現地時間4月19日(土)イタリアセリエA女子PO決勝コネリアーノ(関菜々巳)対ミラノ(福留慧美所属)の第2戦が行われ、コネリアーノが3-0(25-22, 25-20, 25-18)でミラノに勝利した。コネリアーノはこれで決勝戦2連勝とし、リーグ優勝まであと1勝と王手をかけた。
試合後、ミラノ所属のリベロ、福留慧美選手に話を伺った。
T:お疲れ様でした。まずこの決勝戦をふりかえる前に、ここまでのプレーオフの道のりについてふりかえりをお願いします。
福留:準々決勝と準決勝では、うまくいかない時でもセットをしっかり取り切るというか、劣勢の時も自分たちのいいプレーがすごく出ていて、そこでセットを取りきれたり、ストレート(負けなし)で終われたところはすごく良かったのかなと思います。
T:福留選手個人としては準決勝途中から出場機会がまた増えてきましたね。
福留:自分としても練習でそこまでパフォーマンスが特に悪かったわけではなかったですし、やっぱり相手が強くなるとリベロ1人で戦うのが難しいところもあると思うので、そこはしっかり準備しておこうと思っていました。そこで自分が出た時に良いパフォーマンスを出せたかなと思っています。
T:そして決勝戦に進み、今日も含めここまで2連敗と厳しい結果となっていますが、ふりかえっていかがですか。
福留:やっぱり1戦目も2戦目も、自分たちのミスから失点して流れが悪くなってしまいました。コネリアーノに対して自分たちからミスを出したらそこで勢いに乗られてセットを取られていくと思うので、そこは自分たちからミスを出さないことだったり、もっと精度を上げていけたらよかったなと思います。

T:今日はスタメン出場でしたが、ご自身のプレーはふりかえっていかがですか。
福留:ディグ(スパイクレシーブ)に関しては、拾えたとしても1本で(相手に直接)返してしまったこともありました。また相手オポジットのハーク選手の球は全然拾えてなくて、そこを拾えるか拾えないかで全然変わってくるのかなと思うので、そこを次戦に向けて拾えるようにしていきたいと思います。
T:ちなみに(なんでも拾う守備力を高い吸引力の掃除機とかけて)「ダイソン」というニックネームで呼ばれていることは知っていましたか。
福留:知らなかったんですけど、でも聞いて、今は気に入っています笑。
T:では残りのシーズンに向けて意気込みをお願いします。
福留:もうこのチームでできる最後で、この決勝戦とその後のチャンピオンズリーグだけだと思うので、自分がこの1年間やってきたことをしっかりコート上で出せたらいいかなと思います。
T:最後に、先日今年の日本代表メンバーの発表がありましたが、今年の日本代表での活動について意気込みをお願いします。
福留:自分自身はオリンピックを経験して、そこで悔しい思いをしました。今年も選んでもらえたので、今年はもっと自分からコミュニケーションを取っていきたいです。年下の選手が多くなると思うので、そこはリベロとしてもですけど、たくさんコミュニケーションを取っていきたいと思います。またイタリアで速いサーブだったりスパイクを受けてきて、まだ日本に帰ってみないとわからないですけど、それが自分の身にもなっているかなと感じるので、そこをしっかり出していけたらいいかなと思います。
Photo: TOSHIKI, legavolleyfemminile.it