現地時間1月19日(日)にイタリアスーパーレガ後半6節のミラノ対ピアチェンツァが行われ、ミラノが3-2(24-26, 21-25, 25-21, 25-22, 15-9)と逆転で勝利。そしてMVPにはミラノに所属する日本代表アウトサイドヒッターの大塚達宣が選出された。大塚はイタリア移籍後初のMVP受賞となった。
試合はOPロマノのスパイクやサーブで得点を重ねたピアチェンツァが先に2セット連取し王手をかける。
その後3セット目から不調のOHカジースキに代わってOH大塚がコートに入ると、攻守に渡ってチームを引っ張り3、4セット目を続けて取って試合はフルセットに。
第5セットではさらに勢いが増し、序盤からOH大塚が次々とアタックを決めてミラノリードのまま試合が進むと、最後も大塚がこのセット5点目のスパイクを決めてセットを取り切り、3-2でミラノが大逆転勝利を上げた。

大塚はこの試合チーム3位タイの11得点であったが、逆転勝利のいちばんの立役者としてMVPに選ばれた。
ここまで守備的な役割での途中出場が多く、守備ではすでに実践で高いパフォーマンスを見せてた。しかしこの試合では攻撃面でもアタック効果率63%(しかも失点ゼロ)と高い数字を残し、その実力をいかんなく発揮した。
特にこの試合はライン(ストレート)へのスパイクが光っており、5セット目にマッチポイントを決めたスパイクもキレキレの極上ラインショットだった。
またエースこそなかったもののサーブでも何度も相手を崩してブレイクに貢献していた。
また大塚がコートに入ることでチーム全体としてもエネルギーが充填されてチーム全体のパフォーマンスも大きく上がったように見えた。やはりこの選手にはこうしたチームを変える力があるのだなと改めて思った。
シーズン前半は怪我に苦しんで思うようにプレーができない期間が続いたが、ようやくプレーにキレやパワーが増し、本来待ち望んまれていたプレーを見せてくれたと思う。よかった。
こういう活躍ができる選手であることはわかっていただけに、これまで、特にオフェンス面で物足りなさをを感じていた。やっと来てくれた。これだ、こんな大塚達宣が見たかったのだ。
これからもレジェンドのカジースキからスタメンを奪う気持ちでがんばってほしい。大塚ならきっとやれる。もっとやれる。
同様に初MVPとなった洛南カルテットコンビと共に、イタリアリーグシーズン後半を盛り上げてほしい。

ミラノ- ピアチェンツァ
3-2 (24-26, 21-25, 25-21, 25-22, 15-9)
詳しい試合のスタッツ
https://www.legavolley.it/match/38301
Photo: legavolley.it