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石川ペルージャとピアチェンツァが4強入り、大塚ミラノと垂水チステルナは崖っぷちのイタリアバレー男子PO

もうひとつの山で先に準決勝行きを決めたのは石川祐希が所属するペルージャ。レギュラーシーズン2位通過となり同7位のモデナとの試合となった準々決勝は先に2連勝して準決勝進出まであと1勝だった。

第1セットはOHセメニウクとOHプロトニツキの決定力の高い攻撃が光ったペルージャが25-17と危なげなく先取すると、第2セットもMBロセルとMBソレのクイックやSジャネッリのブロックで得点を重ねて25-22としたペルージャが続けて奪う。第3セットはOHダヴィスキバが3本のエースを決めるなどモデナのサーブが走り18-25とほとんど一方的な試合展開でモデナが奪い返す。しかし第4セットはペルージャのサーブレシーブが安定感を取り戻し、さらにそこからSジャネッリが多彩な攻撃を展開してペルージャが25-22で取って3-1で勝利を収め、準決勝へコマを進めた。

MVPはミドルながらチーム2位の12得点のMBロセル。ブロック2本、アタック効果率67%で失点なしと高い存在感を放った。OH石川は3セット目のみ途中出場しアタックで1得点の活躍だった。

モデナは1セット平均2本のエースを決めるペルージャ相手に4セットでわずか2本に抑える堅いサーブレシーブと、サイドアタッカー3人の高い攻撃力を武器にペルージャに立ち向かったが勝利を上げることはできなかった。3セット目のように、他のセットもサーブでもっと攻めることができれば勝機があっただろうが、ペルージャもまたサーブレシーブが比較的に安定したチームなのでそこを継続的に崩すのはやはり困難だった。

準々決勝を最短の3連勝で終え、またチャンピオンズリーグの試合も国内リーグが終わるまでないので、ペルージャは4月最初の週末までしばし休憩。ここまで過密な試合日程をこなしてきたので、しっかりとリフレッシュして準決勝に備えたい。

そのペルージャの準決勝の対戦相手となるのがレギュラーシーズン3位のチヴィタノーヴァもしくは同6位で大塚達宣所属のミラノ、どちらか勝った方となる。ここまで1勝1敗として迎えた第3戦。ミラノはこの試合プレーオフで初めてOH大塚をスタメン起用。第1セットから接戦となるもOHニコロフ、OHボットロの両アウトサイドとSボニファンテのサービスエースなどで得点を重ねたチヴィタノーヴァが競り勝って25-23で先取。続く第2セットもOHニコロフの3本をはじめ計6本のブロックポイントで主導権を握ったチヴィタノーヴァが25-22と連続でセットを奪う。第3セットはOPレゲルスがスパイク、ブロック、サーブで計8点を上げたほか、OHルアティも調子をあげて得点を重ね21-25とミラノがセットを奪い返す。しかし第4セットは途中出場のOPディルリッチを中心に得点を重ねたチヴィタノーヴァが25-19で取り切って3-1で勝利し、準決勝進出に王手をかけた。

MVPはチーム最多22得点をあげたOHニコロフ。サーブレシーブではいつものように苦しんだが、それを補って余る攻撃力で勝利に貢献。特にこの試合ではミラノのポイントゲッターOPレゲルスに対するブロックでの貢献度が高かった。そのOPレゲルスは両チーム最多の25得点をあげたが、他のサイドアタッカーのエンジンがかかるのが遅かった。OH大塚も例にもれず8得点、アタック効果率19%とやや物足りない数字となってしまった。次の第4戦では、第1戦で見せたような活躍でチームを助けて勝利に導く大塚を見せてほしい。

準々決勝第4戦、チステルナ対トレンティーノとミラノ対チヴィタノーヴァはそれぞれ現地時間3月26日(水)20時30分から試合開始となる。

Photo: legavolley.it, Sir safety Perugia, Powervolley Milano, CIsterna volley

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