試合レポート

「普通に強い」龍神NIPPON、VNL初戦でイランにストレート勝利

ネーションズリーグ第1週初日、龍神NIPPONことバレーボール男子日本代表はイランと対戦し、3-0(25-16, 25-22, 25-19)で勝利しました。

第1セットスタメン

日本

OH:髙橋藍、石川
MB:小野寺、山内
OP:西田
S:関田
L:山本

イラン

OH:エスファンディアル、ポリヤ
MB:セイエド、モハンマド.V
OP:アミン
S:ジャヴァド
L:ハズラトプール

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

この試合のスタッツはこちら

試合レポート

第1セット、OH石川のスパイクで日本が先制点をあげると、OH髙橋のディグからさらに連続得点を決めて3-0とリードします。その後もMB山内のクイックやOH石川の巧みなアタックでブレイクを重ねて10-4と点差を広げます。さらにS関田のサービスエースをきっかけに連続ブロックで18-7とさらにリードを広げていきます。イランもOPアミンのスパイクやサービスエースで得点するも、最後は2枚替えで入ったOP宮浦のスパイクが決まって25-16で第1セットを日本が取ります。

第2セット、イランがSジャヴァドのサービスエースや連続ブロックで6-9とすると、その後もMBセイエドのブロックやクイックで14-10とリードを保ちます。しかし1本目にS関田が上げたポールをOH髙橋が後衛から華麗に叩き込むと、そこからMB小野寺のサービスエースやOH石川のスパイクで17-15と日本が逆転に成功します。そのまま終盤まで日本がリード保ち、最後はOH石川のパイプ攻撃で25-22としてこのセットも日本が取ります。

第3セット序盤は競った展開が続きますが、相手のミスで10-8と日本が抜け出すと、L山本のディグからの石川のスパイクやOH髙橋のサービスエースなどでブレイクを重ねて17-11とリードを広げます。イランも途中交代のOPハジプールが連続してスパイクを決めますが、OH石川の巧みな軟打などで日本がリードを保ちます。最後はOH髙橋がキレのあるスパイクをレフトから叩き込んでこのセットも日本が取り、セットカウント3-0で日本がイランに勝利しました。

個人的MVP

日本:石川祐希

20得点(うちサーブ1、ブロック1)、アタック効果率43.33%

おそらく読者のみなさんも異論ないでしょう。

試合の前日に肘の感染症にかかっていたという報道がありましたが、その心配を完全に払しょくするどころかそれ以上の大活躍をみせてくれた石川。チーム最多の20得点で、MAX125km/hの強烈なスパイクの他、軽く手前に落としたりブロックを利用したり得点のバリエーションが豊富で正に「石川先生」状態だったと思います(笑)。本当にどんなに難しいプレーでもいとも簡単そうにやってのける石川はやはり日本のみならず世界のトッププレイヤー。試合後のコメントでも言っていたようにアタック失点が5本と彼にしてみればやや多く、そのためアタック決定率60%に対して効果率が大きく下がってしまいましたが、ここはすぐに修正してくれるでしょう。

次点:山内晶大(9得点(うちブロック2)、アタック効果率60%)

イラン:セイエド・ムーサビ

8得点(うちブロック4)、アタック効果率33.33%

4ブロック+4タッチは両チーム最多で流石のベテランミドル。クイックはやはり以前のマルーフとのようにはいかなかったですが、セッターとのコンビネーションが改善されアタック効果率が上がってくれば本当に驚異的存在になるでしょう。あとやっぱり個人的にもこの選手好きだわ(笑)。

感想など

日本強かった!普通に強かった!!

イランが初戦でスターティングメンバーを間違えたり連携ミスなどまだいい状態ではなかったこともありますが、チーム全員で「強い日本」を見せつけた試合となりました。上述した石川の活躍が目立ちましたが、ディフェンスで魅せた髙橋と山本、クイックで大活躍だった山内、ブロックでの貢献が光った小野寺、チームアタック決定率55.95%と得点させるセットを供給した関田などそれぞれの活躍が光り、組織としての強さが見えた試合でもありました。

ただ西田のコンディションがやはり心配です。サーブに関しては2本もフカすなどらしくないミスがありましたし、スパイクはジャンプにいつもの高さがあまり感じられず、コースの幅も狭いように見えました。アタック効果率は33.33%とそれほど悪い数字ではなかったですが、調子がよくないのは明らかでしょう。事実、第3セットは2枚替えではなく、直接宮浦と交代させられていました。ちなみにその宮浦はプレータイムは短かったもののアタック効果率50%とやはり好調だったので、週末はスタートから入れ替わるかもしれません。

しかしこのように西田が本調子ではなく、また全体的にサーブがそれほど走っているわけではなかったにもかかわらず、日本がこれほど余裕のある展開にできたのは本当に強いチームになった証明に他ならないでしょう。10年前はイラン代表にほとんど手も足も出なかったことを思い出すと本当に感慨深いです…。初戦からこれだけ見せてくれたら、今年は「普通に」メダルが期待できそうですね!

あとリリーフサーバーでシニア公式戦デビューした甲斐もいいサーブを放っていました!週末の試合ではスパイクも見てみたいです!

次は6月9日(金)19:40からセルビアとの試合になります。

セルビアもイラン同様このVNL名古屋大会には経験の浅いメンバーで臨んできています。もちろん油断はできませんが、いつも通りの力を出せれば勝てる相手だと思います。

VNL第1週の対戦相手はこちらの記事にまとめています↓

頑張れ龍神NIPPON!!!

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Photo: FIVB

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