現地時間3月21日(土)、イタリアバレーボール男子スーパーレガのプレーオフ準々決勝ミラノ対ヴェローナの第4戦が行われました。
先に3勝した方が次に進める男子プレーオフ。日本代表の大塚達宣が所属するミラノはここまで1勝2敗とコッパイタリア優勝チームのヴェローナに対してあとがない状況でした。
この試合も大塚はアウトサイドヒッターとしてスタメン出場。
第1セット、序盤からレゲルス(ベルギー)の連続エースや大塚のブロックなどで8-6とミラノが前に出ますが、ダルラン(ブラジル)のスパイクで8-8とヴェローナがすぐに追い付きます。その後もイキノ(イタリア)のスパイクなどでミラノがリードしてはヴェローナが追いつくという展開が続きます。しかし終盤にディフェンスからケイタ(マリ)が強烈なスパイクを続けて決めてヴェローナが18-21と逆転。更にダルランのサービスエースで点差が開き、21-25でこのセットはヴェローナが先取。
第2セット、序盤は大塚のスパイクやヴェローナのミスでミラノが8-6と先行します。そこからミラノのコンビネーションミスで10-10とヴェローナが同点に追いつくと、更にセッターのクリステンソン(アメリカ)のサービスエースなどで3連続ブレイクを決めてヴェローナが15-18とリードを広げます。ただ直後にミラノも同じくセッターのフェルナンド(ブラジル)のサーブからヴェローナのアタックミスを誘って3連続ブレイクを決めて19-18と再び前に出ます。しかし終盤にレゲルスにアタックミスが出て22-24とヴェローナが抜け出すと、最後はダルランがスパイクを決め切って23-25でヴェローナがセットを連取します。

第3セットは出だしからモジッチ(スロベニア)のスパイクなどでヴェローナが0-4とチード。そこからミラノはイキノのスパイクなどでサイドアウトを取るも、更にモジッチのサービスエースやパイプ攻撃で7-15とヴェローナが点差を広げます。その後ミラノはレゲルスのスパイクやフェルナンドのサービスエースなどで食らいつきますが点差はあまり縮まらず、最後はダルランのアタックが決まって20-25でこのセットもヴェローナが取り切ります。
この結果、0−3でミラノはヴェローナに敗れました。
これでヴェローナが通算3勝1敗となってプレーオフ準決勝に駒を進めました。ヴェローナはクラブ史上初のセリエAベスト4入りを果たしました。
また敗れたミラノは5位決定戦に回ります。
ミラノ - ヴェローナ
0-3 (21-25, 23-25, 20-25)
MVP:マッテオ・スタフォリーニ(L、イタリア)
サーブレシーブ成功率53%
スタッツ:https://www.legavolley.it/match/40136

劇的なフルセット勝利を飾った第3戦からわずか中2日で開催されたプレーオフ準々決勝の第4戦。ミラノとしてはなんとか勝利して第5戦に持ち込みたいところでしたが力及ばずストレートで敗れてしまいました。
ミラノはアウトサイドヒッターの2人が好調で、特にイキノが高い打点から77%というかなり高い決定率で次々とアタック得点を決めていました。しかし本来のポイントゲッターであるオポジットのレゲルスが低調で、特にセット終盤で失点や決め切れないことが目立ち、1、2セット目はそのような形でヴェローナに引き離されてセットを奪われてしまいました。
また第3戦で大塚と共に勝利の立役者となったミドルブロッカーのマシュロヴィッチが体調不良で試合に出られなかったのも痛かった。彼がいなかったことでヴェローナに対するブロックのプレッシャーがやや弱く見えました。
更にヴェローナのサーブがほとんど大塚のいないところを狙ってきていたので、そこでミラノがサーブレシーブを崩される場面も多かったです。

正直、ヴェローナもコンディション不良で2名の選手がベンチアウトとなっていましたし、コートにいるメンバーの調子も決して良いわけではなかったと思います(特に1、2セット目はミスが少なくなかった)。
それでもセッターのクリステンソンの配球がすばらしく、ここぞとところでしっかりと得点ができていましたし、一見無理な体制からでも強打して決めるケイタはやはりバケモノ級でした。
そして第3セットはギアを上げたヴェローナに対してミラノの集中力が続かなかったように見えました。
第3戦を配信で見て「もしかしたらミラノにもまだチャンスがあるかも」と思い現地で試合を見届けましたが、やはりコッパイタリア優勝、スーパーコッパ準優勝、レギュラーシーズン2位のヴェローナの実力は本物でした。
ヴェローナには引き続き旋風を巻き起こしてほしいですね。
ミラノは残念ながらプレーオフ敗退となり、昨シーズンと同様に第5決定戦に回ることとなりました。またCEVチャレンジカップの決勝戦が残っているので、そこで優勝してタイトルを掴んでほしいと思います。

Photo: legavolley.it, 筆者撮影