観戦・取材日記

【ポーランドリーグ現地観戦レポート①】ワルシャワ vs ニサ 前編

2022年4月15日

先日、ワルシャワ市内で行われたポーランド男子バレーボールリーグ第26節ワルシャワ vs ニサの試合を観戦してきました。そのときのレポートをしたいと思います。

 

ポーランドリーグについて

ポーランド男子バレーボールリーグ、通称プルスリーガは世界で最もレベルの高い男子バレーボールリーグのひとつです。ポーランド人選手だけでなく世界各国から一流選手が集まりしのぎを削っています。リーグは14チームのホームアンドアウエー戦で行われ、上位8チームがプレーオフに進み、最下位は自動降格となります。

 

チームの紹介

 

プロイエクト・ワルシャワ(Projekt Warszawa)

今季 7位(22節終了時点)
昨季 3位

ホームチームのワルシャワ。キャプテンの#8ヴロナ、同じミドルブロッカーの#11ノヴァコフスキなどポーランド代表経験者を多く抱え戦力的には十分ですが、今季は苦しんでいる模様。この試合に勝利して、プレーオフ進出を確実なものにしたい。アウトサイドヒッター#2クフォレクが個人的な推しです。

 

ペーエスゲー・スタル・ニサ(PSG Stal Nysa)

今季 14位(22節終了時点)
昨季 13位

アウェーチームのニサ。昨シーズンに続いて今シーズンも苦しい状況は変わらず。しかし、得点源のチュニジア人オポジット#10ベンタラには要注意。この試合に勝利して、プルスリーガ残留に望みを繋げたい。Pは「ピー」ではなく「ペー」、Gは「ジー」ではなく「ゲー」です。

チケットの購入

プルスリーガのチケット販売は各チームによって行われていますが、プルスリーガの公式ホームページ(https://www.plusliga.pl/)からリンクに飛ぶことができます。

いちばん簡単な方法は、ページ上部の試合予定の部分をクリックすると詳細が出てくるので、その中の"BILETY"(ポーランド語で「チケット」の意味)をクリックするとチケットが購入できるページに飛びます。

plusliga.pl

ワルシャワのホームゲームの場合はeBlet.pl(https://www.ebilet.pl/)というページに飛ぶので、そこから購入できます。またページはポーランド語で出てきますが、画面右上に英語に切り替えられるボタンがあります。

ebilet.pl

チケットを購入するとpdfチケットがメールで送られてくるのでそれを印刷します。今回のチケット料金は40ズロチ(=約1200円、1ズロチ=30円計算)でした。他のチームのチケット料金もだいたいこのくらいです。安い。しかし7年前に見たときは15ズロチ(=約450円)のところもあったので、これでも高くなった方です。

実際に印刷したチケット

会場への行き方

今回の会場はハラ・スポルトーヴァ・コウォ(Hala Sportowa KOŁO)というところでした。

本来ワルシャワのホームゲームはアレーナ・ウルシヌフ(Arena Ursynów)というところで行われていましたが、現在このアリーナはウクライナ難民のためのシェルターとなっているのため使用できません。

今回の会場であるハラ・スポルトーヴァ・コウォへのアクセスについては、ワルシャワ中央駅からだと24番のトラムに乗りマギステルツカ(Magistercka)で降りてすぐです。所要時間は約25分、料金は20分券で3.4ズロチ(=約102円)です(2022年4月現在)。ルートはグーグルマップで検索できます。

ちなみにこの日の試合は試合開始が20:30と遅かったので、帰りに注意が必要でした。深夜の時間帯は通常のバスやトラムは走っておらず、Nナンバーのバスが代わりに走ります。したがってタクシーを使わなくても帰れないことはないのですが、ルートや所要時間が大きく変わる場合があるので注意が必要です。

ワルシャワのトラム

いざ会場入り

会場の体育館はトラム乗り場からすぐのところだったので迷うことはなかったのですが、当日は気温が低く雪が降っていたので短時間の道のりでもとても寒かったです…。また道は暗めでした。

会場外観

会場入口付近にファンらしき人たちがたむろしてましたが、勇気を振り絞って彼らをくぐりぬけて会場へ入ります。

入口でたむろするポーランド人たち

入口では簡単な身体検査と手荷検査を受け、通過したらチケットを見せてバーコードを読み込んでもらいます。ちなみに身体検査や荷物検査の有無は会場によりけりで、基本的にはしないところの方が多いです。

入口付近の様子

席は2階スタンドだったのですが、そこへ行く途中の廊下にチームグッズ売場がありました。人気チームなど一部のチームはこうしてホームゲームの際にレプリカユニフォームなどチームグッズを買うことができますが、チームによっては会場物販を行っていないチームもあります。

会場でグッズの値段を聞くのを忘れてしましましたが、チームのオンラインショップページによると、レプリユニフォームは99ズロチ(=約2970円)、マフラータオルは25ズロチ(=約750円)でした。レプリカユニフォームは4Fという実際のユニフォームのメーカーものなので、値段とクオリティを考えるとかなりお買い得です。

グッズ売り場

階段を上がるとすぐに自分の座席のブロックがありました。プルスリーガは会場によって指定席、ブロック指定、自由席と様々ありますが、今回の会場はブロック指定のみだったので、ブロックの中で比較的見やすい後方の席を確保しました。

座席から見え方

試合開始20分前でしたが、席の埋まり具合はいまいち。そもそもこの会場は座席が300席程度しかないそうなので、観客数としてはとても少なかったですね。たしかにワルシャワはまだまだ新興のチームといった感じなのでファンもそれほど多くはないですし、対戦相手のニサも最下位のチームだったので、それほど注目度も大きくなかったのでしょう。また試合開始が20:30と遅かったのも影響があったかもしれません。

しかし僕はそれでも2年ぶりのプルスリーガ現地観戦に、プロトコール前から高鳴る鼓動を抑えていました。

後編へ続く

写真:PLPS, 筆者撮影

 

 

 

 

 

 

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