現地時間10月6日(日)、イタリアセリエA1前半第1節で石川真佑所属のノヴァラはキエリと対戦し2-3(22-25, 25-16, 22-25, 25-15, 11-15)で敗れました。
試合はOPジケル(フランス)やOHオモルイ(イタリア)などキエリがサイドから得点を重ねて第1セットを奪いますが、第2セットはOH石川が7得点、アタック効果率77.78%と獅子奮迅の活躍でノヴァラが取り返します。第3セットはキエリが取りますが、第4セットはまたOH石川が7得点と決めまくりノヴァラが取ってタイブレークへ。しかしOHスキナー(アメリカ)を中心に得点を重ねたキエリが第5セットを取り切りフルセットで勝利を収めました。
敗れはしたもののノヴァラの石川のパフォーマンスは流石でした。特にOPトロク(ロシア)と並んで両チーム最多22得点をあげたスパイクは圧巻で、170cm台とは思えない超クロスのスパイクはキレ抜群でした。チームが新しくなったとは言えイタリアリーグ2季目ですし、対角も昨季と同じOHアルスマイヤー(ドイツ)なので落ち着きも感じられました。しかし一方でセットによってパフォーマンスにやや波があったかなと思われたので、その点は次回から修正していきたいです。
それでも190cm台がゴロゴロいる女子イタリアリーグで、オフェンス面でこれだけ存在感を発揮できるのは本当に素晴らしいです。
チームとしてはOPトロクのミスが多くもったいなかった。特にサーブ時のエンドラインの踏み越しやバックアタック時のアタックラインの踏み越しはゼロにしていきたい。
一方勝利したキエリは大きな1勝。昨季は日本の林謙人コーチ(現東レアローズ滋賀)が所属していたチームで僕もよく見ていたチームでしたが、今季は5シーズンに渡ってチームを支えていたOPグロベルナ(現クインシーズ刈谷)が抜けて厳しいシーズンになるかなと思っていました。
しかし蓋を開けてみれば新加入のOPジケルのスパイクとサーブが非常に強力だし、2季目のOHスキナーはスタメンとしてパリ五輪で銅メダルを取って大きな自信をつけているように見えました。この感じならば今季もうまくやれそうでちょっと安心。
昨季の女子のイタリアリーグは日本人選手が石川だけでしたが、今季はミラノに福留、コネリアーノに関がそれぞれ加入し、男子リーグに続いて女子リーグでも日本人がブーム(?)が来てますね。今後のリーグでの日本人対決も楽しみです。
ノヴァラ
スタメン:MBスクアルチーニ(11)、Sボシオ(4)、OHアルスマイヤー(11)、MBアレクシッチ(10)、OPトロク(22)、OH石川(22)、Lデナルディ
途中出場:Sバルトルッチ、OPミムス
キエリ
スタメン:OHスキナー(17)、MBグレイ(1)、OPジケル(18)、OHオモルイ(5)、MBザッカイユ(4)、Sファンアーレン(2)、Lスピリト
途中出場:OHバイス(10)、MBアルベルティ(5)、OPアンソウリ(1)、OHカルレッティ、Sグイドゥッチ
MVP:OHエイヴリー・スキナー
17得点、アタック効果率33.33%
OH石川
22得点、アタック効果率41.30%
詳しい試合のスタッツはこちら↓
https://www.legavolleyfemminile.it/match-center/746915/statistiche/
次戦:10月13日(日) 23:30~ vsピネロロ
配信:VBTV
Photo: legavolleyfemminile.it