現地時間12月29日(日)、コッパイタリア準々決勝で石川真佑所属のノヴァーラはブストアルシーツィオと対戦。
第1セット、ブストアルシーツィオがOHクンツラーのアタックなどで7-10と先行する。しかしノヴァーラはOH石川やOPトロクのアタックなどで得点を重ねて18-17と逆転に成功。その後も競った展開が続いてデュースとなるが、MBボニファチオのアタックやOPトロクのブロックでノヴァーラが連続得点をあげて28-26でこのセットを取り切る。
第2セット、序盤はお互いのオポジットを中心に点を取り合って14-14と中盤まで競った展開となる。しかしブストアルシーツィオにミスが重なり19-15とノヴァーラが抜け出すと、終盤にもOPトロクのアタックやMBアレクシッチ、OHアルスマイヤーの連続ブロックなどで得点を重ねたノヴァーラが25-18としてセットを連取する。
第3セット、序盤は再び競った展開となるも、OHアルスマイヤーのアタックなどで得点を重ねたノヴァーラが12-8と中盤に抜け出す。その後もノヴァーラが的を絞らせない多彩な攻撃で得点を重ね、さらにOH石川のブロックも決まり20-12と8点差をつける。そこからMBハワードの2連続エースで22-17と点差を詰められるも、最後はMBボニファチオがクイックで締めて25-19とし、ノヴァーラが3-0で勝利をした。
これでノヴァーラは2シーズンぶりのコッパイタリアファイナル4を決めた。
MVPは石川真佑。前回のリーグ戦に続く連続の受賞。チーム2位の12得点で攻守に渡って安定したパフォーマンスを見せたほか、特に勝負所での活躍が光った。トップスコアラーだったOPトロクは21得点をあげており、彼女がMVPでもおかしくはなかったと思う。しかしその中でもMVPに選ばれたということは、それだけ数字に表れにくい部分での貢献が評価されたということだろう。
以前チーム関係者から話を聞いたときに「マユが良ければチームは勝てる」と言っていて、それほど彼女はチームにとって重要な存在となっているようだ。
イタリアリーグではセッターでもほとんどの選手が180cm以上で、190cm台の選手も珍しくないなか、石川の175cmはひときわ小さい。それでもこの試合でもその身長差を忘れさせるような見事な活躍を見せてくれている。
ブストアルシーツィオはリーグ戦ではノヴァーラに3-0で勝っていた他、スカンディッチら強豪チームからも白星をあげて今季のダークホース的な存在となっていた。しかしこの日のノヴァーラは2セット目以降サーブとディフェンスで相手のアタックを決めせさせず、特にリーグ戦で苦しめられていた両OHの決定率を抑えられたことが勝利に繋がった。
おそらくコッパイタリア準決勝の相手は現在リーグ首位で今季無敗のコネリアーノとの対戦となるだろう。関菜々巳の所属するチームだ。ノヴァーラにとってはかなり厳しい戦いとなるだろうが、どんな試合となるか今から楽しみである。
ノヴァーラ - ブストアルシーツィオ
3-0(28-26, 25-18, 25-19)
ノヴァーラ
スタメン:MBアレクシッチ(5)、Sボシオ(2)、OHアルスマイヤー(9)、MBボニファチオ(6)、OPトロク(21)、OH石川(12)、Lフェルシーノ
途中出場:Sバルトルッチ、Lデナルディ、OPミムス(1)
ブストアルシーツィオ
スタメン:OHピヴァ(7)、MBファンアフェルマート(7)、Sボルディーニ()、OHクンツラー(14)、MBサルトーリ(6)、OPオボッサ(12)、Lペローニ
途中出場:MBハワード(3)、OPフロジーニ(1)、Sスコーラ
MVP:OH石川真佑
12得点(うちブロック1)、アタック効果率42%
詳しい試合のスタッツはこちら↓
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コッパイタリア
準決勝
2月8日(土)試合時間未定~ vsコネリアーノとヴァレッフォリアの勝者
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