イタリア男子バレーボールリーグセリエA5位決定戦、髙橋藍所属のパドヴァは現地時間4月30日(日)にホームでペルージャと対戦し、3-1(18-25, 26-24, 34-32, 25-18)で勝利しました。
髙橋は1~3セット目に途中出場し5得点の活躍でした。
第1セットスタメン
パドヴァ
OH:ガルディーニ(イタリア)、デスメット(ベルギー)
MB:カネッラ(イタリア)、クロサート(イタリア)
OP:グッツォ(イタリア)
S:ゾッペラーリ(イタリア)
L:ツェンガー(ドイツ)
ペルージャ
OH:セメニウク(ポーランド)、プロトニツキ(ウクライナ)
MB:ソレ(アルゼンチン/イタリア)、メンゴッツィ(イタリア)
OP:リヒリツキ(ルクセンブルク/イタリア)
S:ロプレット(スロヴェニア)
L:ピッチネッリ(イタリア)
※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ
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試合レポート
第1セット、序盤はペルージャにミスが続いて8-5とパドヴァがリードします。
しかしセメニウクやプロトニツキのスパイク、さらにパドヴァにミスが続いて11-15とペルージャが逆に大きくリードすると、その後もメンゴッツィやソレのブロックで14-21とリードを広げます。
パドヴァもガルディーニのスパイクなどで得点するも、最後はクロサートのサーブがミスになり18-25でこのセットをペルージャが取ります。
第2セット、第1セットを取ったことで1位通過を確定させたペルージャはプロトニツキに代えてカルデナス(OH、キューバ)をスタートから起用します。
序盤から競った展開が続き、パドヴァはガルディーニやデスメット、ペルージャはカルデナスやリヒリツキを中心に得点を重ねて8-8、17-17と進んで行きます。
そこからデスメットのサービスエースで19-17とパドヴァが抜け出すと、ペルージャのミスにも助けられ24-23とパドヴァが先にセットポイントを握ります。
その後デュースになりますが、最後はグッツォとデスメットが続けてスパイクを決めて26-24でこのセットをパドヴァが取ります。
第3セット、序盤はセメニウクやカルデナスのスパイクで2-8とペルージャが大きくリードします。
しかしパドヴァがガルディーニの連続サービスエースで7-10と点差を縮めると、さらにデスメットのサービスエースや途中出場のアスパルホフ(OP、ブルガリア)のブロックなどでブレイクを重ねて16-15と逆転に成功します。
そこからアスパルホフのスパイクなどで21-18とパドヴァが点差を広げますが、ソレのブロックやパドヴァのスパイクミスで23-24とペルージャが先にセットポイントを握るとそこからはデュースへ。
お互いに点数を取り合う中、途中出場の髙橋(OH)がサービスエースを決めて30-29とパドヴァが再逆転に成功すると、最後も髙橋のブロックが決まって34-32でこのセットをパドヴァが取ります。
第4セット、序盤はメンゴッツィのブロックなどで3-6とペルージャがリードします。
しかしアスパルホフとガルディーニのサービスエースで8-8とパドヴァが同点においつくと、さらに彼らのスパイクもよく決まって15-12と逆転します。
その後もガルディーニのサービスエースやデスメットのスパイクが決まって23-17とパドヴァが点差を広げます。
最後はアスパルホフのブロックが決まり25-18でこのセットをパドヴァが取り、3-1でペルージャに勝利しました。
MVP:OHマティス・デスメット(18得点(うちサーブ3、ブロック1)、アタック決定率61%、サーブレシーブ成功率55%)
髙橋藍は5得点(うちサーブ1、ブロック1)、アタック決定率75%、サーブレシーブ成功率88%の活躍でした。
これでパドヴァは5位決定戦の成績を通算2勝2敗5ポイントとし、5チーム中3位でトーナメント進出を決めました。
次は現地時間5月7日(日)18:00(日本時間翌1:00)からアウェイで2位通過のモンツァと対戦します。
試合の感想など
パドヴァがペルージャに勝利!!!
ペルージャは首位通過確定となった2セット目以降はメンバーも下げてモチベーションも低かったと思いますが、それでも勝てたことは素晴らしい。
しかもパドヴァも髙橋を基本的に温存しての勝利だったので、ここは大きな成長かなと思います。
特に髙橋がいない中で試合に出続けていたデスメットの成長は大きいですね。
サーブレシーブはだいぶ安定してきましたし、サーブでも勝負強さが出てきたような気がします。
また本来アウトサイドながらオポジットとして活躍しているアスパルホフの調子もかなりよい。
ただ3セット目のデュースとなった場面では、途中出場の髙橋があらゆるプレーでチームを支えて髙橋様様の状態で(笑)。
本当にあのプレッシャーのかかる場面で途中からコートに入ってあれだけのパフォーマンスができるのは痺れる、流石としかいいようがないです。
あの短い時間にサーブレシーブの安定感はいつものことながら、ディグ、フロントアタック、パイプ攻撃、サービスエース、そしてセットを掴んだブロックポイントなど彼のいいプレーが全部詰まったハイライトのような時間でした(笑)。
これを見ただけでも今シーズンの彼の成長が十分に伝わるんじゃないかと思います。
これでパドヴァは3位通過となり、単にトーナメントに進んだだけでなく対戦相手がもともと予想されていたペルージャからモンツァに変わったので、移動的にも短くなりましたし、勝利の可能性としてもグッと上がりました。
ただ次の試合もクッティーニ監督は髙橋をメインでは使わないんだろうな…。
次は僕も現地観戦の予定なので、ぜひ髙橋をスタメンにしてほしいところです。
でも髙橋本人が来季モンツァと噂されているから、髙橋的にはモンツァに勝ってもらった方がいいのかな?(笑)
ま、とにかく1週間後の試合が楽しみです!!!
写真:Lega Pallovolo Serie A