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ポーランドリーグで決勝シリーズがスタート!初戦はレオン擁するルブリンがサーブで圧倒し3-0で勝利!【ポーランド男子バレーPO決勝】

現地時間4月30日(水)、ポーランドプルスリーガPO決勝ザビエルチェ対ルブリンの第1戦が行われ、ルブリンが0-3 (21-25, 22-25, 21-25)でザビエルチェを下して初戦を白星で飾った。決勝戦は3戦先勝方式で行われる。

ザビエルチェは強力なサーブを武器にレギュラーシーズンを3位で通過し、準々決勝でジェシュフに2連勝、準決勝ではワルシャワとすべてフルセットの2勝1敗で競り勝って決勝まで駒を進めてきた。今季はスーパーカップで優勝、ポーランドカップで準優勝と好成績を収めており、悲願のリーグ初優勝を狙う。所属選手にはポーランド代表のMBマテウシュ・ビエニエクや昨シーズンまで日本でプレーしていたアメリカ代表のOHアーロン・ラッセルなどがいる。

対するルブリンも強力なサーブが武器のチーム。レギュラーシーズンを4位通過したのち、準々決勝では日本でもお馴染みのバルトシュ・クレクが率いるケンジェジンコジレに2勝1敗で勝利すると、準決勝ではレギュラーシーズン首位でポーランドカップでも優勝したヤストシェンブスキ・ヴェンギェルを2勝1敗で倒して初の決勝進出を決めた。ルブリンは今季CEVチャレンジカップでイタリアのチヴィタノーヴァを破って優勝している。所属選手にはポーランド代表のOHウィルフレド・レオンやブラジル代表リベロのタレス・オスなどがいる。

ザビエルチェのホームで行われた試合は3000人強の座席がすぐに完売となり、新たに200枚以上臨時席と立ち見券が販売される大盛況の中で行われた。

ただザビエルチェはチームの得点源であるOPブトリンが準決勝第3戦で負った怪我でベンチアウト。代わりに控えのOPエンシンがスタメンを務めることとなった。しかしポーランド人からアメリカ人に変わったことで、外国人は同時に3人までしかプレーできないリーグのルールとチーム事情によりOHラッセルがスタメンとしてプレーできなくなった。

ルブリンのOPササクのスパイク

第1セット、序盤はそのOHラッセルの代わりに入ったOHワバのサービスエースやOHクフォレクのスパイクで6-2とザビエルチェがリード。その後OHサヴィツキとOHレオンのサービスエースなどで9-11とルブリンが逆転する。そこからOHクフォレクのブロックでザビエルチェが13-13と追い付くと、そこからは点差が離れず18-18と進む。しかしOHサヴィツキが連続でスパイクを決めて18-20とすると、終盤にもMBグロズダノフのブロックとOHサヴィツキのサービスエースで連続ブレイクを決めて21-25でルブリンがこのセットを取る。

第2セット、序盤は競った展開となり、ザビエルチェはOHクフォレク、ルブリンはOHレオンを中心に得点を重ねて11-11と進む。そこからMBマッカーシーのブロックなどで11-14とルブリンが抜け出すが、ザビエルチェが OHワバのスパイクやブロックで20-19と逆転に成功する。しかしOHレオンのサービスエースで20-21、更にMBマッカーシーのサービスエースで21-24とルブリンが先にセットポイントを握ると、最後はザビエルチェのサーブミスで22-25としてこのセットもルブリンが取る。

第3セット、序盤からザビエルチェがSタヴァレスやOHクフォレクのサービスエースで8-5と先行すると、さらにルブリンにミスが続いて11-6と点差を広げる。その後もザビエルチェがリードを保って17-13と試合が進む。しかしルブリンがOHレオンのサーブからサービスエースなどで一気に5連続ブレイクして17-19と逆転。そのまま最後もOHレオンが2連続でアタックを決め切って21-25でこのセットも取り切ったルブリンが0-3でザビエルチェに勝利した。

詳しいスタッツはこちら。
https://www.plusliga.pl/games/action/show/id/1104134.html

MVPはOHサヴィツキ。両チーム最多20得点(アタック15、サーブ3、ブロック2)、アタック効果率56%と圧倒的なパフォーマンスを見せた。日本のOH甲斐のように走りながら叩き込む強烈なサーブが持ち味だが、この試合ではフェイントも上手く織り交ぜた緩急のあるアタックが非常に効果的でザビエルチェディフェンスに対応させなかった。

OHサヴィツキのアタック

彼に限らずルブリンはサーブが非常に機能し(エースはルブリンが9本、ザビエルチェが5本)、そこからのブロックでもルブリンの方が多く得点をあげた(ブロックはルブリンが8本、ザビエルチェが5本)。特に第3セットのOHレオンのサーブからの5連続ブレイクは圧巻だった。OHレオンは本当に欲しい場面でエースを決める。凄すぎる。ちなみに彼はこの試合でリーグ記録を更新するシーズン81本目のエースを獲得した。

またルブリンもサーブレシーブ成功率はあまり高くはなかったが(ルブリン36%、ザビエルチェ34%)、OHサヴィツキ、OHレオン、OPササクのサイド3人のハイボールアタック決定率が高くあまり問題にならなかった。特に2セット目はサーブレシーブ成功率20%だったのに対し、アタック効果率60%というふつうはありえない数字を残している。

敗れたザビエルチェもルブリンのようにサーブ&ブロックでプレッシャーをかけたかったが相手に上を行かれてしまった。またOPブトリンとOHラッセルの不在は特にハイボールアタックの場面で大きく感じられた。途中までリードしていた第3セットは取りたかったが、OHレオンのサーブにやられてしまった。

両者の試合は今後ともサーブの殴り合いを制する者が試合を制することになるだろう。ちなみにザビエルチェはOPブトリンが故障者リストに行き、ドイツ代表のレジェンドOPグロゼルが追加登録されるようである。彼の加入は非常に大きなものになるだろうが、外国人枠問題は引き続き残るので、OHラッセルがプレーできない状況は続くと予想される。ザビエルチェにとって苦しい状況であることに変わりはない。

このまま勢いに乗ってルブリンが押し切るか、ザビエルチェが巻き返しを図るか、初優勝を手にするのはどっちだ。

サーブレシーブで苦しんだザビエルチェ、次戦までに改善できるか

今後の試合予定(日本時間)

第2戦 5月3日(土) 21:45~
第3戦 5月7日(水) 27:30~

いずれもVBTVで視聴可能

Photo: TOSHIKI, plusliga.pl



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