インタビュー

コーチケント✕石川真佑「日本人がいるっていうのはすごく嬉しいこと」イタリアセリエA女子で活躍する2人に同時インタビュー

イタリア女子バレーボールリーグ後半第11節、石川真佑所属のフィレンツェは現地時間3月9日(土)に林謙人コーチ所属のキエリと対戦し、3-0(25-20, 25-23, 25-19)で勝利した。

試合後、石川選手と林コーチ(コーチケント)に話を伺った。

ー今日の試合をふりかえっていかがですか。

石川:今日の試合は自分たちが想定していた相手メンバーと違ったメンバーだったんですけど、その中で自分たちのバレーをしっかりするというのは、まず自分の中でひとつしっかりやろうと思っていて。自分たちのチームは負けが続いていたので、しっかり今日勝てたことは、すごくチームにとって大きいことかなと思います。

ケント:キエリの方はメンバーが(いつもと)違ったこともあるんですけど、 序盤からサーブですごく押されたのがまずすごく苦しかったところでした。あとはアウトサイドからの得点がなかなか出せなかったことが大きな敗因の1つかなと思います。特にレセプション、お互いのサーブの差が大きく出たかなと思います。

ー石川選手に、ご自身のプレーについて振り返っていかがですか。

石川:最初のセットは被ブロックだったり、そういった本数が多かったので、なかなか自分のいいスパイクが試合の中で最近打てていないんですけど、そういった中でどう点数を取るかっていうところもひとつ私の課題だと思うので、 そこをしっかり継続してやっていくっていうところ。あとは今日はサーブがチーム全体としても良かったですし、私自身もしっかり打てたサーブがあったので、そこは良かったなと思います。

ーコーチケントに、石川選手のプレーはいかがでしたか。

ケント:さっきも話したんですけど、まずサーブで1セット目からすごくやられて、特にゾーン6、ゾーン1方向でのサーブで、曲がって来るサーブを誰が取るのかっていうところで、 人と人の間のところでまず関係性を崩されたところが、こっちが苦しかったところですね。石川選手に一番苦しめられたところです。その後2セット目以降アタックもなかなか制御できずってところもあったので、まずサーブから崩されてそのまま攻撃につながれてっていうところが石川選手の嫌なところでした。

ー石川選手に、キエリの印象はいかがですか。

石川:今日出ていなかったメンバーも含めて、すごく攻撃がいい選手も多いですし、ラリーをしっかり取るところもキエリのいいところだと思うので、 そこは私自身もそういうディフェンスがいいチームに対してどう点数を取るかっていうところもひとつ私がやっていきたいなと思うチームです。

ーお二人に、選手とコーチで立場は違いますが、同じイタリアセリエAで活躍する日本人としてお互いにどのような刺激をになってますか。

石川:私はイタリアに来てからケントさんと話すようになって、私のチームっていうのはまだ下のチームですけど、キエリは上位のチームでその中でやってるところは私自身ももっと頑張らないといけないなと思いますし、数少ない日本人がいるっていうのはすごく嬉しいことなので、試合で本当に数少ないですけど会えるっていうことは、私自身すごく安心感というか、すごく嬉しいなと思います。

ケント:僕も日本人が少ない中でこうやってやれるのは嬉しかったですし、序盤からとても点数を重ねて途中スコアラーランキングでも上位の方にずっといて、頑張ってるなっていうのがありました。僕自身はチームでの役割がまだそんなに大きくはないんですけど、彼女がメインで頑張るところ見てとても触発されてましたし、僕も日本人と会えるっていうのはとても嬉しかったので、そういう形で一緒に今シーズン戦えてるのはとても僕にとっては刺激になっています。

ー今後の残りのシーズンに向けた意気込みをお願いします。

石川:まずはレギュラーシーズンも残り2試合なんですけど、そこで少しでもいいプレーをやっていくっていうのは私自身のひとつの目標ですし、しっかり勝てるようというところもひとつですけど、 初めてのイタリアリーグで経験したことをやっぱり日本に戻った時に発信できるように、私自身はしっかり最後までイタリアリーグをやりきりたいなと思います。

ケント:僕は現状レギュラーシーズン5位で来ていて、このまま5位で終わればヨーロッパカップの来年の出場権を取れるので、まずそれをレギュラーシーズンで目指すこと。そしてプレーオフに向けてしっかり戦いたいなっていうところがあります。あとは今のCEVカップ、ヨーロッパカップで決勝が控えてるので、そこでタイトルを取れるように今日の敗戦からしっかり学んで戦いたいなと思っています。この経験をしっかり次につなげて日本に、僕の最大の目標は日本のバレーボールを強くするところと、あと自分が関わるチームを強くするところがあるので、これをしっかり自分の糧にして、みんなにとっていいコーチングができるように頑張りたいなと思います。

ーお互いに残りのシーズンのエールをお願いします。

ケント:代表もあると思うので、まずリーグを頑張るってところだけど、それはやっぱり俺としては日本の活動につなげていくってところがあると思うし、今年はオリンピックの出場権を獲得するってところが最大の目標でもあると思うので、それに向けてめっちゃ期待してます。頑張ってください!

石川:はい!えー……プレーオフ頑張ってください!

ケント:頑張ります!

Photo: コーチケント提供

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