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ワルシャワが3位に大手、ヤストシェンブスキは諦めて欧州CLに備えるか【ポーランド男子バレー3決】

現地時間5月4日(日)、ポーランドプルスリーガPO3位決定戦ワルシャワ対ヤストシェンブスキ・ヴェンギェルの第2戦が行われ、ワルシャワが3 -1(28-30, 26-24, 25-21, 25-20)でヤストシェンブスキに勝利した。

ヤストシェンブスキはレギュラーシーズン1位、ワルシャワは同2位でプレーオフに進出したが、どちらも準決勝を1勝2敗で敗れて3位決定戦に回った。3位決定戦は3戦先勝方式で行われ、3位になったチームには来シーズンの欧州チャンピオンズリーグ出場権が与えられる。

ヤストシェンブスキのホームで行われた第1戦はワルシャワが危なげなく3-0で勝利。そしてワルシャワで行われた今回の第2戦は、第1セットこそOHフォルナルらの活躍で接戦の末にヤストシェンブスキが取ったが、その後OPボウォンチやOHブラントを中心に得点を重ねたワルシャワが接戦の末に第2セットを取り返す。第3セットはOPボウォンチがひとりで10得点をあげる活躍、第4セットはMBコハノフスキとMBヴロナの両ミドルの活躍で得点を重ねてそれぞれワルシャワが取って試合を決めた。

MVPは1セット目途中から出場して両チーム最多タイの19得点(アタック18、ブロック1)、アタック効果率53%と大活躍したOPボウォンチ。準々決勝以来の本格的な出場となったが、左腕からパワフルなスパイクを何本も決めてチームを救った。またこの試合はMBコハノフスキとMBヴロナの両ミドルの活躍が目立ち、それぞれ14得点(アタック10、ブロック3、サーブ1)と11得点(アタック7、ブロック4)でアタック効果率もどちらも60%超えととても高かった。

MVPのOPボウォンチ

一方で第1戦で右胸部を痛めたOHティリ(日本男子代表ティリ新監督の次男)はリベロユニフォームで、ベンチ入りはしたもののプレーはできない状態だった。本人曰くもう今季のプレーは難しいとのことだった。

敗れたヤストシェンブスキは2セット目までは良いバレーボールを見せられていたがそれ以降は集中力を欠いた。3セット目は細かいミスからアタックチャンスを失う場面が多く、4セット目は終盤の重要な場面でアタックミスが増えた。OHフォルナルが19得点(アタック18、サーブ1)と健闘したが、彼もまた4セット目にパフォーマンスを落とした。

どちらもレギュラーシーズンを上位で通過したにも関わらず、準決勝第3戦をフルセットで敗れて決勝進出を逃した。しかしワルシャワがよいパフォーマンスを見せている一方で、ヤストシェンブスキはここまで見せていたプレーを出せていると言い難く、まだ準決勝の敗北から立ち直れていないように見えた。

試合後ワルシャワのグラバン監督にこれについて尋ねると、「自分たちは今シーズンこれまでにも欧州チャンピオンズリーグの準々決勝やポーランドカップの準決勝で敗れるという『悪い経験』してそこから立ち直ってきたが、彼らはレギュラーシーズンは1位通過、チャンピオンズリーグではファイナル4進出、ポーランドカップでは優勝とここまで上手く行き過ぎていて、初めて味わう挫折に対応できていないのだろう」と語った。

この勝利でワルシャワは3位にあと1勝の大手。ヤストシェンブスキが勝利するにはここから3勝しなければならない。しかし第5戦の日程は5月13日(火)であり、チャンピオンズリーグ準決勝が17日(土)とすぐに控えていることから、関係者からは第3戦でわざと負けてチャンピオンズリーグに備えるのではないかという声もある。チャンピオンズリーグ優勝こそヨーロッパクラブ最高の名誉であり、その選択の方がむしろ現実的かもしれない。

試合終了後の両チーム

今後のポーランドリーグ3位決定戦の試合予定

(日本時間)
第3戦 5月7日(水) 24:30~

VBTVで視聴可能

Photo: TOSHIKI, plusliga.pl



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