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山本龍&谷口渉所属ミロン(ギリシャ)が快進撃!60年ぶりの決勝進出まであと1勝「全力を尽くすのみ」

2025年4月10日

以下試合後の選手コメント

S山本龍
2得点(サーブ2)、チームアタック効果率37%

「もう1勝2敗でここで負けたら終わっちゃう状況でしたが、自分たちがホームで試合ができるということだったので…。そうですね、この前の(ホームでの試合を)3-0で勝ったのもビックリしましたけど、今日の勝ちもビックリというか、今実感しています。(次の試合では)たぶんチーム的にも決勝に行ったことがないので(実際は1961/62シーズンから3年連続で決勝に行っている)、歴史的にも変えられるチャンスですし、次に勝つとまたファイナルでまた試合ができるので、自分にとってはすごく財産になると思います。ただ(第5戦は)向こうのホームゲームで難しいところはあると思うんですけど、全力尽くすのみです。」

L谷口渉
サーブレシーブ成功率20%

「今日は3-0で勝てたんですけど、個人的にはあまりレセプション(サーブレシーブ)がよくなくて。でもディフェンス面ですごくチームを助けられたなと思うので、反省点を来週に生かしながら頑張りたいと思います。あとチーム的にはスパイカー陣がいいソリューションを持って決めてくれたので、いい展開に結びついて3-0で勝てたと思っています。今日みたいにいい場面で力を発揮できつつあるので、そこを来週もしっかりできるように自分たちが1週間準備して、次の試合に臨みたいと思います。」

試合後に山本もビックリしたと述べていたように、僕も恥ずかしながらまさかまた3-0で勝つとは思っていなかった。この日のミロンはサービスエース計8本、ブロック計9本を決めるなどサーブ&ブロックがとても機能していて、試合を有利に進められていた。

特に試合のMVPにも選ばれたOPナノポウロスの活躍がすごかった。両チーム最多20得点で、そのうち6得点がサービスエースだった(ただこれに関してはミロンの低い天井がかなり助けになっていた、慣れていないと強力なサーブの威力を逃がすのは至難の業だ)。

彼は上述したOPラッセルの代わりにプレーオフからスタメンオポジットに入った選手で、本来のポジションはアウトサイドヒッター。更に2005年生まれの19歳、身長も188cmと小柄であるが、高いジャンプ力からパンチ力抜群のスパイクを左腕から叩き込む。正に日本代表オポジットの西田を彷彿とさせるような選手だった。もしかしたらラッセルよりもいいんじゃないだろうか。今後が楽しみだ。

もちろん山本のトスワーク、特にパイプ攻撃の使い方が秀逸で効果的だったし、サイドへのトスもルーマニア時代と比べるとさらに安定したように見えた。また2セット終盤の連続サービスエースはもうあっぱれと言うしかない。イタリアのセッターをみているとジャンプサーブで点が取れるのが当たり前となっているので、山本にはもっとサーブを武器にできるようになってもらいたいと期待している。

また谷口も、サーブレシーブでは本人が述べていたように崩される場面もあったが、ディグや繋ぎで非常にいい働きをみせていた。決まったと思った相手のスパイクを拾って切り返しから自チームの得点に変わる場面もいくつかあった。やはり日本リベロのレベルは高い。あとはリベロなのにウォームアップでキレキレのスパイクを真下に打ち込んでて笑った。リベロに転向しても抜群のジャンプ力は健在のようだ。

試合後はかつてのイタリアのように観客もコートに入り放題。日本人選手たちはここでもやはり人気だった。

さて今日の試合の結果で準決勝は2勝2敗、次の試合で勝った方が決勝進出。ただ次はオリンピアコスホームでの試合で、低い天井の恩恵もない(笑)。ただここまで来たなら期待せずにはいられない。

プレーオフ準決勝第5戦は日本時間4月12日(土)深夜25時から。試合はギリシャ国内からのアクセスでのみこちらから無料視聴できます。
https://www.ertflix.gr/en/epg/channel/ept2-live

配信が見られない方はこちらのライブスコアだけでもよいので、できる限り多くの方々に試合を見守って応援していただけたら幸いです。

Photo: TOSHIKI, aonsmilon.gr

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