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PO準々決勝初戦でクレクさん大暴れ、ラッセル所属のザビエルチェも勝利

続いて行われたのがルブリン対ケンジェジンコジレの試合。

4位のルブリンはザビエルチェ同様にサーブが売りのチームで、特に個人サーブランキング1位のポーランド代表OHレオンのサーブは脅威。また彼と共にチームの得点源を担うOPササク、個人ブロックランキング1位でクイックにも定評のあるブルガリア代表MBグロズダノフら個性的なアタッカー陣をSコメンダがうまくまとめる。

5位のケンジェジンコジレ(ザクサ)は、日本でもお馴染みのポーランド代表OPクレクが率いるチーム。今シーズンはシーズンを通して選手の怪我に悩まされながらも選手層の厚さとチームバランスでプレーオフまで進んできた。OPクレクがMVP最多受賞で絶対的な存在感を見せる中、OHグロベルニーも30歳を超えてキャリア最高のパフォーマンスを見せている。またポーランド代表Sヤヌシュとアメリカ代表Lショージが抜群の安定感でチームを下支えする。

この日の試合前の派手な選手入場演出からホームルブリンの力の入れ具合が感じられた。

第1セット、序盤はお互いに譲らずルブリンはOPササク、ザクサはOHシムラらで得点を重ね9−9と進む。その後もルブリンがOHレオンのサービスエースで13-11と抜け出したりするも、その度にザクサがOPクレクのスパイクなどで追いつき21-21と進む。しかしリリーフサーバーOPマリノフスキのサーブからの連続ブロックで23-21とルブリンが抜け出すと、点差維持したまま最後にOPササクが決めきり25-23でルブリンがこのセットを取る。

第2セット、序盤のロングラリーをMBポレンバのブロックで取り切って4-5としたザクサ。そこから勢いに乗りMBウルバノヴィッチの連続ブロックなどで5-11と大きくリードする。その後OHレオンの連続ブロックで8-11とルブリンが点差を縮めるも、OPクレクのスパイクやサービスエースで10-16とザクサが点差を戻す。その後も多彩な攻撃でサイドアウトを続けたザクサが、最後はOHグロベルニーのコースをついたアタックが決まり17-25でセットを取り返す。

第3セット、OHレオンのアタックミスとOPクレクのサービスエースなどで1-5とザクサが先行する。さらにOPクレクのスパイクなどでザクサが得点を重ねて4-11とリードを広げる。その後も好調のOPクレクを中心にサイドアウトを重ねたザクサが14-20と6点差で終盤に入る。ルブリンもOPササクのスパイクなどで得点するも追いつけず、最後はOHサヴィツキのサーブがミスになり20-25でこのセットもザクサが取る。

第4セット、MBポレンバのブロックなどで序盤でブレイクしたザクサが1-4とリード。さらにMBポレンバのサービスエースなどで5-10と点差を広げる。中盤にもOHグロベルニーの強力なサーブからOPクレクが決めるなどしてザクサが連続ブレイクに成功し13-20とする。その後もルブリンはなかなかサーブ入らずにブレイクできず、最後はMBポレンバのエースが決まって19-25でこのセットを取ったザクサが1-3で勝利した。

ルブリン - ザクサ
1-3 (25-23, 17-25, 20-25, 19-25)
スタッツ

MVPはOPクレク。両チーム最多の22得点(アタック18、サーブ2、ブロック2)の大車輪の活躍で勝利に貢献した。アタックはもちろんだが、ブロックで相手の得点源であるOHレオンにかなりをプレッシャーをかけられていたと思う。開幕戦の目の怪我で、レギュラーシーズン前半はほとんど出場がなかったにも関わらずMVP受賞回数8回で首位独走中。この選手が試合に出て活躍しないことはない。今年で37歳となる年齢も全く感じさせてくれない。

またザクサはサーブ&ブロックがうまく機能した。特に計10本のブロックを決め、ルブリンの得点源であるOHレオンとOPササクにプレッシャーを与えた。

ルブリンは得意のサーブがうまく機能せず、特に試合後半ではミスが増えすぎてしまいブレイクチャンスをうまく掴めなかった。また得点源であるOHレオンの決定率が3セット目まで上がらなかったのもチームとしては苦しかった。

ルブリンとしてはやはりまずサーブで攻めていけなければ話にならない。特にルブリンのアウトサイドは2人ともそれほどサーブレシーブが得意ではないので、相手にサーブで殴られる以上に殴り返すスタイルで勝ってきたからだ。

このカードはすでに昨日1日(火)に第2戦が行われ、結果は0-3(15-25, 21-25, 20-25)でルブリンが勝利した。ただ自分たちは5本のエースを取った一方のでザクサのエースを0に抑え、またOHレオンが高い決定率でスパイクを決めまくってMVPを受賞した。

ただザクサのOPクレクはベンチアウト。腰がよくないようだ。また勝ったルブリンも試合中にMBグロズダノフが負傷した。試合後インタビューでコンディションについて尋ねたときに「よくないよ」と笑って答えてくれていたが、ホームゲームでベンチアウトするまでとは想像もしていなかった。第1戦ではあんなに活躍していたのに。

ただこれもOPクレクが答えてくれていたが、どのチームも何かしらの問題を抱えている。その中で戦って勝敗を決めるのだと。

1勝1敗となったこのカードは4月6日(日)の第3戦で勝った方が準決勝行きを決める。お互いにこの日までにどうコンディションを整えられるかが勝利の鍵となるのは間違いない。

Photo: PlusLiga.pl, TOSHIKI

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