5月16日(金)にヨーロッパチャンピオンズリーグ準決勝、石川祐希所属のペルージャ(イタリア)がハルクバンク・アンカラ(トルコ)に3-0(25-23, 25-23, 25-22)で勝利し、決勝進出を決めた。石川はスタメン出場で両チーム最多20得点を挙げて勝利に貢献した。
試合後、ハルクバンク・アンカラの主将マイカ・マア選手(セッター、アメリカ)に話を伺った。
T:残念ながら敗戦となりましたが、この試合をどう振り返りますか。
マア:相手(ペルージャ)は本当に強いチームだったよ。攻撃の選択肢がたくさんあって、対応するのが難しいチームなんだ。僕たちも全体的には悪くないプレーができたと思うけど、細かい部分でのミスが多かった。こういう強いチーム相手には、そういう小さなミスが命取りになる。それが少し多すぎたんだ。だからフラストレーションはあるけど、相手がすごく良いプレーをしていたよ。
T:その「小さなミス」というのは具体的にどういう部分ですか。
マア:たとえば、第1セットの終盤で、普段なら拾えるボールを落としてしまったり、フリーボールを正しい位置に返せなかったり。僕自身も、普段ならできるプレーをミスしてしまった。セカンドタッチで「誰がセットするか」みたいなコミュニケーションミスもあった。大きな舞台では、そういう場面こそ冷静に声を掛け合わないといけないのにね。普通なら1つか2つで済むところを、今日はそれ以上に多かった。
T:第1セット後、ストイチェフ監督があなたに少し怒っていたように見えました。
マア:たぶんね。そのあたりのプレーや他にもいくつかあって、彼もフラストレーションを感じていたんだと思うよ。相手が良いチームだったからこそ、最初の2セットは僕たちもかなり良いバレーボールをしていた。でも小さなミスが多かったから、それはコーチだけでなく、チーム全体が感じていたと思う。
T:サーブミスも多く見られましたが、それは会場(体育館)の影響もあると思いますか。
マア:うーん、たしかに会場によってはサーブしづらいこともある。でもそれを言い訳にするのは良くないね。今日はサーブで相手にプレッシャーをかけきれなかった。それがなぜか正確にはわからないけど、ただ、逆に相手のサーブも多少はスピードダウンしていた場面もあったから、お互い様な部分もあると思う。
T:明日は3位決定戦に向けて1日空きますが、それは助けになりますか。
マア:うん、フィジカル面では確実に助かるね。まだどのチームと対戦するかはわからないけど、体を休める時間があるのはありがたい。どういう仕組みで僕たちだけ休みがあるのかは分からないけど、とにかく休めるのは感謝してるよ。

Photo: CEV, TOSHIKI