コラム

【世界標準】バレーボールのポジションとその役割

2020年4月7日

はじめまして。TOSHIKIです!

素人にはちょっとわかりにくいバレーボールのポジション。ネット上の同様の解説記事等においても古い、時代にそぐわない情報が散見されます。そこで今回は世界標準のバレーボールのポジションとその役割について簡単に解説していきたいと思います。

バレーボールのポジションとその役割

2020年現在、国際的にバレーボール選手は5つポジションに分けられています。

アウトサイドヒッター(OH)

主にネットに向かって左側からスパイクを打つポジションです。かつては「レフト」または「ウィングスパイカー」と呼ばれていました。このポジションの選手はサーブレシーブも重要な役割のひとつとなります。更に近年はバックロー(後衛)時に中央からのバックアタック、いわゆるパイプ攻撃もアウトサイドヒッターの重要な役割となっています。したがってオールラウンドな選手向きのポジションであると言えます。

このポジションの有名な選手:石川祐希、柳田将洋、石川真佑

ミドルブロッカー(MB)

主にネットの中央に位置し、ブロックの中心を担うポジションです。かつては「センター」と呼ばれていました。スパイクも主に中央エリアから行ないます。スパイクではアウトサイドヒッターやオポジットのためのおとりと言われていましたが、近年のトップレベルの試合ではミドルブロッカーがベストスコアラーになることも珍しくなくなっています。逆に言えばこのポジションの選手をいかに機能させるかが勝利の鍵となっています。通常バックローではリベロと交代します。

このポジションの有名な選手:小野寺太志、山内昌大、荒木絵里香

オポジット(OP)

セッターの対格に入り、攻撃の中心を担うポジションです。ネットに向かって右側からスパイクを放つことが多いので、かつては「ライト」あるいは「スーパーエース」と呼ばれていました。フロントロー、バックロー関係なく高いスパイク決定率が求められ、特にレシーブが崩れた場面でのハイセット(ネットから離れた位置からの高いトス)の処理能力が期待されるポジションでもあります。日本では左利きの選手がこのポジションに充てられがちですが、利き手よりも攻撃力の高さや強いメンタルが重要な適性項目となります。

このポジションの有名な選手:西田有志、清水邦広、長岡望悠

セッター(S)

スパイカーへのトス(セット)を供給するポジションです。試合中一番多くボールに触れるポジションで、バレーボールにおいて一番重要なポジションになります。セッターはスパイカーに正確にセットできる抜群のボールコントロールはもちろんのこと、味方の他のプレイヤーや相手の状態に合わせて正しくトス配給しゲームメイクする高い状況判断能力が求められます。

このポジションの有名な選手:藤井直伸、関田誠大、宮下遥

リベロ(L)

守備専門のポジション。1998年のルール改正により誕生した一番新しいポジション。リベロは主にバックローに回ってきたミドルブロッカーと代わってコートに入る。サーブレシーブやディグ(スパイクレシーブ)で中心的な役割を担うのはもちろんのこと、後ろから他の味方選手に指示を出したりするなどコート内での高いコミュニケーション能力も求められる。スパイクやサーブなど直接的に得点につながるプレーはできないが、リベロのスーパーレシーブは時にスーパースパイク以上に観客を魅了する。

このポジションの有名な選手:古賀太一郎、山本智大、小幡真子

日本のプレーヤー内での実情

日本においてこれらの呼称と役割は、トップレベル(特に男子)においては当たり前となっていますが、学生やアマチュアレベルではまだまだ浸透していません。ポジション名はレフト、ライト、センターが主流ですし、役割もアウトサイドヒッターとオポジットは世界標準と大きく異なるケースが多いです。世界標準の役割や戦術は長い歴史と激しい競争から培われてきたものです。日本のアマチュアバレーはトップの歴史を学ばずに30年くらい遅れていると思っていいでしょう。一方イタリアやポーランドの子どもたちは、中学生でもトップと同じコンセプトでバレーをしています。

まとめ

バレーボールにはアウトサイドヒッター、ミドルブロッカー、オポジット、セッター、リベロの5つがありました。世界標準のポジションとその役割を理解して、ぜひバレーボール観戦または実際にバレーボールをするときに役立ててください!!!

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