試合レポート

強い日本男子バレー、オランダを3-1で下して怒涛の開幕10連勝!!!

2023年7月8日

ネーションズリーグ第3週4日目、バレーボール男子日本代表はオランダと対戦し3-1(25-19, 26-24, 23-25, 25-17)で勝利しました。

第1セットスタメン

日本

OH:髙橋藍、石川
MB:小野寺、山内
OP:宮浦
S:関田
L:山本

オランダ

OH:ファンハルデレン、ヨルナ
MB:プラク、ヴィルテンブルク
OP:テルマット
S:ケーミンク
L:アンドリンガ

※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ

この試合のスタッツはこちら

試合レポート

第1セット、MB山内のクイックから始まった試合はOP宮浦のサービスエースやS関田のブロックで7-4と序盤から日本がリードします。その後中盤にもOH髙橋藍やOP宮浦のスパイクで連続得点を決めて17-11と点差を広げます。オランダもOPテルマットのスパイクを中心に得点しますが、そのままリードを保った日本が最後はOH石川のブロックで25-19としてこのセットを取ります。

第2セット、日本はOH石川とMB山内、オランダはOPテルマットを中心に得点を重ねて序盤から競った展開が続きます。終盤、日本がOP宮浦のサービスエースやMB小野寺のブロック、さらにリリーフサーバー西田のサービスエースでブレイクを重ねて24-19と一気に点差を広げてセットポイントを握ります。ところがオランダが2枚替えで入っていたOPニミルのサーブからブロックなどで5連続得点に成功して24-24と一気にデュースに持ち込みます。しかし最後はチームメイトが繋いだボールをOH石川が決めきって26-24でこのセットも日本が取ります。

第3セット、日本はOH髙橋藍に代わって第2セット途中からコートに入っていたOH富田をそのままスタートから起用します。日本はOH石川とOP宮浦、オランダはOHファンハルデレンを中心に得点を重ねる競った展開となりますが、8-9の場面から日本はリベロを小川に変えます。その後もお互いにブレイクを出しつつも点差が離れない展開が続きますが、終盤でOP宮浦がオランダのブロックに連続で捕まるなどして19-22とオランダが抜け出します。日本はOH髙橋藍をコートに戻すもそのままオランダがリードを保ち、最後はOHファンハルデレンがスパイクを決めて23-25でこのセットを取ります。

第4セット、日本は第3セット途中から入っていたOP西田をそのままスタートから起用します。序盤こそ競った展開となりますが、MB小野寺のブロックなどで10-8と日本が抜け出します。その後もS関田のサーブからMB山内とOH石川のブロックなどで連続ポイントを決めて15-9、さらにOH石川のサービスエースやOP西田のブロックで19-10と日本が一気に点差を広げます。そのまま終盤も日本がリードを保ち、最後はオランダのサーブがミスとなり25-17でこのセットを取った日本が3-1でオランダに勝利しました。

これで日本はVNL予選ラウンドの通算成績を10戦10勝27ポイントとし、引き続き暫定1位をキープしています。

次は日本時間7月8日(土)20:00からイタリアと対戦します。

個人的MVP

日本:OH石川祐希

18得点(うちサーブ1、ブロック3)、アタック効果率33%

チーム最多得点。他のサイド2人が入れ替わるなか、ひとり最初から最後までコートに立ってチームを支えました。この試合は特に3ブロック、3タッチとブロックでの貢献度が高く、相手の得点源だったテルマットに対してプレッシャーを与え続けました。ただ本人もアタックでは4本の被ブロックを浴びてしまい珍しく失点が多かったのでこの点は修正が必要でしょう。

次点:MB山内晶大

13得点(うちブロック3)、アタック効果率62%

オランダ:OPウォルター・テルマット

21得点(うちサーブ1、ブロック2)、アタック効果率32%

両チーム最多得点。この試合は大エースのニミルの代わりを務めることになりましたが、堂々たる活躍でオランダに得点をもたらしました。ただ勝負所での失点が痛かったですね。クラブチームのジラットバンカシ・アンカラ(トルコ)ではオポジットながら超高速トスを巧みに打ち分けてリーグ優勝に大きく貢献したので、代表でもセッターがうまくニミルとの使い分けができれば代表チームでももっと輝けると思います。しかしニミル、ベンチいるのにカメラに抜かれすぎ(笑)。眼鏡をかけてピアッツァ監督と横並びになってるところを見てみたい選手。

感想など

龍神NIPPON怒涛の10連勝!!!!!!!

世界最強オポジット・ニミルが不在のオランダに対してセットを取られてしまったのは悔しいですが、それでも勝ったことはものすごく大きい。

1、4セット目は比較的余裕のある展開でしたが、2、3セット目は非常に苦しい展開となりました。

そんな中でこの試合で特徴的だったのが交代した選手の活躍。

第2セットはリリーフサーバー西田のサービスエースがありましたし、2枚替えで入ったニミルのサーブで連続ポイントを取られてからコートに入った富田がサーブレシーブとディグでしっかりと貢献してこのセットを相手に渡しませんでした。

また3セット目から今度はオポジットとして入った西田が4セット目にパワフルなスパイクやとっさのツーアタックなどでチームに勢いをもたらしてくれましたし、リベロの小川も多くのディグで切り返しのチャンスを演出してくれました(アンダーセットはヒヤヒヤしましたが(笑))。

こうして交代で入った選手たちがしっかりと仕事ができるチームはやはり強いですね。

特にオポジット、前回の中国戦では最初に西田で途中から宮浦が入りましたが、今回は今大会珍しく宮浦に失点が重なったところに西田が入って流れを変えました。どちらがスタートでも行けるし、どちらが途中から出ても仕事ができるのは本当にすごい。このポジションをどっちで行くかというのはブラン監督的には本当に毎試合悩ましいでしょうね(笑)。

あとはミドルブロッカーの山内がチーム2位の13得点なのがすばらしい。石川以外のサイド2人が通しでコートにいなかったことが大きいんですが、それでもミドルが4セットで13得点はすばらしい数字。そしてまた積極的にミドルを使っていったセッター関田もすばらしい。ミドル、ガンガン使っていこうぜ!!

またこの試合はブロックポイントがオランダより多くてチーム全体で12本、セット平均3本ととても多い試合となりました(しかもオランダはそれまで1セットあたりのチームブロック本数1位)。一方でオランダにブロックアウトを決められた本数も比較的多かったので、これは予測ですが、この試合のオランダはアタックで日本のレシーバーと勝負するよりはブロッカーと勝負するという作戦だったのかもしれません。たしかに他国と比べるとフロアディフェンスは明らかに優れていますが、ブロックは低いですからね。だたし、今回はそんなオランダの思惑どおりにはいかなかったようです。ピアッツァ監督、残念!

オランダはオポジットのテルマットはとてもよかったし、ミドルもよかったんですけど、サイドの2人が最後まで攻撃面で安定しなかったですね。よかったのは第3セットのファンハルデレンくらいかな。どっちかひとりでも試合を通して高い決定力があったら日本としてはだいぶ苦しかったんですけどね。

今大会オランダのリベロに入っているアンドリンガという選手はクラブチームでアウトサイドヒッターで、ずっとポーランドリーグでプレーしていたので僕はよく見ていたんですけど、高さはないもののアタックは前後ともよいし今季はサーブでもそこそこエースを取っていたので、彼をアウトサイドヒッターで使った方がいいんじゃないかと思っています。そしてヨルナをリベロにした方がいいんじゃないでしょうか、ピアッツァ監督?(笑)

とにかく、日本代表10連勝!!!こんなの史上初じゃないでしょうか?(詳しい人誰か教えてください)

また今回の結果を受けて、日本は予選ラウンド2位以上が確定しました。なので予想ですが決勝ラウンド1回戦の相手は1位通過ならフランス、2位通過ならスロベニアになりそうです。このどちらかなら2位通過でスロベニアの当たった方が勝率高そう。しかし残りのイタリアとポーランドに両方勝つのはかなり厳しいと思いますし、1敗でもしてしまうとアメリカに抜かれてしまうので、狙わなくても2位通過で準々決勝スロベニアになるんじゃないかと思っています。ちなみにポーランドファンはスロベニア代表のことがそんなに好きじゃない(ポーランドは欧州選手権で毎回スロベニアに負けている)から、そうなればきっと盛大に日本を応援してくれると思います(笑)。

ま、決勝ラウンドの組み合わせがどうなるかはまだ分かりませんが、とりあえず今夜はイタリア戦。ランキングも上でそんなに失うものもないから選手たちにとってはプレッシャー低めで試合できるのかなと思います!!

とにかく今夜も楽しみすぎる!!!頑張れ龍神NIPPON!!!!

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