試合レポート

宮浦健人所属ニサ、強豪スクラ相手にフルセットも惜敗

2022年10月10日

ポーランド男子バレーボールリーグ第3節、宮浦健人が所属するニサは現地時間10月9日にホームでスクラ・ベウハトフ(以下スクラ)と対戦。試合は3-2(20-25, 20-25, 25-19, 25-21, 15-8)でスクラが勝利。ニサは開幕3連勝とはなりませんでした。また宮浦は第3セットに途中出場しました。

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この日の対戦相手だったスクラは、ポーランドリーグベスト4常連で過去にはリーグ5連覇や欧州チャンピオンズリーグ準優勝の経験もある強豪。

しかし蓋を開けてみると1, 2セットはチャレンジャーのニサが試合の主導権を握ります。ニサがオポジットのベンタラ(チュニジア)やアウトサイドのゲルジョット(ポーランド)の高さあるスパイクなどで得点を重ねる一方、スクラはアタックが思うように決まらず更にミスも多く出てしまいます。そうして1, 2セットはニサが連取。

正直このままニサが3-0で勝利してしまう雰囲気全開でしたが、相手はやはり強豪チーム。

3セット目からポーランド代表セッターでもあるスクラのウォマチが、同じく代表ミドルのビエニエクにボールを集め初め、ビエニエクもそれに応えてスパイク得点を量産。ミドルにマークが行くことでサイドが楽になったスクラはサイドのアタナシエヴィッチ(セルビア)やコーイ(イタリア)の決定率もつられて上がっていき点差を広げていきます。

苦しくなったニサはここで2枚替え。宮浦、2試合ぶりの登場。今回は惜しくも得点を稼ぐことはできませんでしたが、相手に直接返球させた力強いサーブは事実上のサービスエースでした。なんとかこの日も爪痕は残せたんじゃないかと思います。

しかし3セット目はそのままスクラが取り、その後もスクラはビエニエクとアタナシェヴィッチが止まりません。一方のニサは徐々にサイドアウトが取れなくなって苦しい展開に。結果最後まで流れを引き戻すことができずに3-2でスクラの逆転勝利となりました。

最終的にアタナシエヴィッチは26得点でアタック決定率驚異の75%。でもMVPはビエニエク。2桁得点取れば凄いとされるミドルのポジションで驚愕の24得点(アタック17点、サーブ2点、ブロック5点)、アタック決定率も65%。彼もまたシモン(キューバ)やムセルスキー(ロシア)などバケモノミドルの仲間入りをしようしてますね(笑)。

ニサはやはりまだ若いチームなので勝ち急いだ感がありましたね。しかし強豪相手にもここまで戦えたとポジティブに捉えて次に進んでほしいと思います。宮浦にとっても強豪とコート上で対峙できたことは大きな財産になったことでしょう。

ゲルジョットのスパイク

ただニサはクイックの本数が少ないのが気になりますね。サーブレシーブ成功率の低さにも起因しているところはあると思いますが、今回のように試合が長引けば長引くほどこの辺はジワジワと効いてきますので、このポイントは今後の課題となってくるでしょう。

次回の試合は、現地時間10月14日(金)20:30(日本時間翌3:30)からアウェイでラドムとの対戦になります。

次はもっと宮浦に見せ場があることを願います!!

ポーランドリーグの視聴方法については以下にまとめられていますのでご参考ください。

【PlusLiga2022/2023】視聴方法について(※参考程度)

写真:PZPL

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