コラム

東京五輪メンバー12名に対する思いを語る②【ミドル編】

2021年6月29日

今回はミドルの3人です。

#2小野寺太志

今や日本のナンバーワンミドルとなった小野寺。クイック、ブロックで高い数字を残し、ハイブリッドサーブも効果的ですね。サイドに転向しなくて本当によかった(笑)。中3のときにJOCのオリンピック有望選手賞を受賞していたので名前だけは確認していましたが、映像を見たのは2年生時の春高だったと思います。でもその時は当時同じ東北高校3年のハイジャンパー松林(現サントリー)の印象が強すぎて、「大きい選手いるな〜」くらいでした(笑)。その後松林先輩を追ってか入学した東海大では1年生からスタメンに定着して、4年生時にはキャプテンも務めていましたね。東海大時代に改めて見たときは純粋に「いい選手だな」って思いました。身長高いだけじゃなくて体つきも当時からしっかりしていましたし、動けて器用。「頼れる男」感に溢れてましたね。4年生時は特にそう感じました。だから今年の中国戦でキャプテンを任されていたのでしょう。代表にはそんな在学中の2017年にシニア代表デビュー。ガイチの長身サイド育成計画(?)のためにサイドをやらされていたのは本当にナゾでした(笑)。それかたJTでも内定選手から活躍して気づけばブロック賞、スパイク賞ダービーの常連に。そして代表不動のミドルに。

しかし、ネイションズリーグではあまり力を存分に発揮できず、途中交代させられる場面も何度かありました。しかしこのままではいかんでしょう。日本一のミドルから世界のミドルへ。有明でクイック、ブロック、サーブをぶつかましてやっちゃって!!

 

#6山内晶大

「NEXT4」石川以外の唯一の生き残り。まさかあの石川を除いた3人の中から彼だけが東京オリンピック代表に残るであろうことは当時はまったく予想していませんでした。彼のプレー姿をちゃんと初めて見たのは、愛知学院大3年時の全日本インカレだったと思います。ちょうどその年に山内は全日本に初招集・試合デビューしていたのですが、高校時代はまったくの無名選手で情報量が少なく気になっていました。初めて見た感想としては「なんでこんな選手が代表に選ばれたんだろうか」というものでした。確かに身長は高いしジャンプ力はあるのはわかりましたが、試合中の動きがまだどこかぎこちないし身体の線が細すぎるといった印象を受けたからです。

しかしそれからの成長スピードは凄まじかったですね。線の細さはまだまだ課題だと思いますが動きは見違えるようによくなり、あれよあれよという間に代表のスタメンに定着しました。代表のスタメンに定着したあとも正直個人的には過大評価されていると感じることが多かったです。特に世界を相手にしたときに、ブロック面で存在感を出して相手にプレッシャーを与えられていないように見受けられました。それでも先日のVNLでは特に強豪国相手に対してブロックやスパイクがよく決まっていた印象で、ミドル4人の中では一番パフォーマンスがよかったんじゃないかなと思います!成長し続ける大型ミドル、更なる成長に期待です!!あとはやっぱりもうちょっと肉をつけてほしいな(笑)。

先に紹介した関田もですが、山内と同じ93年世代も有望選手が多い印象でした。藤中(現サントリー)とか高野(現堺)とか今村(現パナソニック)とか。やっぱり中高ですごかったとか評価されていたというのは絶対条件ではないなとつくづく思わされます。成長し続けチャンスをつかんだ人間だけが生き残れるんだなと。

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