イタリア男子バレーボールリーグセリエA5位決定戦、髙橋藍所属のパドヴァは現地時間4月22日(土)にアウェイでモンツァと対戦し、0-3(21-25, 21-25, 22-25)で敗れました。
髙橋はスタメンで出場してチーム最多タイ9得点の活躍でした。
第1セットスタメン
パドヴァ
OH:髙橋(日本)、デスメット(ベルギー)
MB:カネッラ(イタリア)、クロサート(イタリア)
OP:グッツォ(イタリア)
S:ゾッペラーリ(イタリア)
L:ツェンガー(ドイツ)
モンツァ
OH:マー(カナダ)、ダヴィスキバ(ベラルーシ)
MB:ガラッシ(イタリア)、ベレッタ(イタリア)
OP:シュワーツ(カナダ)
S:フェルナンド(ブラジル)
L:フェデリチ(イタリア)
※ポジション:OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ
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試合レポート
第1セット、序盤はパドヴァが髙橋、モンツァはシュワーツを中心に得点を重ねて9-9と競ったまま試合が進みます。
しかしマーのスパイクやベレッタのブロックなどでブレイクを重ねて10-14とモンツァがリードします。
終盤にカネッラのスパイクやグッツォのブロックなどで20-22とパドヴァが点差を縮めますが、最後はベレッタのスパイクが決まって21-25でこのセットをモンツァが取ります。
第2セット、パドヴァが序盤からデスメットのスパイクなどで得点するもサーブミスが続いてブレイクを奪えず9-9と競った展開が続きます。
しかしガラッシのサービスエースやマーのアタックで9-13とモンツァが抜け出すと、さらにダヴィスキバのアタックやシュワーツのブロックなどでモンツァが連続得点を重ねて14-21と点差を広げます。
終盤に途中出場のガルディーニ(OH、イタリア)のブロックなどでパドヴァが20-23と点差を縮めますが、最後はそのガルディーニのサーブがミスとなり、21-25でこのセットをモンツァが取ります。
第3セット、序盤はこのセットからスタート起用のアスパルホフ(OP、ブルガリア)のスパイクやヴォルパト(MB、イタリア)の連続サービスエースなどで5-2とパドヴァがリードします。
その後同じくこのセットからスタート起用のグロゼル(OP、ドイツ)のスパイクなどでモンツァが10-10と同点に追いつくと、そこからはお互いにブレイクをとりつつも点差が広がらずに競ったまま18-18と試合が進みます。
しかしそこからマーのスパイクなどで18-21とモンツァが抜け出すと、そのまま最後はベレッタのブロックが決まって22-25でモンツァがこのセットを取ります。
結果、パドヴァが0-3でモンツァに敗れました。
MVP:OP:アーサー・シュワーツ(13得点(うちブロック3)、アタック決定率63%)
髙橋藍はチーム最多タイの9得点、アタック決定率50%、サーブレシーブ成功率63%の活躍でした。
これでパドヴァは5位決定戦の成績を通算1勝2敗2ポイントとし、暫定5チーム中4位となりました(4位以上がトーナメント進出)。
次は現地時間4月30日(日)18:00(日本時間翌1:00)からアウェイでモンツァと対戦します。
試合の感想など
なぜ髙橋を3セット目から下げたのか…。
パドヴァの5位決定戦に対するスタンスがわかりません…。
予選のときは来シーズン残る選手中心にやれるだけやるというスタンスで戦っていたのは理解できましたが、この本戦になってから初戦のヴェローナ戦ではスタートでおそらく来季はパドヴァに残らないであろう髙橋をスタメン起用した一方、モデナ戦では予選と同じ布陣を採用。
そして今回のモンツァ戦はスタメン起用したけど3セット目からなぜか外される…。
確かに被ブロック3本はありましたけど、対角のデスメットも同じくらいアタック失点していたし、アタック決定率やサーブレシーブ成功率では全然髙橋の方がよかったのだから変えるならデスメットの方でだったと思います。
3セット目はオポジットに入ったアスパルホフも調子よさげだったので、髙橋がそのまま入っていればセット取ってそのまま逆転で勝てた可能性もあったと思うんですけどね。
勝ちに行くなら勝ちに行く、来季の準備をするそうするではっきりしたらいいのに、なんか監督やスタッフが何がやりたいのかわからなすぎて見ていてストレスでした(笑)。
たぶんアスパルホフも残らない組だと思うんですけど、それなら髙橋も出しててよかったじゃんほんまに。
モンツァも来季モデナに移籍するダヴィスキバやフェデリチを出して戦ってたのだから、パドヴァも頑張れよ。
中途半端が一番良くない。
まあ髙橋本人が一番この辺をモヤモヤしながら普段練習して試合にも臨んでいると思うんですが、それでもこれだけ活躍してくれているのだからそれに応えてつかってくれよクッティーニ監督。
次の試合は1週間後、相手はペルージャだけど、そこにバチバチにぶつかってほしいです。
写真:Lega Pallovolo Serie A