バレーボールネーションズリーグ2025男子予選ラウンド(中国)、日本代表は現地時間6月12日(木)にポーランドと対戦し1-3 (25-27, 22-25, 25-18, 37-39)で敗れた。
スタメン
日本
S大宅、OH大塚(8)、MB村山(1)、OP宮浦(9)、OH富田(2)、MBラリー(4)、L小川
途中出場:OH甲斐(18)、MB西本(8)、OP高橋慶(13)、S下川、OH山崎(7)、MB佐藤(6)、L藤中
ポーランド
OHシムラ(14)、MBヤクビシャク(12)、OPナセヴィッチ(2)、OHゲルジョット(3)、MBノヴァク(13)、Sフィルレイ、Lハヴリルク
途中出場:OHシャルプク(16)、OPササク(20)、Sコズブ、Lグラニエチュニイ
戦評
第1セット:24-20からのまさかの大逆転
序盤は競った展開となるが、OP宮浦のスパイクなどで11-8と日本が抜け出す。中盤には攻めたサーブからOH大塚がスパイクで得点して16-11と点差を広げると、その後もポーランドにミスが出るなどして日本がサイドアウトを重ねて24-20と先にセットポイントを握る。しかしポーランドが途中出場のOPササクのサーブからOP宮浦を連続ブロックするなどして5連続ブレイクを決めて24-25と大逆転でセットポイントを取り返す。そして最後はOH大塚のスパイクがポーランドのブロックに捕まり25-27でポーランドがセットを取る。
第2セット:ポーランドのブロックに苦しむ
日本はこのセットからMB村山に変えてMB西本をスタートから起用。
序盤でブロックからブレイクを重ねたポーランドが3-6とリード。ただそこからOH大塚のスパイクなど3連続ブレイクを決めた日本が7-6と逆転すると、そこからは点の取り合いとなり、日本はMB西本やOP宮浦、ポーランドはOPササクを中心に得点を重ねて16-16と進む。しかしポーランドがブロックから2連続ブレイクを決めて16-19と抜け出すと、その後もスパイクとブロックで得点を重ね21-24とポーランドがセットポイントを握る。最後はOH大塚のもったいないセット(トス)ミスで、22-25となりポーランドが連取。
第3セット:止まらない甲斐、躍動の慶帆
日本はこのセットから大きくメンバーを入れ替え、OH甲斐、OH山崎、MB佐藤、L藤中をスタートから起用。
序盤からOH甲斐のスパイクやサービスエースで5-2と日本が先行。その後もOH甲斐やOP高橋慶帆を中心に得点を重ね、中盤にOH山崎のブロックで15-10と日本が点差を広げる。更に終盤にOH甲斐の2連続サービスエースで22-14と日本がさらに点差を広げる。そこからOHシャルプクのスパイクなどで24-18とポーランドがやや点差を詰めるも、最後はOP高橋慶帆がスパイクを決めきって25-18でこのセットを日本が取り返す。
OH甲斐はこのセットだけで9得点(うちエース3点)、アタック決定率85%と無双状態だった。
第4セット:11-18から37-39!
序盤から日本のアタックミスやOHシャルプクのブロックなどでポーランドが得点を重ねて4-8とリード。その後S下川を投入するも、OPササクのスパイクなどでポーランドがその後も連続得点をあげて11-18とリードを広げる。しかし日本はそこからMB佐藤のブロックなどで14-18、OH甲斐のサーブからOH山崎が決めて20-22と徐々に点差を詰めていく。それでもポーランドが22-24とマッチポイントを握ったが、まずOP高橋慶帆のスパイクでサイドアウトを取って23-24とすると、さらにOP高橋慶帆がOHシャルプクのスパイクをブロックし24-24と日本が土壇場で同点に追いつく。
そこから日本が1点を追う展開が続いたが、OH山崎のディフェンスから繋いだボールをOH甲斐が決めて27-26と日本が逆転でセットポイントを握る。日本はここから7回のセットポイントチャンスがあったがOHシャルプクらのスパイクに阻まれ続ける。その後OP高橋慶帆のアタックミスで33-34と再びポーランドが前に出る。日本はOH甲斐のスパイクなどで食らいつく。しかし最後はOH甲斐のパイプ攻撃がOPササクにブロックされ、37-39でポーランドがこのセットを取り大熱戦を制した。
試合スタッツ▼
https://vnlm.volleystation.com/en/matches/2227609/
個人的MVP
OH甲斐優斗

18得点(アタック15、サーブ3)、アタック効果率46%
3セット目からスタメンとしてコートに立つと、高くパワフルなスパイクとサーブで得点を量産し、日本復活の起爆剤となった。また苦手とされていたサーブレシーブでも相手に狙われながらも1本も失点を出さず安定したパフォーマンスを発揮。多少サーブレシーブが乱れてもトスがネットから離れてもボールを叩き込んで得点する姿は外国人選手のようだった。
OPケヴィン・ササク

20得点(アタック18、ブロック2)、アタック効果率48%
1セット目の大逆転劇の立役者であり、その後も安定したパフォーマンスを見せてチーム最多20得点で勝利に大きく貢献。長いタイブレークを締めたのも彼のブロックだった。
予選ラウンド順位
6月12日(木) 23:45現在
順位 | 国名 | 勝利数 | 勝ち点 | セット率 | 得点率 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ポーランド | 2 | 6 | 3.0000 | 1.0300 |
2 | ブラジル | 1 | 3 | MAX | 1.4151 |
3 | ウクライナ | 1 | 3 | MAX | 1.1538 |
4 | イタリア | 1 | 3 | 3.0000 | 1.2278 |
5 | スロベニア | 1 | 3 | 3.0000 | 1.2000 |
6 | アルゼンチン | 1 | 3 | 3.0000 | 1.0000 |
7 | 日本 | 1 | 3 | 1.3333 | 1.0952 |
8 | 中国 | 1 | 3 | 1.0000 | 0.9504 |
9 | セルビア | 1 | 3 | 0.7500 | 0.9107 |
10 | カナダ | 1 | 2 | 1.5000 | 1.0583 |
11 | ドイツ | 0 | 1 | 0.6667 | 0.9450 |
12 | トルコ | 0 | 0 | 0.3333 | 1.0690 |
13 | フランス | 0 | 0 | 0.3333 | 1.0000 |
14 | オランダ | 0 | 0 | 0.3333 | 0.9381 |
15 | キューバ | 0 | 0 | 0.3333 | 0.8333 |
16 | ブルガリア | 0 | 0 | 0.3333 | 0.8144 |
17 | アメリカ | 0 | 0 | 0.0000 | 0.8667 |
18 | イラン | 0 | 0 | 0.0000 | 0.7067 |
次戦情報
6月13日(金)18:00~ vs セルビア
視聴方法
VNL2025の視聴方法については以下にまとめています↓
関連リンク
Photo:FIVB