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ミラノが5位決定戦決勝に進出、大塚達宣は悔しい途中交代【イタリア男子バレー5決】

現地時間5月3日(土)にイタリアスーパーレガ5位決定戦準決勝で、大塚達宣が所属するミラノとヴェローナが対戦し、3-2(25-22, 25-19, 24-26, 20-25, 15-11)でミラノがヴェローナに勝利した。

この試合OH大塚はスタメン出場。

第1セット、序盤からOPレゲルスのスパイクやMBカネスキのサービスエースなどで得点を重ねたミラノが10-5と大きくリード。そこからヴェローナがSアバエフのサーブからOHモジッチが続けてスパイクを決めて11-10と点差を縮める。その後ミラノはOHカジースキ、ヴェローナはOHサニを中心に得点を重ねて23-22と競ったまま試合が進む。しかし最後はOHカジースキがサービスエースを決めて25-22でこのセットをミラノが取る。

第2セット、今度はヴェローナがOPケイタのサービスエースなどで得点を重ねて6-9と先行する。しかしOPレゲルスのスパイクやMBシュニッツァーのサービスエースで12-11とミラノが逆転。更にOHカジースキのサーブからサービスエースやSポッロのブロックで3連続ブレイクして20-13とミラノがリードを広げる。そのまま最後はOPレゲルスがスパイクを決めて25-19でこのセットもミラノが取る。

第3セット、序盤はヴェローナのミスやOPレゲルスのサービスエースで6-2とミラノがリード。その後もOPレゲルスのスパイクやMBカネスキのブロックで得点し、ミラノが17-12とリードを保つ。しかしMBヴィテッリのエース、OPケイタのスパイクやエースで18-17とヴェローナが点差を縮める。その後ミラノがOPレゲルスのスパイクで24-22と先にマッチポイントを握るも、OHモジッチとOPケイタが続けてスパイクを決めて24-24とヴェローナがデュースに持ち込む。そこからOPケイタが2連続サービスエースを決めて24-26でこのセットをヴェローナが取る。

第4セット、序盤からヴェローナがOPケイタやOHモジッチの活躍で得点を重ねて7-10とリード。そこからヴェローナのミスで9-10と点差が縮まるも、OHモジッチのスパイクやサービスエースなどで11-15とヴェローナが再度リードを奪う。ここでサーブレシーブに苦しんだOH大塚がOHガルディーニと交代。ミラノはMBカネスキのスパイクやブロックで得点するも、ヴェローナがOPケイタのスパイクを中心に得点を重ねてリードを保つ。そして最後もOPケイタの強力なサーブからカウンターアタックをOPケイタ本人が決めきって20-25でこのセットをヴェローナが取り切る。

第5セット、ミラノはアウトサイドヒッターをOHカジ―スキとOHルアティでスタート。OHモジッチのスパイクで先に得点したのはヴェローナだったが、ミラノがOPケイタを2本連続でブロックして3-1と前に出る。その後もOPレゲルスを中心に得点したミラノが8-6とリードを保って折り返す。さらにSポッロのサーブからOPレゲルスが続けてスパイクを決めて12-8とミラノがリードを広げると、最後はOHカジ―スキがスパイクを決めきって15-11でこのセットを取り切ったミラノが3-2で勝利した。

詳しい試合のスタッツはこちら
https://www.legavolley.it/match/38995

この結果ミラノは5位決定戦決勝進出を決めた。

MVPは決勝点を決めたOHカジ―スキ。この試合ではチーム2位の14得点、特にサービスエースで3得点とサーブで存在感を放った。またこの試合でイタリアキャリア通算6300点を達成。ちなみに日本リーグの通算得点トップは清水邦広の6213点。

またミラノはOPレゲルスが大活躍。チーム最多30得点(アタック26、サーブ2、ブロック2)、アタック効果率62%の圧巻のパフォーマンスでどんな状況でも決めまくりチームを支えた。ヴェローナに流れが来そうな状況でもこの選手のパフォーマンスが安定していたことが接戦を制するひとつの要因となった。

OH大塚はスタメン出場を果たし、5得点でアタック効果率50%と活躍したが、強みであるサーブレシーブでこの日は苦しみ途中交代を余儀なくされた。決勝戦ではまた修正して勝利に貢献してほしい。

ヴェローナはなんというか、シーズンの最後までOPケイタの調子に左右されるチームだったないう印象。サーブやスパイクがいい時の爆発力は凄まじく止められないが、調子が落ちるとアタック失点が続くことも少なくない。この日はチームトップの28得点(アタック23、サーブ5)と活躍したが、一方でアタック失点が11点でアタック効果率26%と苦しんだ。

もう一人の得点源であるOHモジッチは23得点(アタック20、サーブ1、ブロック2)アタック効果率64%とオフェンス面においては安定した活躍を見せたが、一方でサーブレシーブで8失点とディフェンス面で苦しんだ。

結果コッパイタリアでは準優勝だったヴェローナは、リーグを最終順位7位で終えた(そう考えると昨年コッパイタリアとリーグの両方でファイナリストになった髙橋藍擁するモンツァはやっぱりすごかった)。今年のヴェローナは選手の怪我にも苦しんだシーズンとなったので、来シーズンこそはリーグでもまずトップ4を狙いたい。セッターにはアメリカ代表のクリステンソンが加入予定なので、彼がこの強力アタッカー陣をどう生かしていくか楽しみである。

5位決定戦決勝に進んだミラノは日本時間の5月10日(土)27:30からモデナと対戦する。今季のモデナとの対戦成績は1勝2敗。しかも直近2試合はどちらもストレートで敗れている。しかしミラノにも勝機はある。大塚達宣の好守に渡る活躍にも期待したい。

Photo: legavolley.it

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