました。

相手にサーブで崩されることもありましたが、ニサもそれと同じくらいかまたはそれ以上にサーブで攻めることができていたのがまずよかったですね。

あとベンタラとゲルジョットの高さがよく出ていましたし、特に相手のブロックが183cmのトニウッティだとゲルジョットにとってはノーブロック同然で打ってましたね。

また終盤の競ったところで道を切りひらいた宮浦のサーブも素晴らしかった!

今回はサービスエース後にちゃんとゲルジョットに持ち上げられてましたね(笑)。

しかし2セット目以降はセットを取れずにそのまま逆転負けでした。

2、3セット目はどちらも途中までいい勝負ができていたのですが、どちらも1つのローテンションで大量ブレイクを許してその後走られるという結果になってしまいました。

前節のザクサとの試合でも同じような展開でセットを失ってしまったので、この連続で4、5点取られないようにすることはニサの大きな課題なのかもしれませんね。

前回はヤヌシュとシリフカ、今回はトニウッティとフォルナル。

どっちもセッターと2番のアウトサイド、ジャンプフローターとジャンプサーブの両方にやられたな(笑)。

逆に言えば3連続失点くらいまでなら自分たちのサーブで挽回できるだけの力があるので、悪い状況になったときにいかに修正できるかが大事になってきますね。

あとは細かいところ、ショートサーブを誰が取るとか、1本目が崩れたあとの2本目をしっかりセットにして攻撃にするとかがまだできていない場面がチラホラ見られましたので、そのところも修正していければもっと強いチームになってくれると思います!!

いやしかしこの試合のベンタラは被ブロックが7点とそんなによくなかったから途中で宮浦に代えてくれてもよかったと思うんですけどね~。

ここしばらくは試合での宮浦のスパイクを拝めていないので次こそは期待したいです。

ただ負けたとはいえザクサ、ヤストシェンブスキと上位チームに対して連続でサービスエースを奪った宮浦は流石でした。

ここからは順位の近いチームとの試合が2試合続くので、しっかり勝って、勝ち点6を取ってプレーオフ進出を確実なものにしていきたいところ。

引き続き応援しています!!

次のオルシュティン戦は現地取材予定です!

よろしくお願いします!!

写真:PZPL

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